雪よ林檎の香のごとく 林檎甘いか酸っぱいか~赤~

著者 :
  • 新書館
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403220890

感想・レビュー・書評

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  • 青に続き赤

    本編での2人の時間、状況、感情、心の葛藤…etc…
    書かれている事がA面ならば、当然B面があるわけで

    志緒目線で読んでいたA面の時
    桂の気持ち、考え、行動…のB面

    そんな裏話的なB面ショートが甘くて切なくて
    文章もまたまた美しい!好き!

    〜なごり雪〜 
      
       見上げればすこしうすくなった雲の狭間から
       覗く月が、点線のような雪の流れにかすんで
       いる。







  • 色々な事があるけれど、幸せな時間をすごしていく
    2人がかわいかった。
    りかとの関係もいいし、美夏との関係もかわいい。
    いつか、一緒に住む日がくるのかな。

  • 志緒の卒業後、成人してからの2人。

    もー、志緒ちゃんがどんどんすっごく大人になっている!酒飲んでるし。人ってこうして大人になるのか。
    そして、先生は相変わらず先生。でも、タバコは吸わなくなったのかな。

    1番印象に残ったのは、印鑑のくだり。卒業まで志緒にだけ実印(?)を押していた、というやつ。全然小さい秘密なんかじゃない、と思った。すごい特別扱いだな、と。ドキドキした。

    それから、やっぱり、りかはとてもいいこ。
    美夏の成長に感慨深くて、妹を大切に思っている志緒は、素直でいい子だなぁと改めて思う。

    何か、こうしてあの頃の2人が続いて、色々ありつつ幸せに過ごしてくれているのが本当に嬉しい。環境や感覚の変化はありつつも、お互いへの尊敬や愛が変わらないでいるのも。

    もっともっと読みたくなってしまう。
    2人のこれからをもっと知りたいなぁ。

  • 2021/01/05-01/11

  • 志緒ちゃん大人編ですね。
    もうとりあえず先生と志緒ちゃんが好きな人は読めばいいよ。かわいいから。この二人って、お互いを甘やかしたり、ちょっと突き放したドライな感じもあって、年齢のことも含めて「どうにもならないこと」を俯瞰で捉えつつも、相手が好きだからこーだったら、あーだったらって言うところもあって・・・。
    クールなんだけど、お互いの愛情は深いって感じで好きだなぁ。お付き合い10年目くらいまでいきます。最後まさかの息子登場!?ってびっくりでしたが、触れる程度でしたね。

  • 赤と青、両方まとめて読めたことに感謝。
    二人の9年間を垣間見ることができてよかった。

  • 青・赤と続けて読みました。
    赤は志緒成人式後~就職するまでのお話。
    15歳だった志緒が最後は24歳と思うと感慨深いです。

    志緒の成長のみならず、妹の美夏や
    幼馴染のりかなどの成長も一緒に垣間見れます。
    特に美夏ちゃんの存在が良かったな~。
    時間の流れや志緒の成長がよく分かります。

    私は主に桂視点で志緒の真っすぐさと
    成長の様子を眩しく思いながら読みました。
    「子どもと付き合うっていうのは、
     成長につれて自分のちいささを思い知らされること」
    という一文にすごくうなずいてしまった・・・。

    そして志緒は志緒で、懸命に大人になろう、
    桂に追いつこうとしているんですね。
    二人は年齢差はあっても、とても対等だなと思います。
    どちらも自分より相手が優れていて
    相応しい存在でありたいと思っている。
    そんな感じがします。

    穏やかなお話ばかりかと思えば、
    ラストの書き下ろしはちょっとショッキングで、
    でも最後はちゃんとハッピーエンドでした。

    読めば読むほど二人に愛着がわきました。

    あ、赤の方が成人式後以降なのでエロは多いです。
    志緒宅の玄関エロはハラハラしましたw

  • やっぱりこの二人は大好き

  • 赤編は志緒ちゃんが成人後の同人誌やSS、小冊子などを纏めたもの。こちらも読んでないものを抜粋しながら読了。この2人の間に流れる空気や雰囲気がとても素敵でホッとする… 静かな流れというか澄んだ空気というか、でもあったかーい空気に包まれてるような… なんて表現していいのか私の拙い言語力では難しいですねw 指輪には感動でした。時間に余裕ができたら本編を再読したいなって思います。

  • ふたりとも状況とかでがんじがらめだった糸が少しずつほどけていく印象。りかちゃんがどんなふうにしあわせになったのかに興味があります。

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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