- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408453576
作品紹介・あらすじ
コート上で野性的に躍動するラファの闘争心やメンタルの強さは、暗やみや雷、犬さえも怖がる不安・恐怖感の裏返しなのだ…チャンピオンが抱える苦悩と挫折。そのすべてを乗り越えて、スーパーフォアハンドが炸裂する。
感想・レビュー・書評
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読みやすい本です。2008年ウィンブルドンのフェデラーとの決勝戦、2010年全米オープンのジョコビッチとの決勝戦の2つの試合を軸にして、合間にナダルの生い立ちや周囲の人達の紹介を交えて話が進みます。試合中のナダルの容貌からは派手な生活を想像させますが、普段は控え目にしているようです。アガシの豪快で派手なテニス人生とは異なります。アガシとの共通点は、どちらも先天的な肉体的な問題を抱えていることでした。ナダルは、フェデラーをテニスをするために生まれ、肉体やDNAが完璧にテニスに合っていると思っています。ジョコビッチは年下ながら自身のランキングを脅かす危険な存在だと思っています。残念ながら、錦織圭の名前は出てきません。脱字 P61 誤:かたくな考え 正:かたくなな考え、誤字 P102 誤:味合う 正:味わう、この手の本にしては、誤字脱字は予想以上に少なかったです。
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ナダル自伝。
2008年ウィンブルドンとキャリアグランドスラムを達成した2010年の全米を中心に自らの半生を振り返ったもの。
テニスの試合中に考えていることや、物事に対する姿勢などチャンピオンが語るからこその説得力がありますね。
トップアスリートは本当にギリギリの勝負をしていて心身共に酷使しているのだと痛感しました。
常に謙虚さを忘れないようにという両親や叔父の教育が成功の源になっていて、改めて周囲の環境、家族というものの大切さを感じました。
家族こそ第一という精神が日本人には欠けているような気がします。 -
世界のトッププロの視点から書かれたテニスに関わる全ての考えや言葉にはすごく重みがあった。これまでの努力や勝つことへのこだわりが本書には書かれている。「優れたテニスプレイヤーになる以前に優れた人になれ」という両親やコーチの教えにも感動した。この本を読んだ後にYoutubeでウィンブルドン2008の決勝を見てもさらに楽しめる。
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I WAS JUST MOVED.
テニス界に革命をもたらしたラファエル・ナダル初の自伝。
彼がどういう環境で育ち、どういうスタッフとツアーを周り、
いかにしてマジョルカ島から世界チャンピオンが生まれたのかがよくわかる。
しかし驚かされたのは、世界トッププレーヤーであっても(もしかしたら世界トッププレーヤーだからこそ)、どれだけのプレッシャーや緊張感、孤独と闘っているかをリアルに感じられたこと。
彼がいかに“普通の青年”であるかを。
あと、この本の日本発売よりも前にほぼ同じ内容を一つの番組として描いたWOWOWのノンフィクションWが凄いと思う。。 -
クレーキングことラファエル・ナダル選手の自伝。生まれ育ったスペイン・マヨルカ島での幼少期はテニスよりサッカーが夢中だったが、プロテニスへの道を選び、叔父のトニーからの理不尽で科学的で無い様に感じられる指導に対しても弱音を吐かず、長年ロジャー・フェデラー選手とテニス界を牽引してきたラファエル・ナダル選手。あと数年、彼の活躍が観たいな~。
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テニススクールのコーチに勧められて読んだ。レジェンド、赤土の王者と呼ばれるナダルが試合中に1ポイント1ポイントでどんなことを考えているのか、試合前はどういうメンタルなのかというのがウィンブルドンなどの大会を思い起こしながら本人の言葉で読める。テニスをしている人ならテニスで試合をする時のメンタルの参考になるだろうな、という印象。ナダルのこれまでのテニス人生や幼少期の様子も家族の言葉で紹介されている部分もあるのでファンからしたら必読だと思う。
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2021/04/25
2021年11冊目。息抜きに。
ナダルの偉業の裏側にある繊細な一面を知ることのできる一冊。凄まじい精神力は幼少期からの果てしない努力によってもたらされているのね。 -
2008年のウィンブルドン決勝が舞台。世代じゃなかったから生で観れなかったのが残念だが、ハイライト動画を何回観たことか。
フェデラーへのリスペクトがところどころ感じられ人の良さも滲み出ている。この本が出て何年も経つのに未だトップとしてプレーし続けているのは本当にすごい。 -
テニススクールに来られている熱烈なナダルファンの方に薦めていただいて読んだ本(原題は“RAFA:MY STORY”)。
2008年ウィンブルドン決勝、ロジャー・フェデラー戦を軸に、ナダルが自身のテニスについて、そしてあまりにも臆病な内面について綴った自叙伝である。
正直に言うと、ナダルはこういう本を出すにはまだ早いかなという気持ちが少しあるけれど。
「あらゆるスポーツの決勝戦の中で、最高の試合」と評された4時間48分にも及んだあの試合、僕はフェデラーに勝ってほしかったけれど、ファイナルセットのナダルはプレーも精神面も本当に強かったし、この本を読んでやはりあのときのナダルは勝つべくして勝ったんだなとわかった。
ナダルのゲームプランは極めて単純!
フェデラーのバックハンドに打ち続ける!ただそれだけ。
でもそれを続けるには驚異的なフィジカルとメンタルが必要で、身体を酷使していたるところにケガを負っているナダルの今後が少し心配にもなる。
読んでいちばん感じたのは、両親や、叔父でコーチでもあるトニー・ナダルをはじめ、ラファのチームは本当に強い絆で結ばれているということ。
ウィンブルドンでのあの劇的な優勝も、ラファがチームとして勝ち取ったものなんだなと感じた。
フェデラーのプレーが美しく、貴族のような品を備えているのに対し、荒々しくコートを走り回るナダルのプレーはまるで闘牛のよう。
この2人がよきライバルであり、長年グランドスラムタイトルと世界ランク1位の座を独占してきたという事実はテニス史に永遠に刻まれるだろうと思う。
フェデラーvsナダル、僕にとって忘れられない名勝負ベスト5!
第5位 2011年 全仏オープン決勝
第4位 2009年 全豪オープン決勝
第3位 2010年 ATPワールドツアーファイナル決勝
第2位 2008年 ウィンブルドン決勝
第1位 2009年 マスターズ1000・マドリードオープン決勝
これからもロジャーとラファの素晴らしい試合をたくさん観られますように。