星々たち (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553139

感想・レビュー・書評

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  • 『ねぇ、ブラジャー買おうよ。そんな大きなおっぱいに直接Tシャツ着てたら、周りの人に気の毒だよ』

    …という引用からレビューを始めるのは流石に気が引けます。皆さんの さてさて を見る目が変わりそうで怖いです。でも、その場面がこの作品の中でとても重い意味を持つものであるなら、これはやむを得ないところでもあります。ということで、さてさて は怪しくありませんので誤解なきように。では、このままレビューを続けさせていただきます。

    さて、母親が娘を育てる時、その身体の変化には特に意を払うところがあると思います。父親が息子を育てるのとはこの点全く異なる点だと思います。そして、そんな娘と何らかの事情で遠く離れて暮らす場合、特に中学生という多感な時代に、二年間も会うことがなかったとしたらその身体の変化は母親の想像を大きく超えることもあるのだと思います。

    そんな久しぶりの母と娘の再会の時間を丁寧に描写した作品がここにあります。『すっかり大人びた千春の、駅でこちらに駆け寄ってきたときの胸に驚いた』という二年ぶりの再会。『歩くと上下に揺れて、ひどく挑発的だ。こんな大きな胸にブラジャーのひとつもさせないでいる実家の母を思い浮かべ、ため息をついた』母親。『ねぇ、ブラジャー買おうよ…』と娘に語る言葉の中に色々な思いが去来する母親の胸の内。『夜の世界に入ったころは生活が落ち着いたら娘を呼び寄せるつもりでいた。叶わないまま十年以上過ぎてしまったのも、男運の悪さと割り切ってきた』という母親。『二年ものあいだ娘に会わずに過ごしてきた自分を責め』る母親の『今まで男に向けてきた感情が、娘に向いたひととき』というその瞬間。下着売場で思い知る、娘の知らなかったあんなこと、こんなことに驚愕する母親。しかし一方で、離れ離れだった母親に久しぶりに会えた娘にとってはこの上なく幸せな瞬間と感じたであろうその時間。

    そんな再会を経た、母と娘それぞれのそれからの人生が描かれていくこの作品。それぞれがそれぞれに納得できる人生を生き、そして納得しながら死んでいく。それは、夜空に煌めく星々も同じです。生まれながらにして、その質量がその星の一生のあり方を決める夜空の星々。そして、それぞれに命の限り輝き続ける夜空の星々。この作品は、そんな星々の輝きに、儚くも短い人の生き様を重ねる物語です。

    『有線放送のリクエストはいつもと同じ伊藤咲子の「乙女のワルツ」だった』と『黒電話のダイヤルを回しながらヤマさんに向かって微笑む』のは塚本咲子。『名字はアキヤマだが、スナック「るる」ではママも咲子も「ヤマさん」と呼んでいる』というヤマさん。『咲ちゃん、ワルツを教えてあげるよ』と『げんこつひとつぶん体の隙間をあけてワルツを教えてくれる』紳士的なヤマさん。『好きといえばいいのにー』という『出だしで始まる歌が、天井のスピーカーから流れてくる』店内。『十九で夜の世界に入った。本当は三十一だけれど、二十五歳ということにしてある』という咲子は、ススキノ、旭川、そして釧路に流れ着き『その街ごとに、自分を捨てた男や咲子のほうから逃げた男がいる』という過去。そんな咲子は『仕事のない日曜の夕方は道央の実家に電話をかけ』ます。それは『実家に預けた中学一年の娘と』繋がるためというその電話。『生まれて初めてつきあった男とのあいだにできた子だった。相手にまさか妻があるとは思わなかった』という結果論。『千春、元気なの?ちゃんと食べてる?風邪、ひいてない?』と訊く咲子は『夏休みならこっちに遊びにおいでよ』と誘います。『行っていいの?』と『なにを質問しても平坦だった娘の声が、はっきりとわかるほど明るく変化した』その瞬間。『正月も帰らない年が二年続いていたことと、一緒に暮らしている男がいないこと。そして夏休み』とタイミングの良さを考えた咲子。『無邪気に喜ぶ娘も不憫だが、こんなことで母親気分になれる自分も安い女だ』と思いつつも『「待ってるから」と言って受話器を置いた』咲子。そして『現れたのは、千春には違いないが咲子の想像よりずっと成長している』娘でした。そんな娘を見て『Tシャツの上にくっきりと乳首が浮き上がっている。歩くと上下に揺れて、ひどく挑発的だ。本人にそんな意識がないぶんよけいにたちが悪い』と驚く咲子。『ねぇ、ブラジャー買おうよ…ばあちゃんは、なにも言わないの』と訊く咲子に『さらし巻いておけって。でも、暑いから』と返す千春。『大正生まれの母に孫のブラジャーまで要求するのは欲張りなのだろう』と思う咲子は早速千春に買い与えます。『これで先生に触られなくなるかもしれない』と言う千春に驚く咲子。『二年も娘の成長に関心を持たなかった自分への戒め』と考え込む咲子は『日曜日は一緒に動物園に行こう』と千春を誘います。そんな咲子の『罪滅ぼし』を『素直に喜んだ』千春。そして『咲子は「るる」に出勤』して、ヤマさんとまたワルツを踊ります。そんな時『咲ちゃん、次の日曜日はあいてるの』と訊かれ『妹が遊びにきてるの。日曜日は動物園に行こうって約束しちゃってて』と慌てて答える咲子に『あぁ、それなら僕の車で一緒に行こう』と誘うヤマさん。そして迎えた日曜日…と描かれていく一編目の〈ひとりワルツ〉というこの短編。咲子という人物の人となり、そして中学時代の千春の貴重な姿を垣間見ることのできた好編でした。

