隠れ増税 なぜあなたの手取りは増えないのか (青春新書インテリジェンス)

著者 :
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413045117

作品紹介・あらすじ

給与所得者ほど税金を取りやすく、そして実際に取られている人はいません。そのような実感のない人も多くいますが、源泉徴収制度などの巧妙な徴税システムでその実態が庶民にはわからなくなっており、また、所得税や相続税、贈与税などの増税は、閣議決定などで「いつの間にか」決められています。こうして、日本はいつの間にか“重税国家”になってしまったのです。重税国家というと、収入の半分以上を税金で持っていかれるスウェーデン、デンマークなどの北欧諸国を想像しますが、これらの国はいずれも高福祉国家で、国民は納税した分のしっかりした行政サービスを受けています。それに対して、人口減少時代に入った日本では、これからますます福祉が削減されるだけでなく、今後は「支出税」「資産税」「死亡消費税」などの新税が現実のものになるかもしれません。そして最終的には、国は膨大な債務を帳消しにするために大きなインフレを起こし、国民の資産を吹き飛ばしてしまう可能性すらあります。われわれはそのとき、国に対してどのようなスタンスで向き合い、各個人はどのような対策をとれるのか? これから持つべき税についての知識を明快に示していきます。

感想・レビュー・書評

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  • お金

  • 日本の税制ひどいよ!って本。
    こんな感じで取られてますという説明がしてあるんだけど、なんか違和感がある。

    私は社会評論か制度の解説のつもりで手に取ったけど、これはあれだ、自己啓発とかハウツー本の類だ。
    だからしっくりこなかったんだな。

    この本に書かれているのは
    どうすれば社会や国や制度が良くなるか、
    ではなく
    どうすれば自分が損をしないか
    だから違和感があったのか。

    私に知識が足りないから判断基準を持たないのもあるけど、とりあえず、私が読みたい本じゃなかった。


    気になったところ。
    正社員をサラリーマン・OLって書くのは好きじゃない。
    この語は定義があいまいだ。正社員はオフィスにいる人だけじゃないし、納税の義務に男女差はないんだから。
    しかもすぐにサラリーマンのみの記述になるし。

    重税が良くない理由も小さな政府の定義や支持する理由もぼんやりしてるから、ただ好みだけで語ってるようにみえる。

  • 日本はひどい重税国家だ。このままでは、富裕層や企業は海外に出ていく一方だ。税は少ない方がいい。サラリーマンもささやかな抵抗として節税すべし。と。
    まぁ、わからないではないけれど・・・
    社会福祉をはじめとする行政サービスのあり方とか、複雑な税の仕組みの見直しとか、まだ手はあるような気がする。

  • 税に対して識者の色んな考え方はあるが、国家財政が逼迫し、これへの対応が急務ということはほぼ争いない。日本国に居続けるのが得策かは各人の判断であるが、やはり資産家は海外逃亡するであろう。

  • サラリーマンが負担している税金の解説。一般に節税対策として知られているふるさと納税、会社の設立、確定拠出年金の有用性のなさを解説。有用性のなさの話を読んだのは初めて。

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著者プロフィール

1952年、神奈川県横浜市に生まれる。立教大学文学部を卒業後、光文社に入社。「光文社ペーパーバックス」を創刊し、編集長を務めた後、2010年からフリーランスになり、国際政治・経済・ビジネスの分野で取材・執筆活動を展開中。
著書には『出版大崩壊』『資産フライト』(以上、文春新書)、『本当は怖いソーシャルメディア』(小学館新書)、『「中国の夢」は100年たっても実現しない』(PHP研究所)、『円安亡国』(文春新書)、『地方創生の罠』(イースト新書)、『永久属国論』(さくら舎)、翻訳書に『ロシアン・ゴッドファーザー』(リム出版)などがある。

「2018年 『東京「近未来」年表』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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