「聖戦」の残像: 知とメディアの歴史社会学

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409241011

作品紹介・あらすじ

『はだしのゲン』はいかにして戦争マンガの正典となったのか。『男たちの大和/YAMATO』になぜ、感動が見出されるのか。広島や沖縄の「戦後」とは何だったのか。戦争表象から戦時・戦後の博覧会、民族学や日本主義の変容まで、近代日本における戦争・知・メディアの編成と力学を多様なテーマで描き出す、歴史社会学の濃密なエッセンス。著者10年間の主要論考1000枚をここに集成。

「マス・メディアでの言説であれ、体験者の思想や情念であれ、その戦後史を時系列的に精緻に整理し、複数の地域(戦争体験)の状況を比較対照する作業は、ある意味ではようやく始まったばかりである。それらをふまえつつ、自らが指弾されない後世の価値規範に依拠せずに、いかにその時代の限界や可能性に内在的に向き合うことができるのか。「戦争の語り」の歴史社会学は、これらの検証を通して、「戦争」を語る現代のわれわれの足場の問い直しを促すものである。」(本書より)

著者プロフィール

1969年、熊本市生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、立命館大学産業社会学部教授。専攻は歴史社会学・メディア史。単著に、『二・二六事件の幻影』(筑摩書房、2013年)、『焦土の記憶』(新曜社、2011年)、『「戦争体験」の戦後史』(中公新書、2009年)、『殉国と反逆』(青弓社、2007年)、『「反戦」のメディア史』(世界思想社、2006年)、『辺境に映る日本』(柏書房、2003年)がある。

「2015年 『「聖戦」の残像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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