つないで イエスかノーか半分か番外篇4 (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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本棚登録 : 212
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403525117

作品紹介・あらすじ

設楽のはからいで、ザ・ニュースに異動になった栄だが? 敏腕P同士の大人の恋を描いた「ふさいで」続篇。表題作ほか「ひらいて」も収録。

感想・レビュー・書評

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  • バラエティー、報道、震災、ヤラセ…

    もうスピーディーに読ませる読ませるm(_ _)m

    そして読後には
    あっコレBLだったわね!と( ̄▽ ̄)笑
    でもこのシリーズが女×男だと全然面白くないんだろうなぁ笑

    新聞社シリーズも素晴らしいお仕事小説だが
    こちらも素晴らしいm(_ _)m

  • デマ フェイク 捏造 切り取り 切り貼り
    真実を伝えるために どこまで事実と違うことを加えるか?
    報道とバラエティとは違うと言い切れるのだろうか?…等々。
    現実の生活と物語の何かが呼応する。
    読む時期が違えば 違った感想になりそうだ。…その2

    お仕事小説でいいじゃないかというご意見も多そうだけど
    ラブがなければこうはならない。

    ふさいで ひらいて つないで まもって…。

    相変わらず 危なっかしい栄である。
    栄には当たり前にできることが 他の人間には容易くできないということが栄には解らない。 またその反対も。

    意外なことに 栄をまもることが設楽の支えになっているのかもしれない。
    まもって…もまた ひらがな。 漢字はどれが当てはまるのか?

    気になるのは 栄にとって奥さまとは?
    まもりたい存在であるには違いない。
    ブロマンス未満。

    もう一つ
    麻生さんの靴下を拾ったり履かせたりするのが三芳になりませんように! 

    そして 出た!
    やはり計が素敵!
    番外編だなぁと思う。

  • 相変わらず物凄く面白いお仕事小説を読んでいたらそういえばBLだったんだよな…となります。
    一穂さんはこの手の社会派のお話での手腕が凄まじい。
    カップルごとにラブシーンの描き方が違うのはさすがだなぁ。物凄く濃密かつ扇情的なのに嫌な感じのいやらしさを感じさせないのは手腕だなぁと思います。
    ワーカホリック気味な栄の仕事にかける思いと、不思議な結びつきと信頼関係が伝わる大人の恋模様はいままでの一穂キャラにはなかった持ち味。

    シリーズも長らく続き、お馴染み皆川くんになっちゃん、ニューヨークに赴任したコタくんも再登場。コタくんよ、君はなぜそんなに相馬さんにあっさり懐ける…そこは皆川くんに勝ってるね。笑
    それにしても日帰りでニューヨークに飛んで行けるフットワークの軽さと仕事にかける熱意はすごいや。
    一穂キャラのエキセントリックで常識はずれの行動力にはびっくりさせられます。

    若者組にしてみれば『大御所の大先輩』のそうちゃんも設楽さんにしてみれば同期。
    というわけで、設楽さんにも負けじ劣らじの曲者であるらしいそうちゃんが重要な局面で大きなインパクトを残してくれたのが印象的でした。
    通して描かれるのは、二度壊れてしまい、大きな欠落を「ふさいで」もらった相馬さんの本当の意味での再起なのかも。
    ネット配信、SNSとシリーズが長く続いたからこその2020年現代のメディアが物語に大きく関わってくるのも面白い。

    「報道」やメディアのあり方について斬り込んでいくのがこの二人のシリーズの本題なのでしょうか。
    そして出番が恐らくごく少量に意図的に抑えられていて、だからこそとっておきの印象的な局面で「国江田アナ」が国江田アナとしての立ち居振る舞いと発言の中で、我々読者しか知らない「計」の心の内から漏らされた言葉を聞かせてくれるあたりがほんとうに心から素晴らしい。
    麻生さんも付き合いの中で「国江田計」の中にある優等生なアナウンサーにおさまらない部分をちゃんと見ているし、渡された台本通りではなくその場での本心から発する計の言葉の中には潮との出会いや経験がもたらした実感や重みが詰まっているからこそ、我々やテレビの向こうで見ているはずの潮の心を動かすんだろうな。
    いやはや、凄いなぁ。
    新キャラB作くんも登場したところで、まだまだ続いていくのかな?

  • 流し読み

  • 設楽と栄が、本音を見せたり見せなかったり、でもお互いがなくてはならない存在になってきてる事が感じられてよかった。
    途中登場した、国江田さん。栄に芸人になってもっていうところと、それに対して竜起が笑ってなっちゃんがとめてるところが、物語が続いてる感があって好きだった。
    新たなCPはなくてもいいので、また続いが読みたい。

  • 前回描いていたのがイジメで、今回はやらせ、災害が中心。
    決して楽しい話ではないけど、目を逸らしちゃいけないんだよなあと思わされた。

  • シリーズ番外編4。設楽×栄。
    今回もよかった。栄が最初にやらかしてから以後大人しくしてて、でも意外な人物から声がかかり、あることを追いかけていく。栄の再起、かなぁ。業。このふたりは一筋縄でいかない関係性で好き。ふたつめのお話は大雨災害の地方局での奮闘。基の存在がよかったな。ハラハラゾクゾクしました。深と基のところが笑ってしまう。好き。

  • 設楽宗介×相馬栄の第二弾

    大好きな潮×計の番外編4

    甘く分かりやすいCPが好きなので、このCPの心理戦は読むのがしんどい。
    ひねくれた大人の恋愛は、屁理屈が必要なんですかね?
    厨二と紙一重なような…。
    今回の2つの事件?解決された感じがあってモヤモヤしなくてよかった。

  • うまく言えないんだよね。このふたり。私ごときが何か言っても何が分かるってんだと鼻で笑われそう。
    それでも、傍若無人な栄さんが唯一「守りたいもの」があって、でもつまんない仕事っぷりなんかしたら失望されそうだしってもやっていて、
    設楽さんは多分、栄さんの焦燥を、「栄なら大丈夫だよ、そんな焦らなくても」って思ってそうで、
    …で、栄さんが栄さんらしい「再始動」をしたとき、そのネタ自体や自分に黙って動いた栄さんへの衝撃と、やっぱり栄は栄だなすごいなって惚れ直しちゃう気持ちとで、ものすごい揺れ動かされたんじゃないかなって思う。
    いつも悠々と物事を俯瞰してる(風に見える)設楽さんを、そんな風に揺さぶれるのは栄さんならではなのかなぁ。
    『つないで』では広島での大雨とふたりで(いやスタッフたくさんいたけど)非常事態を乗り越えてく濃密な1週間弱、はーときめく(*^^*)
    栄さんにはまっちゃう若者がまた出てしまった…パクチーみたいな?嫌いな人多いけど、そのアクにハマる!みたいな?
    嘘つくけど嘘がないところとかかなぁ。一般受けはしないけどこうやって、不思議な輪が広がってく感じ。深くんや計君含め。
    三芳さんも…がんばってほしい(ザツ!)。
    私はタバコ吸わないけど、タバコの苦さを味わうような作品で、人生の大半イライラしたり下らねぇって呆れたりしてそうな栄さんが、「面白そうだ」って集中し出すところを見せてもらえるのがいい。
    甘々さはないけどお互いに絶対的な信頼があるのもいいな。そのために相手が悲しむかも知れなくても。ほんとに、男の人だなあって思う。いっそ、侍っぽい。

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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