    九つの短編から構成される連作短編の形式を取るこの作品。そこでは、咲子、千春、そして やや子という三代にわたって続く母、娘、そして孫が辿る人生が描かれていきます。そんな三人の中でも千春に最もページ数が割かれるこの作品では、千春という人物を見た目(身体的特徴)と、性格を極端なまでにはっきりと読者に印象づけていきます。そんな千春が初めて登場する場面は、『そんな大きなおっぱいに直接Tシャツ着てたら、周りの人に気の毒だよ』、『まさか千春の胸がこんなことになっているとは思わなかった』という千春の胸の大きさを心配する咲子の母親としての顔が垣間見れるシーンでした。あまりにも無防備な娘をなんとかしてあげたいと思うも『おサイズが』と『特別サイズ』しか合わず『咲子でさえ買わないような、色気も素っ気もない肌色のブラジャー』という選択を不憫に思う咲子の様子など、物語冒頭の夜の顔から一変した咲子の母親としての姿が描かれていきます。そんなこのシーンは、違和感を感じるほどに、咲子の胸の大きさを強調する描写が続きます。そして、この作品で母と娘が同じ場所で同じ時間を過ごす姿が唯一描かれる貴重な場面にもなっています。では、桜木さんはどうしてこの場面に執拗なまでに重きを置いたのでしょうか?二編目以降に読み進めた読者はそれが桜木さんの秀逸な演出であったと気づくことになります。連作短編の中心的人物として以降もずっと登場し続ける千春ですが、彼女自身に視点が移ることはありません。色んな街の色んな場所で、そして色んな人の元に現れる千春。そんな千春の登場シーンは『千春』という名前が出るより先に『作業着の胸のあたりで留めたボタンがはちきれそうになっており、そこだけ妙に目を引いた』とか、『胸元に、深い谷間が見えた。腰まわりや脚はほっそりとしているのに、胸元だけが妙に豊かだ』と、その人物の見た目(身体的特徴)が描かれます。一編目で執拗なまでに千春の身体的特徴を印象付けられた読者は、この描写によって、どういう形で現れようが、その人物が千春であるとすぐに気づくことになります。また、そこに一編目で執拗に描かれた『ひどく挑発的だ。本人にそんな意識がないぶんよけいにたちが悪い』と、母親の咲子が娘を心配したあの場面の母親の想いも合わせて重なっていきます。そんな身体の描写の一方で千春の性格描写も母親・咲子との再会の場面での印象が終始つきまといます。ブラジャーを買ってもらえて『これで先生に触られなくなるかもしれない』と咲子に話す千春は『ブラジャーくらいしろって、ずっと怒られてた』と母親に淡々と今までの事実を説明します。恥ずかしがるでも、怒るでも、ましてや悲しがるでもなく淡々と話す千春。それは、『清潔とは言いがたい風貌で、どこか愚純な気配が漂っていた』、『とにかく愛想のない子でねぇ。やたらと腰は低いんだけど、誠意が伝わってこない』という、どこか感情変化に乏しい千春の姿が自然と浮かび上がってきます。このように、千春の見た目(身体的特徴)と、性格の対比が全編に渡って一貫するこの作品。それは、そんな千春自身に視点が移動しないこともあって、彼女が本当は何を思い、何を考えているのかを掴むことができない悶々とした思いを読者に抱かせます。それが結果として曇天の下で鬱屈と沈んだような空気感を上手く作り出しているように思いました。

