家族のためのユマニチュード: “その人らしさ"を取り戻す、優しい認知症ケア
- 誠文堂新光社 (2018年8月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
- / ISBN・EAN: 9784416518731
作品紹介・あらすじ
一生懸命にご家族を介護しているのに、突然怒鳴られたり、イヤだと言われてしまうことがあります。
また、介護をしていると、何度も同じことを尋ねられる、どうしてもごはんを食べてくれない、お風呂に入ってくれない、
などという体験をすることは珍しくありません。
認知症になると認知機能の低下から、こちらが「良かれ」と思って行っていることがうまく伝わらなくなることがあります。
そんなとき、介護をとても辛く感じたり、つい怒ってしまって「優しくできなかった」と自分を責めてしまうことすらあります。
しかし、それは介護をしている人の優しさの問題ではないのです。相手に受け入れてもらえないとき、
それはその「届け方」に問題があることが多いのです。
ですから、認知症の方に介護者の気持ちを伝えるための技術が必要になります。
それが「ユマニチュード」です。
ユマニチュードは、“人間らしさを取り戻す”という意味を込めて、フランスの体育学の専門家であるイヴ・ジネストと
ロゼット・マレスコッティが考案したケア技法です。
ユマニチュードは、認知症である前に尊厳のある人間に対する敬意を最重要視することを前提に、見る、話す、触れる、立つ、の
4つの技術を大きな柱に、誰もが再現可能な技法としてまとめられました。
介護を通して、認知症の方に、言葉や表情、態度などで「大切に思っている」ことを伝え続けることで、
その人の“人間らしさを尊重”し、“つながりを深めていく”技術なのです。
寝たきりだった認知症の方がユマニチュードによって立ち上がることができるようになるケースもあり、
それは「まるで魔法」と表現されるほどです。
ユマニチュードはNHKの番組などでも多く取り上げられ、話題となっていますが、一般の人がいざ家庭で実践しようとすると、
どうしていいかわからない、うまくいかないことも多くあります。
本書では、ユマニチュードの基本的な考え方や、家庭内で誰もが実践できる技術を、平易な文章とたくさんのイラストによる図解で
わかりやすく紹介します。
感想・レビュー・書評
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とても有名になったユマニチュード。原典にあたってみなければと思ったけれどもこの本は一般の人向けの解説書のようなものでした。言って見れば当たり前のことが書かれていて、そう考えると介護の現場がいかに当たり前のことがやりにくい状況になっているのだなということがわかりました。
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2階書架 : WT155/GIN : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410163114
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2023年10月特集です。
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ユマニチュードで治るわけでは無い。
でも、お互い、人として生きていくための手段がここにはある。
非常に興味深い内容だった。
即効性のある方法では無いので、辛抱強く繰り返す事が必要 -
自分の親たちの今後に備えて。
フランスの介護の理論。
わかりやすく書かれている。
何気ない自分の行動や、やってあげている気持ちが相手にはどういう風に伝わるか、伝わらないかと言うことに考えさせられる。
介護と言う事だけではなく、相手の立場に立てない自分の都合の行動が普段からあるんだろうと、少し謙虚になる。
自分の親たちの状況が実際に悪くなったときに、もう一度読みたいと思う本であった。
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http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00606819
認知症のご家族を介護していると、突然怒鳴られたり、イヤだと言われたり……。
一生懸命介護をしているのに、どう接していいかわからず、途方に暮れることがあります。
それは、ケアをしている方に優しい気持ちが足りないからではありません。
その優しさを認知症の方が理解できる形で表現していないことに原因があります。
「あなたのことを大切に思っています」
その気持ちを伝える技術が、「ユマニチュード」です。
(出版社HPより) -
あなたのことを大切に思っていますとの気持ちを伝える技術がユマニチュード
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「人とはなんだろう」
「人はそこにいる一緒にいる誰かに『あなたは人間ですよ』と認められることによって、人として存在することができる」
「あなたのことを大切に思っています」
その気持ちを伝える技術。 -
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