女子大生、オナホを売る。

  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408650340

作品紹介・あらすじ

「女子大生×オナホ」禁断のマーケティング術

★エロが苦手だった女子大生がオナホD2Cを立ち上げ、成功するまでの全過程。
★副業、起業、新規事業……ビジネス成功の秘訣が詰まった一冊
★「どんな領域でも、コンセプト勝ちで売れるコンテンツやモノを作れるようになりたい」という方必見

(本書の内容)
第1章【事業領域の選定方法 〜女子大生、オナホ領域を選ぶ〜】
1-1 クリエイティブで勝負が決まる領域を選ぶ~オナホとYOASOBIの共通点~
1-2 「少し冒険」でき「欲求が深い」領域を選ぶ~突き抜けたコンセプトで勝ち抜く~
1-3 「まだ解決されていない重大な悩み」が存在している領域を選ぶ~未解決の悩みに向き合う~
1-4 他社が参入しづらい領域を選ぶ~できるだけ競争しない~
1-5 製造コストが低く、高価格帯で売りやすい領域を選ぶ~流行りやイメージに左右されない~
1-6 信頼できる販売チャネルが存在する領域を選ぶ~参入初期は虎の威を借りる~
1-7 定番ブランドが存在していない領域を選ぶ~天下のTENGAに戦わずして勝つ方法~

第2章【成功のためのインサイト発掘方法 〜女子大生、オナホユーザーのインサイトを見つける〜】
2-1 思い込みを排除する~方向転換して音楽メディアを№1にした方法~
2-2 顧客の欲求を表にして捉える方法~本当の悩みが浮かび上がってくる~
2-3 顧客の本音を抉り取るインタビューの手順~準備から実行までの全行程~

第3章【売れる商品コンセプトの極意 〜女子大生、オナホを作る〜】
3-1 良いコンセプトとは何か?~まさにこんな商品が欲しかった!と言わせる方法~
3-2 売れる商品名」の付け方~商品名でコンセプトを伝える~
3-3 顧客を引き寄せるキャッチコピーの付け方~いかに顧客を期待させられるか?~
3-4 コンセプトの検証~既存商品と比較してなお欲しいと思ってもらえるか~

第4章【AmazonD2Cの制し方 〜女子大生、オナホを売る〜】
4-1 売れる商品名の設定方法〜悩み解決を期待できる名前になっているか?〜
4-2 売れるパッケージの作り方〜「とにかく目を引く」が最優先〜
4-3 広告の活用方法〜クリエイティブの良し悪しを見極めるための広告出稿〜
4-4 ヘビーユーザーへのマーケティング〜最強の味方を獲得しよう〜
4-5 さらにブランドのラインナップを展開する 〜1つの抽象的な悩みに様々な解決法を用意する〜

第5章【事業の売却 〜女子大生、D2C事業を売る〜】
5-1 起業家は適度に休んで、また立ち上がるが吉〜事業を継続していく上で大切なこと〜
5-2 事業売却の考え方~評価されているうちに売るという当たり前の話~
5-3 ネクストステージへ~新たな挑戦~

感想・レビュー・書評

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  • タイトルを見て一瞬で惹かれたので購入しました。
    著者がマーケターなので上手い言葉遣いだなあ~と思いながら手に取って読んでみると、内容は濃く、マーケティングの原則をしっかりと踏んでいるからこそ成功しているのだと感じました。
    自分が女性でユーザーではないにしろ、どのようにヒアリングするのか、どのような思考で商品づくりをしていくのかをてにとるようにわかりやすく教えてくれています。

  • タイトルすごいが内容はまじめ。出てくる単語はタイトル通りだが

  • こりゃとんでもない本だ!いい意味で。
    何せこのタイトル。真面目なビジネス本だということは知ってはいるが、
    電車の中で読むのははばかられるタイトル、そして表紙。
    (でも読んだけど。前に座ってた若い女性に足を踏まれたのは、
    単にその人のマナーが悪かったからか、私が持っていたこの本のせいか、、)

    女子大生がオナホールを売るなんて、キワモノビジネスか?と思い読み進めたが、
    そうではなかった。

    市場は2000億、絶対上場企業は参入しない、中国企業が上位、
    ユーザーは商品選びに困っている(試せないので)
    有名なTENGAは使い捨て。
    実は市場は性体験の少ない一人住まい男性にあり、何度も使いたい、、、

    こんなブルーオーシャンがあるなんて!
    これを女子大生が、インタビューを繰り返し、コンセプトを作り上げるなんて!

    こんな女子大生ほんとにいるのか?
    写真が出てる。1997年生まれ明大卒。うちの二女と1つしか違わない。
    マグロ漁船やひよこ雄雌選別でバイトしたり、
    冷たいごはんがいやで学校に炊飯器と七輪を持ち込んだり、、、
    いるのか。ほんとうに。

    いまやこの事業は売って、更に次に立ち上げた事業も売って、、、

    こういう若い人がいれば日本の未来は明るいぞ。
    感動した!

