紅玉

著者 :
  • 新日本出版社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406032117

感想・レビュー・書評

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  • 後藤竜二さんの作品だとは気付かずに読みました。まさか、強制連行されてきた人々とのことが題材になっているとは…。胸が苦しくなりました。

    本文から
    ・戦争中は、強制連行されてきた朝鮮や中国の人々が過酷な労働を強いられていたのですが、あまり知られていません。日本全体では、中国人、約四万人、朝鮮人、二百数十万人と言われていますが、その歴史的事実さえも忘れられているように思えてなりません。

  • 「あの人たち、どうしてるべな」

    美しい美唄の風景と、戦争の情景が目に浮かぶ。戦争は、いけない。そうなる前に、話し合う。なってしまったら、取り返しがつかない。涙が止まりませんでした。(10分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #紅玉 #後藤竜二 #高田三郎 #新日本出版社

  • [墨田区図書館]

    6年生の読み聞かせに何か、と探していて見つけた本。筆者は「1年1組」シリーズで有名な後藤竜二さん。「ぼく」のおじいさんから毎年聞かされるという、そのおじいさんの実体験というこの話は、もしかしたら筆者自身の聞かされ話なのかもしれない。

    第二次世界大戦が終わったその年の、おそらく東北地方での話。
    日本が戦争で中国を蹂躙したこと、大量の中国・朝鮮人を強制労働させていたことなどがさらりと文中で覗かされるけれど、恐らく視点はそんな敵味方、支配者従事者といった異なる立場の人同士の間で、一瞬生じる「理解」にあるんだと思う。それともそれすらも凌駕して、単に本当に語り継ぎたかっただけかもしれないけれど、感じるかどうかは読み手側に託し、とりあえず読んで(読ませて)見たほうがいいと思われる一冊。

    ちなみに、もしやと思って訪ねた"紅玉"は、やはりわかってもらえなかった。そうだよなぁ、買い物やお菓子作りとかしてないと種類はわからないかもな上に近年"紅玉"という文字を見た記憶がない。最近はジョナゴールドとかシナノゴールドとかの青りんご系が紅玉もどきとなってきているし、「あかだま」と読み替えされてしまって少しウケてしまった。

  • 太平洋戦争が終わった直後、強制労働をさせられていた大陸の人たちが、リンゴ畑を襲うのですが、その畑の主が拙い言葉で嘆願すると…。こんなシリアスな話を後藤竜二が書いていたのですね。

  • 6-2 2018/12/12

    **********
    「戦争」で。

  • 戦争のもたらす貧困、餓鬼感からの盗難行為にせつなくなりました。

  • 話もすごいし、絵も素晴らしい。こんな話を子どもたちに読みたいけれど・・・

  • 表紙があまりに美しいので手に取らずにはいられなかった。
     
    強制連行され東北で使役された捕虜とリンゴ農家の昔話。

  •  1945年秋、父のりんご畑では、赤いりんごがわんさとみのった。しかし、収穫前のりんご畑がおそわれた。川向こうの炭鉱で働かされていた朝鮮と中国の人々の群れだった…。
    (北海道)

  • H20年10月 6-1

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