空飛ぶタイヤ 新版

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 181
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (744ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408537245

感想・レビュー・書評

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  • 三菱自動車のリコール隠しを題材にしたもので、読んでて池井戸さんらしい勧善懲悪物語。外れがない分読んでて安心できる。
    前々から読みたかった本だが、分厚いし二段組だしって理由でほっておいたらいつの間にか映画化。するとそれまで本棚で眠っていたのが急に人気で手貸し出し中。いつまでも回ってこない日々が続いた。人間ってホントに浅はかだなぁと思う。
    この三菱自動車のハブ問題。昔整備関係で働いていたころから、ハブボルトの強度の低さに文句言ってたけど、それ以上の構造問題があったと驚いたものである。
    この本の評価として、難しい題材を最後の最後までうまくまとめて書ききったことにあると思う。大概の小説では最後はさらっと流しておしまいってのが多い中、PTAという家庭問題まで巻き込んですべて満足の締めくくりしているところが池井戸氏の実力なんでしょうね。
    ただ、最後までなにじゃこいつ?って沢田。この男だけはまったくもって共感する事が出来なかった中途半端な思考の持ち主で、物語を面白くさせるがために作られたいかにも作者都合のキャラクターだったんだろうと推測。そういうキー人物ほど浮いてしまうのが小説の恐いところだ。

  • 勧善懲悪読後爽快!

  • 大手のリコール隠しが題材。
    引き込まれる。面白い

  • 希望を捨てず。よかった。現実は納得いきません!!。

  • 分厚く、読み始めるのに躊躇していたが、読んでよかった。
    次々と赤松社長にふりかかる問題に、心痛めたが、読み終えた時は晴れやかな気持ちに。

  • はぁ、めちゃくちゃ面白かった…
    企業の体質なんてそうそう変わるものではないというのがよくわかる。
    腹立たしいことばかりだったけど、最後に悪が打ちのめされたことでスッキリ。
    三◯は、どこで道を間違えたか。。

  • 赤松社長の身に起こる苦難が多く、そこまで苦難が起こるのかと途中辛くなることもありましたが、最後はすごく前向きになる本です。一気に読めます。

    働くということ、正義を貫くということについて考えさせられました!

  • 途中、読むのも辛くなるぐらい赤松社長が不憫で仕方なかった。
    しかし終盤に進むにつれて光明が出てきて、最後は報われた。終わってみると晴れやかな気持ちになれた。良い作品でした!

  • さすがは池井戸潤という感じで一気に読めるし、熱くなる。
    三菱リコール隠し事件がモチーフだから結末もある程度予測はできたが。

  • 大手自動車会社に立ち向かう中小企業の運送会社の奮闘。たくさんの関係者の心理描写が面白かった。読み終わってから実際の事件をテーマにしているようだと知って驚いた

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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