    また、この作品では、咲子、千春、そして やや子という親子三代の母・娘・孫の人生が描かれていきます。こんな風に書くと、そんな三人の関係性が大河小説的に描かれていくのか?と思われるかもしれませんが、これら親子同士の関わりが描かれることはほとんどありません。それぞれの人生の中でお互いの人生が重なる期間はありますが、それは『道東で、少しのあいだ一緒に暮らしたことがあるの。でも、あの子のカード使ってお金借りて、そのまま逃げちゃったんだ』という咲子のなんともいたたまれない過去として語られる関係性程度です。咲子と千春、そして千春とやや子は間違いなく血の繋がった親子にも関わらず、色んな事情で離れ離れになった人生が描かれていくこの作品。そんな彼女たちの繋がりを『千春の娘は母の名前も知らないけれど、それでも血はつながっていく…会えなくても、思い合っていれば、どこかで生きていてくれればそれでいいのでは』と語る桜木さん。淡白にも感じられるその考え方ですが、世の中には家族の形も色んなものがあるのは事実ですし、血の繋がった親子と言っても、”サザエさん一家”のような暮らしが全てというわけではなくなっています。「星々たち」という書名のこの作品。そんな星々が煌めく夜空を見上げながらこの作品を振り返る時、『星はどれも等しく、それぞれの場所で光る。いくつかは流れ、そしていくつかは消える。消えた星にも、輝き続けた日々がある』と、やや子が語ったそんな感覚が彼女たちの人生に重なるのを感じました。この作品で描かれた親子三人、中でも千春の生きた人生は、決して幸せだったようには思えません。親から見捨てられた青春期、親から裏切られたその後の再会、そして…という彼女の人生を思えば思うほどに、あまりにも波瀾万丈な人生を彼女は送ったのだと思います。しかし、千春に視点が移動しないこの作品では、彼女が自分の人生を本当はどのように思っていたのかはわかりません。そこにあるのは千春は千春の人生を確かに生きたという事実だけです。一方でこの作品で視点が回った他の人物たちも決して幸せな人生を送ったとは言い難い側面も描かれていました。そのことは視点が移ったから分かるだけであって、他人がどんな時に幸せを感じているかなんて、ましてや他人が幸せな人生を送ったと感じたかどうかなんて本人以外には誰にも知る由はありません。そう、まさしくそれは、夜空に煌めく星々も同じこと。そこには星々の数だけドラマがあり、そしてそこには人の数だけドラマがある。三代に渡る女性三人の生き様を見るこの作品。そこには、この世に生を受けたからには、それでも生きていく他ない人の孤独さと、そんな中にも小さな喜びを見つけて前へ前へと歩んでいこうとする人のしたたかさがありました。

    『人と人って、そばにいたらそんなに深く知り合う必要はないんじゃないかといつも思うんです』と語る桜木さん。『知らないからこそ一緒にいられる関係もある。わかった気になってしまうのが一番怖い』と続ける桜木さんがおっしゃる通り、人は一緒にいること、それだけで安心感を得る生き物だと思います。しかし、いつも一緒に暮らしている家族と、そうでない家族を比べて、必ずしも前者の方がお互いを知り合っているとも言い切れないと思います。離れていてもお互いを思う気持ち、たとえ顔さえ知らなくとも心のどこかに相手を思う気持ち、そういったものがあれば、人は繋がっていけるのではないかと思います。

    『なんだかね、いいような気がするの。すべてが、良い方向に向いて、それぞれが自分で選択した場所で生きて死んだんだって、そう思えるの』。

    それぞれの場所で、それぞれに一生懸命輝いた咲子、千春、そして やや子の人生の煌めき。終始重苦しい物語の中に、夜空に煌めく色とりどりの星々の姿に重なる人の生き様を見た、そんな風に感じた作品でした。

  • やるせない話。だけどリアルで匂い立つ話。
    それぞれに楽しみがあって、憂いがあって、悩みがあって、苦しみがある。それでも生きることは人の業であろうか。
    そのなかで輝きたいと願うことは過ぎた願いだろうか。

    愚鈍な娘、という言葉で片付けてしまえばそれまでかもしれない一人の女性の、ささやかでかぼそい人生の輝きを、そのどうしようもない人生に見る。

    この人生に意味があるのかないのかわからないけれど、それでも人は、その生自体に自覚的であれ、無自覚的であれ、人生を生きていくし、主体的に選んでそうするのか、はたまた流れ流れてそうなるのかわからないけれど、生きていくのだ。

  • 章ごとに視点が変わる短編連作で、誰かひとりの人物について描く…という小説は前にも読んだことがあるけれど、こういう感覚は初めてだ。
    感動というか、凄い、と唸る感じ。

    奔放な実母・咲子とも、2度目の結婚で自分が産んだ娘とも生き別れた塚本千春という女。
    ひとつの関係に囚われず北の大地をさすらう千春の、数奇な性と生、そして彼女と関わる人々の、光と闇の物語。

    桜木紫乃さんと言えば、幸薄い北海道の女を描かせたら天下一品、というイメージ。
    南国ではなく北国だからこその厳しさや寒さ、乾いた空気が、物語全体をモノクロの風景に変えているように感じる。

