- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408536903
作品紹介・あらすじ
菊池正弘が営む居酒屋「菊屋」に、古い友人で刑務所を出所したばかりの片桐達夫が現れた。かつてこの店で傷害事件を起こしてから、自身の妻とも離婚し、32年もの間に何度も犯罪に手を染めてきた男だ。獣のような雰囲気は人を怯えさせ、刺青に隠された表情からは本心が全くつかめない-。著者新境地!魂を震わす衝撃のミステリー。
感想・レビュー・書評
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またまたやってしまいました。大好きな作家、薬丸岳さん、今度はなんと5人の視点から見た表現方法で何度も同じ場面が出てきます。これはなんて新鮮な試みなんでしょう。読んでいて興奮冷めやらなかったです。復讐のために32年間、罪を犯してまでも刑務所に出たり入ったり、こんなことがあっていいんでしょうか?くわしくは読んであなたも興奮して下さい。涙して下さい。感動して下さい。
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居酒屋「菊屋」を営む菊池のもとに、古くからの友人片桐が突然あらわれた。
片桐は32年間、妻子と別れ、繰り返し罪を犯し、刑務所を出たり入ったり。
その風貌は異様。
顔中に入れ墨、左手は義手。
片桐が店を訪ねてくるとを常連客は嫌っているが、菊池には拒まない。
片桐と菊池の関係は…
片桐はなぜ顔中に入れ墨をいれたのか…
刑務所を出入りするわけとは…
切ないラスト。
薬丸さんのミステリーは面白い。 -
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しのさん、こんばんは~♪
読みましたよ~。
これでやっと、しのさんのレビューが読めます。
本当に、切なかったですね…。
違う生き...しのさん、こんばんは~♪
読みましたよ~。
これでやっと、しのさんのレビューが読めます。
本当に、切なかったですね…。
違う生き方、選んで欲しかったです。
それと、竜崎さん恋バナのつづき。
こちらにお返事を。
第三弾・あの竜崎が恋をした!あのお話は衝撃でしたよね~。
私も、自分の感情に戸惑っておろおろする竜崎さん、見たくなかったです(>_<)。
彼も人間だったのね…と広い心で受け止めてあげましたが…(笑)。
しのさん、ドラマはご覧になりましたか?
私は視てたんですが…。
ずっと自分の脳内で勝手に思い描いていた俳優さんがいたためか、
今一つ盛り上がらなくて…。
なにかにつけて、映像化の配役にはうるさいです!(笑)2016/11/05 -
こんばんは♪
うんうん、レビュー拝見しました~。
私と同じように感じてたんだって嬉しかったです♪
そうだよね~そんな苦しい道を選らばな...こんばんは♪
うんうん、レビュー拝見しました~。
私と同じように感じてたんだって嬉しかったです♪
そうだよね~そんな苦しい道を選らばなくってもひかりちゃんと一緒に幸せに暮らす道を選べは良かったのにね…。
竜崎さんの恋のお話のお返事も早速にありがとうございます。
そうなんですよ~仕事もいつもの様に冴えず中学生の様におろおろしてる姿は、微笑ましい様で…ちょっと…って思っちゃった。
でも、最後は元の竜崎さんに戻ったので私も広い心で許してあげました(笑)
えーーーーーっ、ドラマをやってたの?
全然知らなかったです~ショック。
観たかったです…泣
うんうん、あるある!映像化された時に全く違うイメージの俳優さんが演じてガッカリする事…杜のうさこさんは読んでる時から竜崎さんを脳内変換してたからがっかり度は半端なかったでしょうね。
おおぉぉー配役にうるさいんだね~でもその気持ち凄く共感出来まくりです(笑)2016/11/05
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登場人物の視点を章立てにしながら、主人公の行動を追い、そして章立てが進むにつれその行動の詳細が明らかになり、ラストには衝撃のその行動の理由がわかるという凝った構成。
確かに同じシーンを登場人物の視点を変えながら描くので同じシーンや会話の繰り返しが各章の中に何度か出てきてもどかしいのですが、映像を想像しながら読むと視点が変わることによる状況の感じ方も前章を読んだ時とは若干変わるので、人物をより身近に感じて面白さが深まっていきます。
ドラマで見てみたいようなストーリーですね。でもこんな主人公、現実感ないでしょうね。それだけに主人公の愛と孤独の深さにラストは涙、涙でした。薬丸さんのミステリーを読んでこれほど泣かされるとは思ってなかったです。
本当に面白い話を書かれる作家さんですね。
面白いだけでなくいつも考えさせられるところも好きです。 -
何度も罪を重ねては、刑務所に入り、出所後、また罪を繰り返す・・・そんな一人の男・片桐を巡る物語。宮城刑務所を出所後の数日間を、周囲の人物の立場で描いていくと言う今までの薬丸岳にはない手法。もっと心理の深い部分を描くこの作家さんとしては、今回はライトな感じで読める。ただ、真実はやはり深い部分にあり、ラストは切ない気分にさせられる。
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夢中になって読みました!
話ごとに出てくる些細な人物が次の話の主となり、どんどんと真実が明らかになっていく過程がおもしろかった!
すべての真実が明らかになったあとの最後の結末は切なかったけれど、人生をかけた復讐を果たせて良かったとも思いました。 -
薬丸岳さんの作品の中でもかなり好きなものとなりました。犯罪は絶対的ににいけないことだけど、罪を犯すものの悲しさ、支える人の暖かさが、薬丸岳さんの作品にはいつもありますが、これは特にそう感じます。登場人物全員が辛い事と向き合っていますが、最後は少し安心できる終わり方です。「そうきたか、、」というかんじです。
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顔一面に刺青を入れ、犯罪を犯しては刑務所を出たり入ったりしている片桐。
彼の秘密とは。
…
片桐の周囲にいる人達の目線で各章が語られる手法。
あそこはこうだったんだ、という答え合わせが楽しかった。
片桐の秘密は、とっても悲しい。
そこまですることなのか、と思いながらも、片桐の気持ちを考えると、それほどのことなのだと思わされる。
著者の作品はとても読みやすく、心に響くものが多く大変好みです。
今回も良い出会いでした。