甦る殺人者 天久鷹央の事件カルテ 完全版 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
4.03
  • (11)
  • (18)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 342
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408558608

作品紹介・あらすじ

容疑者は死亡した男?天才医師vs謎の殺人鬼!愚鈍なる警察に告ぐ――。都内近郊で相次いで起きた連続殺人。犯行はエスカレートし、遂には現場に殺人鬼からの声明文が残される。警察を嘲笑し、「私は既に死んでいる」と語る犯人。その言葉通り、DNA鑑定で容疑者が死んでいることが判明する……。これは死者の復活か。真犯人のトリックか。天才医師vsシリアルキラー、究極の頭脳戦。書き下ろし掌編「鷹央の恋人?」収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • コンビの絆がさらに深まった一冊だった。

  • なかなか面白かった。初めての作品。

    主人公の上から物言う感じはあんまり好きではなかったが、

    一人の人間が2つのDNAを持つことがあるなんで初めて知った。

    エピローグもよかったし、その後のちょっとしたお話もよく満足できた。

  • 自分が知らなかった疾患や現象が出てきたけれど、分かりやすくかかれていて読みやすかった。医療が身近なものに感じるシリーズなので、読むべきだと思う。

  • はじめてこのシリーズを読んだ。初めの方から何となく犯人はわかっていたがその裏やトリックはわからなかった。シメールはキメラとはね。うまくできているなあ、キメラを扱った小説は初めて出会った。さすが医師。面白かった。

  • 「真夜中の絞殺魔」
    死亡したはず。
    証拠としては弱いものばかりではあるが、少しずつ集まりつつあるというのに未だに手が届かないのは情報不足だろうな。
    DNA鑑定の結果とはいえ、未だに死者の存在があるからこそ余計な手間が増えて犯人は野放しになってるのだろうな。

    「溶けた怪物」
    犯人は近くに。
    見当違いの捜査を続けていたからこそ、意図知れずに情報が勝手に集まってきたからこそ大胆にも犯行を続けてたのだろう。
    もっと早くに検査するなり何かをして自分のことを知っていたら、離婚することなく平和な日々を送っていただろうな。

    「鷹央の恋人?」
    誤解を解いて。
    人の話をろくに聞かずに勝手な噂を流しても信じてもらえるのは人柄や人脈の賜物かもしれないが、こればかりは最悪だな。
    渡された時点で処分していたら良かったのに、事件に巻き込まれたせいで手元に残ってしまっていたのが不運だったな。

  • 今度の天久鷹央は、なかなかおどろおどろしい事件に首を突っ込んでいきます。迷コンビのやりとりは安心だし、謎の解明も驚きだった。

  • 一度見たものは忘れない天才医師天久鷹央と、部下の小鳥遊優。今回の作品でもよいコンビだった。
    何作も出ているこのシリーズ、順を追って呼んでいるつもりが、分からなくなってしまった。でも、問題なく楽しめている。ミステリーとしての安心感と、キャラクターの魅力が保証されているからだろう。

  • 今回の犯人は、これまでで最も危険な人間だったかもしれない。
    人を殺すことで性的な快感を得る。
    これほどまでにおぞましいことがあるだろうか。

    幸いなことに、日本では欧米のようなシリアルキラーによる事件は多くはない。
    しかし、時代の変化と共に、いつそのような事態に陥ったとしても不思議ではない。
    余談にはなるが、今回の事件は天久鷹央を大いに苦しめたものだったが、パートナーである小鳥遊医師にとっても、ある意味では最大のピンチであったかもしれない。

  • シリアルキラーものと事件カルテの中でも重めの話。連続殺人ミステリーはハラハラして緊張感高い。謎が謎を呼ぶ仕様なのもあってページをめくる手が止まらなかった。
    今まで事件を楽しむかのような鷹央の態度を見て鷹央はやはりちょっと一般的な思考から外れてると思ってたけど、連続殺人となればさすがに別なんだな。鷹央と小鳥遊の絆が強まったお話。いいバディ。

  • 昨日テレビを見ていてちょうど「キメラ」の話をしてた。
    科学的な話なので良かった。これが「多重人格」みたいな内容で締められるとどうかな?て思ったけど、さすがそこはドクター。締めは良かったなと思いました。
    しかし、小鳥遊先生、最後のショートストーリー不運すぎて笑える。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

知念実希人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×