    1冊通して塚本千春という女を描いている。そのはずなのに、最後まで千春が本当はどんな女なのか分からないままの不穏さ。
    どんな経過を辿ったのかは描かれているけれど、千春が何を思いどんな風に考えてその道を辿ったのか、そして後悔や悲しみ等はあったのか、というのがまったく分からないところが、独特ですごく良かった。
    ひとりの人をただの人として見つめるとき、実際こんなものなのかもしれない、と思ったりした。
    言葉で語ったとしても感情の全ては分からないのだから、語られないところにその人の真実を見つけるのは不可能に等しい。「こう思う」「こうだったのではないか」というのは、ただの想像に過ぎない。

    北海道のなかで土地は転々と変わるものの、千春と関わった人たちは皆、北の大地でつましく暮らしている。
    安定した職に就く人、金に困っている人、夜の世界に生きる人、夫婦で静かに暮らしている人…実際そこらに生きているような人々の、悲しみや小さな幸せや日々の暮らし。
    小さく光りながらやがて消滅してゆく命たち。
    ドラマチックではないけれど、それぞれに生きた分のドラマがある。

    全ての人が共通して語る千春の像は、細い身体にそぐわぬ大きな胸、美人ではないが妙に惹き付けられるような雰囲気、無表情で無口、何を考えているか分からない…。
    客観的に見れば明らかに不幸な生い立ちと理不尽な人生。それなのにただの不幸な女とは片付けられない不穏な魅力。
    千春もまた、小さく光っていつかは消える“星々”のひとつなのだ。

  • 忘れていて2度借りた。
    昭和歌謡曲のような切ない痛い連作。
    でも地方都市には今でもあるのかな。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    奔放な母親とも、実の娘とも生き別れ、昭和から平成へと移りゆく時代に北の大地を彷徨った、塚本千春という女。その数奇な生と性、彼女とかかわった人々の哀歓を、研ぎ澄まされた筆致で浮き彫りにする九つの物語。

    とっても良い話ばかりだった。皆皆身勝手なんだけど人間らしい。短編集で主人公は都度変わるのだが結局全てがつながっており1つの物語を読み終えた感がある。

  • 母、娘、孫の女三代を軸にした短編集。親子の絆なしに、北国で過剰な期待をせずに淡々と生きる。いびつだけれど輝く星。こういったのは桜木さんならではだなあ。

  • 咲子、千春、やや子三世代のそれぞれのお話。それぞれ独立はしているんだけれど底辺で繋がっている。決して幸福な親子関係ではないけれど、親を恨むでもなく三人三様、それを受け入れ生きているのが似ている点なのか。咲子も千春も何を夢に生きていたんだろう。その時々で精一杯だったのかな。咲かない咲子はそれでも最期、信頼できる相手に看取られた分少し幸せだったかな。北海道の漁村という荒寥とした寂しい土地だからこそ、この女性たちの行き方に共感できる点も生まれてくる。土地の勝利な気がする。東京が舞台だったら埋もれてしまうだろう。

  • どんな人生にだって煌めき、輝く瞬間がある
    奔放な実母・咲子とも、二度目の結婚で授かった娘とも生き別れた塚本千春という女。昭和から平成へ移りゆく時代、血縁にとらわれず、北の大地をさすらう千春は、やがて現代詩の賞を受け、作家を夢見るが…。千春の数奇な性と生、彼女と関わる人々が抱えた闇と光を、研ぎ澄まされた筆致で炙り出す。桜木ワールドの魅力を凝縮した、珠玉の九編!

  • 9編から成る連作短編小説。久し振りに桜木紫乃という小説家の凄味を感じる作品だった。ここまで、女性を描写出来る小説家は居るだろうか。

    北海道をまるで浮き草のように漂う母・咲子と娘の千春、千春の娘のやや子の三代に亘る儚く、哀しい物語。短編毎に次々と語り手の視点が変わるのだが、主人公はあくまでも咲子、千春、やや子の3人の女性である。どれも救いを感じることの出来ない、重苦しさを感じる短編ばかりなのだが、最後の最後に奇跡のような微かな光を見せてくれた。

    『ひとりワルツ』『渚のひと』『隠れ家』『月見坂』『トリコロール』『逃げてきました』『冬向日葵』『案山子』『やや子』を収録。

  • 連作短編集です。
    物語の繋がりがとても素晴らしい。
    桜木さんの作品の中でも、逸品だと思います。

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著者プロフィール

一九六五年釧路市生まれ。
裁判所職員を経て、二〇〇二年『雪虫』で第82回オール読物新人賞受賞。
著書に『風葬』(文藝春秋)、『氷平原』(文藝春秋)、『凍原』(小学館)、『恋肌』(角川書店)がある。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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