動物写真家という仕事

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  • 新日本出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406061629

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  • 動物写真家としての半生の歩みと、仕事を語る。
    第一章 写真家を志して  第二章 極北の地で
    第三章 日本の野生    第四章 大型類人猿を追って
    第五章 この先の未来へ
    写真収蔵・著作・TVと映画・写真展・TV出演の一覧有り。
    撮影地の世界地図有り。カラー写真多数。
    自分は何故、動物写真家の道を選び、歩んだのか?
    かくも厳しい自然の中で、生きる動物たちと対峙する半生を語る。
    出会い・・・何を成すべきかわからない日々に感じた、自然。
    家にあった古い一眼レフカメラ。多くの写真集。そして星野道夫。
    田中光常の弟子となって学び、独立。
    人々との出会いは多彩・・・友人、協力者、イーグル・レディ、
    エスキモー、マタギ、ガイド、トラッカー、研究者等。
    自然と動物たちとの出会いも・・・野生への扉を開いてくれた
    ホッキョクグマ。アラスカやカナダ、極北、日本国内、
    アフリカやボルネオの様々な動物たち。
    自然の中でのトラブルや戸惑い、反省、後悔の想いを振り返り、
    野生動物との無言のコミュニケーションの楽しさを見い出し、
    野生動物たちの抱える問題と人との関わりについても、考える。
    地道で地味な仕事と言うけど、動物が好きで、写真が好きだから
    この仕事をしているという言葉には、仕事の誇りも感じられます。
    読み易い文章と共に、彩る素晴らしい写真の数々が、
    著者の仕事を見事に紹介しています。

  • 動物写真家である筆者の、これまで生きてきた中での "動物写真家" への半生記録。&写真も掲載、という感じ。
    専門学校とかもあるが、筆者はプロ写真家の弟子入りから本格的なスタート。
    大型動物との接触の難しさ・危険・事故、それでもなお魅かれ続ける、撮らずにいられない自分を語る。

  • 新刊が出るたびにチェックしている動物写真家前川貴行さんのドキュメンタリー。
    今まで眺めた彼の数々の写真の裏側を知ることができて、感慨深かった。
    文章の巧さに舌を巻く。
    ラストの文章がとってもとっても素敵で、彼が動物を撮り続けている意味は結局こういうことなんだなぁ…となんだかすごく胸を突かれた。

  • 遠くから望遠レンズで撮っているのかと思っていたが、類人猿などには触られるほど近くに寄っているとのことで、驚いた。

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著者プロフィール

写真・文:前川貴行
動物写真家。1969年、東京都生まれ。
エンジニアとしてコンピューター関連会社に勤務した後、26歳の頃から独学で写真を始める。97年より動物写真家・田中光常の助手をつとめ、2000年よりフリーの動物写真家としての活動を開始。日本、北米、アフリカ、アジア、そして近年では中米、オセアニアへとフィールドを広げ、野生動物の生きる姿をテーマに撮影に取り組み、雑誌、写真集、写真展など、多くのメディアで作品を発表している。
2008年日本写真協会賞新人賞受賞。2013年第一回日経ナショナルジオグラフィック写真賞グランプリ。2014年TBS テレビ「情熱大陸」出演。
主な著作に『WILD SOUL 極北の生命』『GREAT APES 森にすむ人々』(以上小学館)、『animalandscape』(青菁社)、『こおりのくにのシロクマおやこ』(ポプラ社)、『北の馬と南の馬』(あかね書房)がある。
公益社団法人日本写真家協会会員。

「2016年 『クマと旅をする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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