広島 復興の戦後史: 廃墟からの「声」と都市

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  • 人文書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409241295

作品紹介・あらすじ

破壊の後を生きる

廃墟からの「復興」が唱えられるとき、聞こえなくなる声がある。生き残った人々は、自らの暮らしを取り戻すため、立退きをともなう都市計画に抗い、行政に対し多数の陳情書をしたため、声をあげようとした。本書はこの陳情書に初めて光を当てた画期的研究である。戦後広島を、無数の声とさまざまな力線が交差する空間として描き出す渾身作。

「廃墟をどうにか手なづけようとする無数の試みが交錯し、ぶつかり合う場所に、歴史、社会、都市、そしてそこに生きる人びとの姿が立ち現れる。この街で、人びとが生きて住むために、苦難を訴え、ときにより良く暮らすための狡知を含みながら語った言葉が、今や失われた街や、戦後日本社会の路地裏へと、私たちを誘う。そして破壊されたこの街は、複数の声がぶつかり合うなかで、もう一度「広島」になり、今に至る。ならば、広島はいかに復興してきたのか。」(本書より)

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  • 東2法経図・6F開架:217.6A/N82h//K

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著者プロフィール

1988年生まれ。大阪大学大学院文学研究科助教。博士(文学)。
著作:『広島 復興の戦後史』(人文書院、2020年)

「2020年 『ヒロシマ グローバルな記憶文化の形成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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