天使はモップを持って (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408554471

感想・レビュー・書評

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  • 軽く読める小説をと手に取った。古さは否めないけれど、シリーズ読破しようと思う。

  • 近藤さんのコージーミステリーはやっぱり面白い。
    とあるオフィスの怪事件や悩み事を持ち前の洞察力で見事解決する清掃人探偵・キリコシリーズ。
    軽やかに読める。
    だけど真相や動機を知るとまるでトゲが刺さったようで胸に残るものがある。
    扱う題材は意外と重めだから印象的。

  • 可もなく不可もなく
    疲れたときに何も考えずに読める
    シリーズ自作もきっと読む

  • 気軽に読める本すき
    モヤモヤの気持ちを持ったまま結婚されて奥さんかわいそうと思ったらキリコでしっかり騙された

  • 軽い感じで読める。短編集なので隙間時間でも読めるのが良かったです。

    若くて可愛い女子はビル清掃「なんか」するのは勿体無い的なことを言う男が出てきて、色んな意味で、なんて失礼なやつなんだ!と思いました。

    最後の「史上最悪のヒーロー(だったっけな?)」だけ、毛色が違うしなんとなく無理矢理感があって好きではなかったです。ハッピーエンドではあったので、良いのかもしれないですが…。

  • ミステリー度は、あまり高くありませんでした。

  • ある会社で起こる事件を新入社員の大介と清掃員のキリコが解いていく物語。
    8話の短編でできているので隙間時間に読みやすいです。

    ただ、最終話の『史上最悪のヒーロー』がなんとなく他とテイストが違っていてちょっと不完全燃焼。
    シリーズ物のようなので、最終話を踏まえて次回以降のストーリーがどうなっていくのかが楽しみです。

  • 続編を先に読んでしまってからの初回。
    たぶん、書いた時の作者のキャリアの違いだろうが、内容的に薄い気がしてしまった。
    面白いは面白いんだけれど、続編の方が面白かったなーと。

    最後の章は、途中まで全くの別人だと思っていて、突然の正体判明に驚いた。
    そのあたりの書き方も、なんだか腑に落ちない感じなのかも。。
    あと、突然の「ひよこ」も。

    このシリーズをきちんと順番に読む方!
    この本で判断せずに先に進んでください。
    きっと楽しくなるよ。

  • 目次
    ・オペレータールームの怪
    ・ピクルスが見ていた
    ・こころのしまい場所
    ・ダイエット狂想曲
    ・ロッカールームのひよこ
    ・桃色のパンダ
    ・シンデレラ
    ・史上最悪のヒーロー

    もう20年以上も前、当時よく読ませていただいていた書評系サイトで評判だったシリーズが、近所の図書館に揃っていたので、借りてきました。
    ある会社を舞台に起きる日常の謎を、清掃員の若い女性キリコが解決するというのが基本のパターン。

    語り手の梶本大介は大卒の新人社員で、課長以外は全員女性というオペレータールームに配属される。
    最初、オペレータールームというのは電話交換室のことかと思った。
    けれども、課員たちはタイピング能力の高さを評価されている。
    1997年に発表されたこの作品のオペレーターって、もしかして書類の清書をする人たちのことなのかなあ。
    タイピストではなくオペレーターと言っているのは、パソコンのワープロ機能を使って清書する人?
    毎日多くの書類が書くからそこにまわってくるというのは、そういうこと?

    うちの職場は1993年に一人一台パソコンが支給されたけど、それまでは課に2台しかなくて、課長やほかの皆さんから書類作成を頼まれると、パソコンの順番待ちをしなければならなかった。
    で、優柔不断な補佐に、「もうちょっと行間開けて」「やっぱり元に戻して」と、何度もつくり直しをさせられたことは、忘れない。
    だけど、オペレータールームという言葉には聞き覚えがない。
    あったのかな、そういう言い方。そういう部署。
    今の人には理解できない部署だろうなあ。

    それはさておき。
    読んでみたら〈日常の謎〉の概念を逸脱するレベルの時間が多発してるじゃないの、この会社。
    殺人(傷害致死か?)しかり、悪質なマルチ商法への勧誘しかり、盗難しかり。
    法律上罪にならなくても、例えば後輩の担当業務の書類を意図的に廃棄したり、セクハラ、パワハラ、不倫…。
    嫌だな、この会社。

    そして、その会社のビル清掃を一手に引き受けているキリコ。
    大卒新人の大介を「おじさん」というのだから、10代の少女なのだろう。
    夜中にひとりですべて清掃するというだけでも重労働だと思うが、「トイレが汚れてる」と言われて昼間に清掃しに来ていたりするなら、24時間拘束されているようなものじゃん。
    嫌だな、この会社。

    なぜ彼女が清掃員という仕事をしているか、という理由は後に明らかになるので、当初予想していた『夢の実現のためにお金が必要』などというありきたりな理由ではなかったことに安心はしたものの。
    そんな働き方でいいのか、若者よ!という気持ちになってしまうのは、ある程度働き改革が常識になったからか。
    現状あまり変わってない部分も多いけど。

    肝心のミステリについては、キリコの観察眼と行動力でスマートに事件の真相を暴くことができてスッキリはする。
    だけど…これ、嫌ミスの元祖なのかな、真相を知った後のモヤモヤよ。
    大介よくオペレータールームの先輩たちと仲良くやれるな。タフだな。
    私なら人間不信だわ。
    いくら会社に不満があるとしても、新人社員に対するやり方ではないと思う、あれは。 

  • 突然のひよこにはびっくり。何が起きたかわからなくて何回か読み返してしまった、笑 とってもほっこりするお話でした。私は掃除が苦手だけど、キリコの一生懸命な姿を想像してると掃除したくなっちゃったな

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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