命の砦

著者 :
  • 祥伝社
3.75
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  • (1)
本棚登録 : 393
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635954

作品紹介・あらすじ

生死の境で試される、消防士としてのプライド――
新宿壊滅を阻止せよ!
雪が舞う聖夜、迷路のような地下街で大規模火災が発生。
刻一刻と迫る大爆発の危機から都市を守れるか……!?
焔に呑まれるダンジョンで闘う戦士を描く、ノンストップ・パニック小説!

大勢の人で賑わうクリスマスイブの新宿。通称“ギンイチ”銀座第一消防署の消防士・神谷夏美は恋人や同僚らが待つ店へと急いでいた。ところが、新宿地下街・サンズロードで火災発生との通報が入り、ギンイチにも特命出場の指令が出る。夏美らは管轄の消防署とともに消火作業を開始するが、地下街は延焼が拡大し人々は大パニック、出入り口は黒煙で封鎖され、負傷者が続出する。さらに地下街の特設ブースに陳列された電化製品にマグネシウムが含まれていることが判明。マグネシウムに火が燃え移り爆発すれば新宿駅近辺は壊滅、何万人もの死傷者が出る。絶体絶命のギンイチは、ある秘策を打ち立て地下へ潜るが……。
何があっても必ず市民の命を守る――消防士・神谷夏美シリーズ三部作、堂々完結!

感想・レビュー・書評

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  • 「波濤の城」に続く、消防士の神谷夏美シリーズの第3弾で完結編!
    消防士たちの思い・結束力に熱いものがこみ上げます。

    フォローワーさんからの熱いお勧めでようやく手に取ることが出来ました。お勧め通り熱い物語でした。

    今度は、クリスマスイブの新宿地下街で発生した同時多発火災。
    柳さんたちはその火災に巻き込まれす。
    地下街からの脱出することができるのか?

    一方夏美は、その火災を沈下するため出動!
    しかし、地下街ではマグネシウムが含まれる大量の電化製品のキャンペーン中。マグネシウムに火が燃え移り爆発したら、新宿駅近辺は壊滅状態に!
    マグネシウム火災には水も使えない..そんな中、夏美たちは火災を沈下させることができるのか?

    ハラハラドキドキの展開です。

    消防士たちの熱い思い・意志に心震えます。

    とてもよかった。
    しかし、ほんと地下街で火災が起きたらどうなるの?って思ってしまいます。

    ほんと、お勧めです!

    • かなさん
      masatoさん、おはようございます♪
      読んでいただけて嬉しく思います(*^^*)
      この作品、忘れられない作品なんです!
      もう、映画を...
      masatoさん、おはようございます♪
      読んでいただけて嬉しく思います(*^^*)
      この作品、忘れられない作品なんです!
      もう、映画を見ているかの臨場感が文面から伝わってきて
      しかも、感動するんです!!

      また、読みたくなっちゃいました(^-^;
      2023/09/10
    • masatoさん
      かなさん コメントありがとうございます。
      ほんと感動しました!
      お勧めありがとうございました。
      文庫になっていなかったので読めるのはかなり先...
      かなさん コメントありがとうございます。
      ほんと感動しました!
      お勧めありがとうございました。
      文庫になっていなかったので読めるのはかなり先かと思っていたら近所の図書館でたまたま見つけてすぐに借りました。
      臨場感あって、映画のような盛り上がり。そして、消防士たちの熱い思い。感動しました。
      ありがとうございました
      2023/09/11
  • 女性消防士・神谷夏美シリーズ三部作の最終作

    今回、夏美たちギンイチが立ち向かう相手は大都市東京
    新宿駅地下街で同時多発火災が発生
    それは、世界の火災史上でも例がないほど強敵である

    消防士の一番の強い力である『絆』を武器に炎に立ち向かっていく本物のプロたちの闘いが凄まじい!


    炎から一歩も退かず、一歩前へ、一歩前へと立ち向かっていくファイアーファイター村田の勇姿を忘れることはないだろう…


    自らの命を犠牲にしてまで、他人の命を救おうする柳のその強い意志を忘れることはないだろう…


    このふたりの背中を見続けてきた夏美がこれからのギンイチを背負っていってくれと信じて…


    本作はシリーズの中でも群を抜いて最高傑作!

    • 1Q84O1さん
      素敵な雪見酒を演じている日ですね!(≧∇≦)b
      素敵な雪見酒を演じている日ですね!(≧∇≦)b
      2024/03/05
    • bmakiさん
      おっと、暫く五十嵐さんから離れていました。
      こんなシリーズがあったとは!!
      これもメモっておかないとだな。_φ( ̄ー ̄ )
      おっと、暫く五十嵐さんから離れていました。
      こんなシリーズがあったとは!!
      これもメモっておかないとだな。_φ( ̄ー ̄ )
      2024/03/05
    • 1Q84O1さん
      このシリーズハマっちゃいました(≧∇≦)
      ぜひメモっておいてくださいね!
      このシリーズハマっちゃいました(≧∇≦)
      ぜひメモっておいてくださいね!
      2024/03/05
  • 女性消防士・神谷夏美シリーズの
    第三弾 完結編です
    非常に良かった。面白かった。

