幻影の手術室 天久鷹央の事件カルテ 完全版 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408558547

作品紹介・あらすじ

手術後のオペ室で医師が死亡した。その容疑者は……鴻ノ池!? 部下の窮地に天久鷹央が動き出す。書き下ろし掌編収録の完全版!

感想・レビュー・書評

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  • 小鳥先生退場危機の次は鴻ノ池舞ときたか。。。
    途中私は春哉先輩の行動がおかしかったのが、彼が不治の病にかかって、麻薬で痛みを紛らわして、結果。。。って勝手に思い込んだ。所詮私の推測なんて。。。苦笑
    流石に舞が死んじゃうとは思わなかったけど。。
    勝手にクビにして他所に派遣して、都合ですぐに戻すなんて!?相変わらずめちゃくちゃですわ笑
    まあ、セクハラに立ち向かった野乃花が、立派でした!

  • 鷹央&小鳥シリーズ。今回は研修医の鴻ノ池舞が虫垂炎の手術のために入院している清和総合病院が舞台である。舞の手術が終わった直後、麻酔科医で舞の先輩の湯浅が頸動脈をメスで切られてなくなった。手術室には湯浅と麻酔から覚めかけた舞しかおらず、舞が犯人と疑われる。その前に起きていた幽霊事件も絡んで、鷹央が謎解きに乗り出すことになる。
    すっかりおなじみのの掛け合いが、相変わらず絶妙で、頬が緩む。そしてやっぱり、鷹央先生の目のつけどころは素晴らしい。

  • 過去一良かった。研修医が沈んでいるのも珍しく面白かった。死んだ先生の思いにも感動した。トリックも上手くできていると感じた。

  • 今回は、手術室で謎の死をとげる医師と、そこで患者として入院していた鴻ノ池に容疑がかかるというドキドキの展開。デコボココンビのキャラが際立っているけど、天久鷹央の鋭い推理に脱帽。

  • 今のところ天久鷹央シリーズで一番好き。レギュラーキャラが事件に深く関わっているのでハラハラドキドキ感させてもらった。真相も一捻りあり人情ありで面白かった。

  • 「透明人間の密室」
    重要参考人は。
    どれだけ不可解な動きがあったり無理なことだと分かっていても、映像に残る人間の数が二人であれば必然的なことかもな。
    好んでいないからだけでなく、今回の事件に関わる人物との関係性が近しいものだからこそ余計に手回しされたのだろ。

    「手術室に蠢く影」
    弱者の反撃に。
    我慢していれば穏便に済むと考えてしまったのだろうが、何をしても大人しいままでだと格好の餌食のままだっただろうな。
    今までに何人もの緊急患者を診てきたのであれば、たった一回のことで幽霊騒ぎが起きても気にしないのではないのか。

    「シリンジのダイイングメッセージ」
    死にゆくなか。
    どう足掻いても助かる方法がなかったからこそ最期の一手にかけたのだろうが、何も見ずに感覚だけでするには無理だろう。
    犯罪に関してはプロだったとしても、医療に関しての知識は0だったからこそ不自然な行動を見逃してしまったのだろ。

    「鴻ノ池の笑顔」
    全てを終えて。
    病は順調に回復していったとしても、あれだけの事件に当事者として巻き込まれたら心に傷が残るのも仕方ないだろうな。
    早く元気になって欲しい気持ちはわからなくないが、何でもかんでも安易に請け負ってしまうのは流石によくないだろ。

  •  完全版商法は嫌いと言いつつ今のところ全部買ってしまっているが、嫌いっていうのは本当なんだよ。
     ツタヤ限定の書下ろしペーパーも嫌い。
     饅頭怖い的な話じゃなくて本当に嫌い。
     不完全版を読んでいるので、実質的にはほぼ再読になるわけで、大まかな流れが解って読む本格ミステリは、まぁ実際一度目とは別の面白さはある。
     書下ろし掌編は、ここまで同様ミステリ要素の無い、日常譚。
     今巻の事件の後日譚。
     好き嫌いは別にしても、ペースが追い付かないのも実際。
     年末年始忙しさでペース乱れて、追いつくのも大変・・・。

  • 読みやすく、楽しかったですね。

    完全版じゃない方を一回読んだけど、内容忘れてたから新鮮に読み直すことができた。
    筋弛緩剤のトリックは何となく覚えてたかな?あれ?と思った。他はすっがり忘れてたなあ。
    でも最後の鷹央先生のトリックを解いていくところは面白かった。続きが楽しみ。

  • 既読のため、書き下ろし掌編のみ読了

  • 医療については警察は素人、と鷹央が言っているように、まさに医療を知っている方ならではの密室事件ではないかと思う。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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