  • マーケティングの基本をものすごくわかりやすく噛み砕いて伝えている。顧客視点に立った徹底的な分析によるインサイト情報→そこからのコンセプト作成のメカニズムがとてもわかりやすかった

  • ★オナホ領域を選んだ理由(事業領域の選定)
    ①クリエイティブで勝負が決まりやすい領域に、コンセプト力で参入できる余地があったから。「なんとなくいいな」を明確に「買う理由」にもっていく。(例)音楽性というクリエイティブ力が争われる市場に対して、小説を題材にした楽曲という明確なコンセプトで参入したYOASOBI
    ②買う側がちょっと冒険したくなる市場を選ぶ。さらに欲求が深い市場であればなお良い。(「決済者と受益者が異なる市場」も狙い目)
    ③まだ解決されていない重大な悩み(需要が満たされていない)が存在している領域。既存商品と同じ土俵で戦わない
    ④自分の強みを活かせる。他社がコンプライアンス的に参入できない。めちゃくちゃ好きといった狂った熱量は想像以上に強い武器になる。
    ⑤製造コストが低く、高価格帯で売りやすい領域。流行りやイメージに左右されない。
    ⑥商品企画時点から、販売チャネルもあらかじめ考えておく
    ⑦定番ブランドが存在していない領域。TENGAの知名度が圧倒的に強い使い捨てオナホ商品より、洗って何度も繰り返し使うオナホのシェアの方が高く、そこには定番ブランドはなかった

    ★事業成功のポイント
    ①良いコンセプトとは良いインサイトに突き刺している。顧客の気持ちを顧客以上に理解して、彼らすらも気づいていない悩みを代わりに見つけてあげること。気づいてない悩みに先回りして解決策を提供する。

    「自分がターゲット顧客層ではない領域でも、顧客の本当の悩みを理解して、解決策を提供すること」さえ守れば、事業は必ず軌道に乗る

  • マーケティングの重要性が良くわかる内容。
    タイトルのインパクトもあり、面白かった。

  • 突飛なタイトルに気を引かれますが内容はマーケティング初心者向けのためのロジックが展開されています。超ロジカルでノウハウが詰まっている本です。
    売り商材が決まっている人よりも、これからビジネスを立ち上げて起業家としていきていきたいという人にお勧めです。

  • 事業立ち上げがうまい人の共通点は「幅広いジャンルに興味関心を持っている」
    「自分とは違う生活圏で暮らす人」「とある領域に突き抜けた人」との積極的なコミュニケーション

    クリエイティブで勝負されている市場を見つけて、明確な「買う理由」=コンセプト力の強い市場を探し当てて、そこにクリエイティブ以外の訴求をすることで市場独占できる

    人間の三大欲求は「睡眠」「性欲」「食欲」
    これらとは別に「承認欲求」は強め。(マズローの5段階欲)
    「他社承認欲求」「自己承認欲求」これらを満たす訴求もかなり有効

    決済者と受益者が異なる市場もねらい目
    塾、ギフトとか。
    これらは、「値段」が判断材料の優先順位低め。客単価UP狙える。

    既存商品と同じ訴求で戦わない
    パソコン市場でスペックで戦わない
    洗剤で洗浄力で戦はない

    顧客の気持ちを、顧客以上に理解して、彼らすらも気付いていない悩みを代わりに見つけてあげる事。先回りして、解決策を提供することこそが真の価値提供。
    仮説を立てて、市場分析をして、その業界で一番詳しくなって、業界人にアンケートを取る。

    「商品名」はかなり重要で、一目でなんの商材か判断が付き、自分に対してどんなベネフィットがあるのかすぐに判断できるような商品名にすること。
    既存市場の商品名と、音が違うのか、文字列が違うのか、訴求ポイントが違うのか。

    商品名で他社と差別化をして、キャッチコピーで期待をさせて、コンセプトで確信(購入)にまでもっていくイメージ。

    「強い欲求への解決策は高く売りやすい」「相場が知られていない、市場があまり開拓されていない商品は高く売りやすい」

    自分が何か物を買ったときに、なぜ買ったのかを深堀りしてあげることで、消費者インサイトが(潜在層)つけるかもしれない。

    場違いにならないけど、目立つ商品パッケージにする。
    場違いになってしまうと、下手に顧客に警戒心を与えることになる。

    効果の高い広告=クリエイティブ×正しい広告出稿先
    広告に成果が出ない時に疑うべきっポイントは、運用方法ではなくクリエイティブ。

    成功=努力の量×努力の質

  • 商品企画マーケティングに関する普遍的な情報が体系的に整理された本。

    ・自分とは違う「人生」を体験する/聞くことで、視野を広げることが有効
    ・分析は、N=1が鉄則
    ・「なんとなくそれっぽい」最大公約数アウトプットは、埋もれるし誰にも刺さらない
    ・「抱えている悩みの奥にある、まだ言語化できていない悩み」を察知し、それに対する解決策を提供することが大事。それこそがインサイト
    ・これらを考える時に「自分の思い込み」は想像以上に障壁となる

  • 顧客インサイトの掘り下げ方やリサーチ手法、D2Cビジネスの展開に関して非常に参考になった。

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著者プロフィール

1997年生まれ。明治大学商学部卒。20歳の時にインターン先で音楽メディアの運営責任者となり、業界No.1までグロースして売却。その後シンガポールにて新規事業を立ち上げ、同事業の法人化を経て、オナホD2Cの会社を創業。自ら開発したオナホをAmazonランキング4位にまで育てるも過労のため退任。休暇3日目に新しい事業アイデアが閃き、休みもそこそこに自身2社目となる(株)ひだねを立ち上げる。創業1年で同社を売却し、次の事業に向けて準備中。消費者のインサイトを掘って、コンセプトをつくることが得意。たまにマグロ漁船員。1児の母でもある。

「2023年 『女子大生、オナホを売る。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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