    まだ文庫本になっていないようだし、単行本は値段が高いし、購入しようか迷ってたところ近所の図書館に所蔵してあったのでラッキーでした。

    今回は前2作品を上回る壮絶なドラマでした。
    臨場感あふれる描写で手に汗握る思いで読みました。
    最終章にふさわしい内容でした。特にクライマックスは涙を流しながら感動してました。

    日夜、市民の安全安心のために御尽力されている消防士、警察官など、多くの方々への感謝と尊敬の念を持ち続けたいです。

  • 最近東野圭吾を続けて読んでいて、箸休めのつもりで読んだ1冊。
    久しぶりに読む五十嵐貴久はやはり面白い!ちょっとくどすぎると思うほどの言葉の羅列が臨場感、危機感を高め、間違いなく一気読みに引き込まれてしまう。
    ただ、最後の方がちょっと急ぎすぎな気が。ここをもう少し丁寧にケアしてくれていれば星五つだったかな。

  • 消防士・神谷夏美シリーズ完結作。
    超高層ビル、豪華客船と困難な火災現場を描いてきた今シリーズの舞台は新宿地下街。
    クリスマスイブの日の夜、巨大な新宿地下街で同時多発的に火災が起きる。
    ガソリンの入ったペットボトル、届いた荷物からの発火の他、ガソリンを被った自殺まで火災の原因は様々。
    新宿の地下街でクリスマスイブを過ごす予定だった夏美だったが、出がけに出火に一報が入り、ギンイチで待機することに。しかし、待ち合わせ相手の同僚で先輩の雅代、恋人の有本、超高層ビル火災で知り合った秋江はすでに新宿の地下街にいた…
    地下街火災の恐ろしさ、また今回重点的に取材したと思われるマグネシウム火災の威力の恐ろしさが、読んでいても、ジワジワ伝わる。
    本気で人々の命の為に闘う消防士の物語に、胸を打たれる。
    ネタバレになってしまうから、これ以上は書けないけど。
    あとがきにあったが、この作品自体はだいぶ前に書き終わっていたらしい。それにあと2作書くことも考えたようだが、この世の中、あらゆる悪意がほんのちょっとのスイッチで大きな悪意に変わるようになってしまった。それを踏まえて、今作で完結になるとのこと。
    夏美の勇敢な姿がこれで読み納めになってしまうのは悲しいが、この作品のような惨事が確かに今の世の中、確実にフィクションになるとは思えないので、納得。
    近年災害だけでも、消防士さんの仕事は大変だと思うと、このような大規模なテロが起きないことを、心から願うばかり。

  • 消防士神谷夏美シリーズ最終集。と言っても前作は読んでいません。今作が臨場感あってとてもよかったので前作も読みたい、その上で今作も読み返したいと思いました(22,5,5)。
    あれから「炎の塔」「波濤の城」を読んだ上で今作を読み返しました。クリスマスイブの夕方、もっとも人の出が多い新宿地下街・サンズロードでの火災が発生し、神谷夏美の所属する銀座第一消防署に特命出場の使命が入る…。読み終えて感無量…すべての消防士に対して感謝の気持ちを持つことができました。自分の命を犠牲にしても多くの命を守る…この3部作中、本作が一番真に迫るものを感じ泣けました!改めて読めてよかったです。きっと神谷夏美はこれからも消防士として生きる道を選ぶと思います。(22,7,9)。

  • 女性消防士.神谷夏美シリーズ三作目です。
    実際に新宿の地下街で火災が起きたらと考える恐怖しか有りません。
    日夜安全のために働いてくれている人が多く居ます。
    そのお陰で私達は日常を送ることが出来ています。
    感謝です。
    人のお陰で自分が生きていられる事、忘れてはいけないと思いました。

  • 人生に悲観したユーザーが集まるネット掲示板の管理者兼相談役の呼び掛けで、クリスマスイブの新宿地下街で同時多発的な放火事件が起こる。人混み、パニック、水消化不可の大量の危険物、主犯による次の犯行阻止など、重複する危機的状況の中で火事と戦う消防士達の生きざまかな。時間との勝負と消防士の統率された行動が緊迫感を生み、顔もしらない第三者を救う使命感と市民や同僚の命が奪われていく悔しさなどがリアリティーと迫力を持って迫ってくる。自分の防災意識など、諸々考えさせられます。

  • 神谷夏美シリーズの第三作で最終作。
    神谷夏美の今後の活躍も読んでみたいと思わせる内容でした。

  • 神谷夏美シリーズ最終巻ということですが、これまでより夏美が活躍してなかったように感じました。最後の柳さんがすごかったからかな。
    そして夏美がその柳さん達のことを気にしてるような描写もあまりなかったので違和感がありました。
    村田さんと柳さん亡くなってしまうし、夏美も辞めると言ってそのまま終わってしまうし、最終巻なんだかさみしい終わりでした。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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