人種戦争――レイス・ウォー――太平洋戦争 もう一つの真実

  • 祥伝社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396650544

感想・レビュー・書評

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  • 想像した通りジェラルド・ホーンはアフリカ系アメリカ人であった。軽く1000を超えるであろう膨大な量の証言で構成されており、行間から真正の怒りが伝わってくる。いずれにせよアメリカ本国から大東亜戦争を正しく研究する学者が登場したことは歓迎すべきで、破れかぶれになった左翼が大手を振ってデモ行進をする我が国の惨状が情けなくなってくる。著者の日本に対する心酔ぶりはやや過剰に感じるが、長らく虐げられてきた黒人の父祖たちを想えば、数百年間にわたって続いた人種差別に鉄槌を下ろした点において日本をヒーロー視することは決して的外れではないだろう。
    https://sessendo.blogspot.com/2018/08/blog-post.html

  • タイトルが全て。
    先の大戦についての、こうした側面からのフォーカスだ。
    日本やロシアを除けば、奴らにとって文明人とは、人間とは、ヒトとは、キリスト教を信じる白人だけだったわけだ。
    それをぶち壊したのがかの大戦の一面。
    なるほどというか、割に、これまでのモヤモヤに枠組みを与えてくれたものではあるが。
    が、読みづらいし、どこの誰でどんな資料で引っ張って来たのか判らないエピソードがずらずらと並べてあるだけだし。
    日本の描き方も、ちょっとわかりづらい。
    半分くらいの分量で書けたんじゃないか。

  • 少し冗長すぎて、とても読むづらかった。恐らく、省けば1/3の分量になったのでは?今横行している、「日本は経済は一流だが、政治は三流」とよく言われるが、このプロバガンダにもそろそろ目を覚まさないといけないし、先人に対してとても失礼。百年の計は、アングロサクソンには敵わないと思っていたけど、、これも刷り込みだった。目から鱗とはこのこと。百年の計も時効が近づいている新たな土俵で先人の名誉を挽回すべきだ。

  • 第二次世界大戦以前の世界はこんなだったのかと驚かされる。ファンタジーかと思うぐらいだ。白人至上主義をぶち壊した日本人を誇りに思う。

  • 「人種戦争」 それは1492年のコロンブスによる新大陸発見に端を発し、現在まで500年以上も続く長い闘いである。人類が起こした戦争の殆どは、「人種」と「宗教」に起因すると考えて間違いない。そして先の大戦も人種戦争というキーワードで読み解くことが出来る。
    第一次大戦後の1919年、国際連盟において日本から人種的差別撤廃提案が成され、賛成多数を得たにも関わらず、イギリス、アメリカなどの反対にあい、否決された。その当時既に、アジア諸国は欧米列強による搾取的な植民地支配を受けるなど、人種差別は当然の事であり、余りに急進的な本案は、白人至上主義を掲げる当事国には到底受け入れ難い提案であったのである。では、全てのアジア諸国がそれに甘んじていたのか。いや、日本だけは違っていた。列強による支配を否定し、民族平等の理想を掲げ、白人至上主義に立ち向かったのである。
    本書には身近でそれを見てきた何千人もの人々の証言が記載されている。
    チャンドラボース「1905年に日本がロシアに勝利したことは、アジア再興の予兆だった。その勝利は日本人のみならず、インドを揺るがす歓喜を巻き起こした」
    マハティールモハメッド「日本による占領は、我々を一変させた。日本軍は物理的にイギリス軍を排除したのみならず、我々の世界を一変させた」
    ウィリアムピッケン「日本は白人のヨーロッパ人や、アメリカ人から命令されたり、恐喝されたりすることを拒否した世界最初の有色人国家だ。日本はその行為において、画期的な先駆者であり、世界史における『白人の優越』に終止符を打ったのだ」
    デュ=ボイス「大英帝国は、ヒトラーがあと100年生き続ける以上の災厄を、人類にもたらした。最も奴隷売買を繁盛させ、もっともアフリカを搾取し、4億人のインド人を支配した者が、民主主義を守るというのはバカバカしくて、話にならない」

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