ネット断ち (青春新書インテリジェンス)

著者 :
  • 青春出版社
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本棚登録 : 339
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413045612

作品紹介・あらすじ

ネットサーフィンやSNSは便利だが依存性がある。「時間や集中力をそぐだけでなく、やりすぎると自己肯定感やメンタルの強さにまで悪影響を与える。毎日1時間、ネット・SNSを断って“本物”に触れよう。さらっと表面をなぞるのではなく、深く沈潜する読書は、疑似体験ではなく“体験”として血肉になる。そういう時間を過ごしている人からは、深い教養と品性が自然とにじみ出る。漱石やドストエフスキーの世界に浸り、科学や歴史の名著とじっくり対峙しよう」…著者が今もっとも伝えたい、知的な大人へのメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  • 某SNSを積極的に使用していた時は、ネット上の人たちから評価をもらうことに執着し、誰が嘘を言っているのか本当のことを言っているのか、敵は誰か味方は誰か、そればかりを気にして疲れ果ててしまったことを思い出します。

    人生を主体的に強く生き抜くためには、時には他人から評価されなくても自分で自分を認め、評価して「我が道」を進む力が必用だということを、当時知ることができたたらよかったのになと思います。
    完全にやめることはできなくても距離を置く、線引をすることでもいいと背中を押していただけたような気がします。

  • めちゃめちゃ端的に端折ってしまえば
    ネットの時間は控えて
    本を読みなさい、って内容だった。

    書いてることは面白かったし
    納得できるものも多かったが
    中盤から本の紹介ばかりだったので
    ネット断ちという内容からは逸れてるように
    感じた。
    が、読んだことのない本もあったので
    その本の内容をざっくり知れたのは良かった。

    『沈潜する』というこの言葉は
    自分の中では響いた。

  • タイトルに惹かれて読み始めましたが、ネット断ちをすることのメリットとネットサーフィンやSNSの弊害が分かりやすく説明されてて、腑に落ちました。
    なんだかせわしなく追われている1日があっという間に終わること、読書の時間が減ってしまったことは、自覚しているだけに。
    読書で深い考え方ができるようになれば、苦難に会った時の受け止め方も変わって来ると斎藤先生は言われてます。
    実感出来るようになりたい!

  • ネット断ちとのことだけど、半分ぐらいは本の紹介。
    思っていたものとはちょっと違ったが載っていた本は読んでみたい。
    ネット断ちの心理とかノウハウとか、影響を知りたいと思って読むと全く違うかな…

  • ●読んで得たもの
     沈潜することの大切さ、本から得られる教養の多さ。
     画面上の文字は読みやすいが記憶に残りにくい。
     印刷された文字のほうが記憶に残りやすい。

    ●感想
     スマホとSNSに時間を奪われている人はもったいない。
     これからも読書を続けていきたい。

  • SNSやネットに入り浸るのは水槽に閉じ込められた魚と同じ,広い世界にいるように見えて同じところをぐるぐる.

    ネットを絶って,教養に触れる時間を持とう.
    中でも国内でor世界的な名著で自然科学,社会科学,人文科学に広くふれ自分の血肉にしましょう. という内容.

    ・意志力は有限 SNSやネットは消耗を招く.
    ・自我消耗 多すぎる選択肢が良いとは限らない.


    名著の紹介が多くそれらに興味がわく.
    ちょっと残念なのはこの本,本当にこの本が必要な人は手に取らないだろうな,というところ

  • 深い教養は顔に出る
    毎日一時間のネット断ちの時間を作ろうと思った

  • 自分に自信がないからねっとやSNSで他者の評価を欲しがる。それによってますます本質てな自身や自己肯定感を持つことが難しくなる。さらに他者の評価に頼り、ネットやSNSに依存する。その悪循環が生まれる。

    情報が増えることで心が弱くなっているのが現代人。今の時代だけを生きていると弱い。2500年前の仏陀とつながっていると、人類史上最強のメンターを得ている。当然心が強くなる。

  • 斉藤先生と対談しているような気持ちになった。先生が言わんとする幸せな贅沢な時間だった。時々読み返して日常をる改めたい。

  • ■■評価■■
    ★★✬☆☆

    ■■概要・所感■■
    ●現代社会はネットで繋がることが、心の ”漏電”を起こしている。”漏電”によって疲弊する。他人(含む自分)の承認欲求を満たす投稿や記事が、嫌でも目に入るから疲れる。としている。
    ○漏電という言い回しは言い得て妙である。
    ○ネット絶ちは少し理想論に近い。今の利用状況を振り返ることからか始めるのが良いと思う。

    ●一方で読書などは、自分と向き合う時間になる。”沈潜”という言葉で、自分の深い部分に落とし込むことは、対極にあってやったほうがいいこと。
    ○この言葉は特殊すぎて伝わりにくい。余白があるということだと思う。

    ●過去の偉人の作品と向き合う時間で心が豊かになる。
    ○豊かということを具体的に掘り下げると、
    1)様々な表現力にふれ、それを獲得できる 
    2)心が動く体験通して、多面的な価値観を獲得できる 
    3)著者のレンズを通して、様々に偏光された世界の見方を獲得できる
    ではないだろうか。

    ●繋がらない時間で自分と向き合うことが大切。
    ○まぁ、そうだろう。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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