悲恋のシンドローム 天久鷹央の推理カルテ完全版 (実業之日本社文庫)
- 実業之日本社 (2024年1月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408558615
作品紹介・あらすじ
この事件は、私には解決できない。だから――自宅マンションで襲われたはずの女性が、十キロ以上離れた港で遺体となって発見された。被害者の友人で、天医会総合病院の看護師でもある相馬若菜から相談を受けた天久鷹央は捜査にあたるが、その過程で「私は手を引く」と宣言する。困惑する小鳥遊に、鷹央は「この事件は、お前が解決するんだ」と告げた……。奇想天外な“瞬間移動”の謎の真相は?書き下ろし掌編「想いよ届け」収録。
感想・レビュー・書評
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やっぱり面白い!
鷹央が少しずつ成長していってる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
切ない。ただただ切ない。
すれ違いが起こした事件がここまで大きくなるとは。という感じ。鷹央先生の気遣いにもグッときた。小鳥遊先生なかなかいいことする。かっこいい。 -
シリーズ5冊目。
霊能力者にゴミ屋敷、瞬間移動の死体ですか!?
コールドリーディング、聞いたことある。でも、ある意味それは能力で、彼女の言い分もわからなくはなかったけれど。。。
ゴミを漁る沼田さんは悲しかった。
で、短編集でありながら、通じて出てきた小鳥先生の想い人、相馬さん。そんな秘密が。。。でも鷹央先生との計らいにより無事に小鳥先生の思いが通じて(?ある意味ね。。)良かったな。
にしても鴻ノ池に踊らされるてる鷹央先生、ちょっと、ヤバい笑
世の中にはいろんな病気がある。実はお勉強にもなるシリーズだ。 -
今回は遺体が瞬間移動した!?という謎。今回は純粋な医療ミステリー色は薄く、本格探偵推理ものの感覚で楽しめました。
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「迷い込んだ呪い」
呪いにかかり。
どれだけ検査しても異常はないというのに、重要な場面で毎回症状が現れれば大金を払ってでも縋り付きたくなるだろう。
能力の有無は結局分からないままではあるが、これだけ人の心に上手く入り込む事が出来るのは才能としか言えないな。
「ゴミに眠る宝」
本物はどこに。
もしかしたらと音が聞こえただけで冷静さを失い現物を手放してしまったら、どれだけ普段は有能でも終わりだったろうな。
壊れてしまった心を埋めるように造り続けた作品たちと眠る場所へ、最悪な形であったとしても帰れて良かったのかも。
「瞬間移動した女」
元恋人の存在。
罪を背負いたくないがあまりに勝手な行動をとったからこそ、事件は複雑化し重要な部分が消え去ってしまったのだろ。
身体の性別が違うと知った時に受け入れることが出来ても、心の底から全てを受け入れて生きるのは難しいことだろう。
「想いよ届け」
手紙に託した。
あの場面で気付いた瞬間に取り乱す事なく、冷静に答えを口にした後に傷ついた心のケアまでしたのだから十分だったろ。
どれだけ頑張って講座を続けたとしても、本人に変わりたいという想いがなければ少しも成長しないままではないのか。 -
短編3本どれも一捻りありで面白かった。最初の腹痛&喀血はオチがよくてクスリ。こういう緩めのオチ好き。
あとの2本はちょっと切ない読後感。今まで副題はあまり気にしてなかったけど「悲恋」になるほどなあと。書き下ろしらしい掌編も本編にマッチしててよかった。 -
面白かったです。
「悲恋」をどのように捉えるか、それはそれでまたいろんな受け止め方があるかと思いますが...
頑張れ、小鳥遊先生! -
今回は天久鷹央とコンビを組む小鳥遊医師が大活躍をする回だった。
空手三段の腕前を何度も披露し、仲間の命を救う。
これまでの作品とは違うスリルを味わえた。
今回は、こんな病気があるのかと驚く症例が登場した。
自分はそのような人間に出会ったことはないものの、存在するのならきっと、辛い思いを経験したことがあるのだろう。
自分が何かできるとも思わないし相手もそれを望まないかもしれないが、いざ出会ったら寄り添えるような人間でありたいと思った。 -
ホントにいろんな病気があるものだ。しかし、ホントなんだろうな、その病気?