人生を豊かにしてくれる「お金」と「仕事」の育て方 (単行本)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396617219

作品紹介・あらすじ

古書販売からスタートし、「暮しの手帖」編集長を務めた後、IT業界へ。
自由に楽しく、生きていくために著者が大事にしてきたこと。
夢を叶えるために、どのようにして基礎体力をつけてきたのか。
体力と同じくらいに大切な情報を、どのようにして手にしてきたのか。
著者が仕事をする上で実際に学んできたこと、確かめてきたことが詰まった一冊です。
感動してくれる人、信用してくれる人、
喜んでくれる人、そういう人を
日々増やしていくよう努力するのです。
僕自身、ずっとそんなふうにやってきました。
僕は今でも努力を続けています。
いつも心の中で今日よりも明日、
明日よりも明後日、一人でも多く、
感動する人を増やしていきたいと思っています。
(本文より)
豊かさを増やすシンプルな原理原則
・信用は、一番大切な資産
・感動することに投資する
・仕事は準備に時間をかける
・じっくり待てる強さを持つ
・感動を売る
・「自分の目で確かめたもの」を
・自分らしいポートフォリオを
・全肯定という生き方
・アイデアをお金に変える
(本書より)
はじめに
第一章 お金と時間に詳しくなる
インタビュー 僕の仕事遍歴1
第一章 日々、お金を上手に使う
インタビュー 僕の仕事遍歴2
第二章 投資、運用……資産の増やし方
インタビュー 僕の仕事遍歴3
第三章 人生を豊かにする仕事とは
インタビュー 僕の仕事遍歴4

感想・レビュー・書評

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  • 最近、節約Youtuberや家計やりくりインスタなどを見ては、お金は大切、1円も無駄にはできぬ呪縛にかかってしまっていた部分があった。でも自分が実践するとなると、どうもしっくりこなかった。

    そんなときこの本を見つけた。もともと雑誌で松浦さんのコラムを読んでから考え方がすごく好きだなと思っていた。「暮らしの手帖」の編集長をしていた松浦さん。ていねいな暮らし、心のゆとりみたいなことを発信されているイメージがあったので、あまりお金について語る姿は想像できなかった。(そもそも、お金とていねいな暮らしを対極に捉えていたこと自体が間違っていたことに気付かされたのだけれど)。そんな松浦さんだからこそ、お金をどう語るのだろうと興味が湧いた。

    この本を読んで「あ、そういう考えでいいのね」と肩の力が抜けたし、やっぱり松浦さんの考え方はしっくりくる。お金をどう使うか、どう働くかは、その人がどう生きたいか、を強く映す。今はちょっと調べれば色んな情報が得られるけれど、鵜呑みにせずにしっかり咀嚼しないといけないなと思った。正解はないからこそ、こういう本を読んで自分なりの「軸」をしっかり育てることが大切なのだろう。「軸」なんていうと仰々しいけれど、「あ、これいいな」とか「この考え素敵だな」みたいなものを積み重ねていけばいいのだと思えた。

    ・お金は、使って初めて価値が出る。
    ・体験にお金を使う。ネットによる情報社会の中で、体験することの価値がどんどん高くなっている。
    ・自分の目で確かめたものにお金を使う。人の意見や情報から判断するのではなく、自分の目で確かめて判断する力は、便利さがますます幅を利かせるようになるとさらに必要になる。
    ・自分が感動することに投資を続ける。お金は、節約して流れを止めてしまうよりも、動かしていた方がいい。感動し続けること、行動し続けることが大切。そして、感動するためには、自分自身が常に学び続けること。情報収集も必要、ワクワクし続けるためには人任せではいけない。
    ・どんな仕事でも、いったいこれは誰が喜ぶのかを考える…どんな仕事でもその先に生身の人間がいることを考える。

    • workmaさん
      クミさんの要約のなかで特に心に響いたのは、
      「どんな仕事でも、いったいこれは誰が喜ぶのかを考える…どんな仕事でもその先に生身の人間がいること...
      クミさんの要約のなかで特に心に響いたのは、
      「どんな仕事でも、いったいこれは誰が喜ぶのかを考える…どんな仕事でもその先に生身の人間がいることを考える」です。自分も仕事していて、「いったいこれは誰のため?命じた人の自己満足じゃないのかな?」と自問自答することがあり、ヒントになりました。「誰が喜ぶのかな?」という基準は、ちょっといいな~と思いました。
      2021/05/05
    • クミさん
      workmaさん、コメントありがとうございます。見えない相手のことを想像するって難しいですが、大切なことなんだなと思います。きっとそのことを...
      workmaさん、コメントありがとうございます。見えない相手のことを想像するって難しいですが、大切なことなんだなと思います。きっとそのことを意識できてるかどうかで、自分の心の持ち様だったり、行動も変わってくるのかなと思います^ ^
      2021/05/07
  • 収入や人生のポートフォリオをつくるという考え方で目が覚めるような気がした。愛するもの、自信のあるものを語れるようになること。投資=全てが学びに繋がること。物事のよいところを見つけ表現するのに長けた松浦さんだからこその考え方だが、自分も今後は真似してみたいと思う。

  • 時間とお金に関する投資の考え方がとても参考になりました。リターンを意識してお金・時間と仲良くなること。自分の資産が何かを把握し人生のポートフォリオを作り、1年に1回見直してリバランスすること。これに限らず今日から実践できる生きる知恵が載っています。人生の羅針盤として本棚に大切にしまっておきたい一冊です。



  • お金も時間も、「自分の目で確かめたもの」に変え
    ていく。知るため、経験するために、お金と時間を使う。
    せっかく好奇心が湧いても、スマホ一台で簡単に満たせてしまうこともある。だが、そういった知識や経験は一時的であり偽物。あくまで「ネット上で誰かがこう言ってたよ」という情報でしかない。
    自分の目で確かめたものだけが一次情報、本当の知識や経験である。


    同じ使い道でも、「なんのためにそれをしているのか」という自分なりの目的をはっきりさせることで、単なる消費が投資に変わることもある。
    自分が今、何にお金を使おうとしているのか、何に時間を使おうとしているのか。その意識を持つことで大きく変わる。

  • お金の使い方も大事だけれど自分に投資をしよう。毎日に感動を増やそう。できればそれを人に伝えられて役に立てたら、さらに幸せだと思った。

  • 人生にとって大事なものは何か、結果として仕事とお金をうまく使う事と説く。古書販売をやっていた頃のサバイバルな状況から、日本で一気に流れを掴み、くらしの手帳の編集長に就任。カウブックスも人気だ。というストーリーをあまり強く肯定されても同意できないのだけど、運を引き寄せるのは、自分の行動だけだというところで達観している感じを受ける。
    大切なのは、お金を使う事、意味のある投資や出資に回っていく回転をどう作るかという事。仕事も、誰のために、何のために、をしっかり考えよう。そのために、生活の回転があるのではないか。その回転を、より前向きにするマインドセットは何かということを考えようと。結果、松浦弥太郎的には、全肯定という考えに至ったと思う。ありのままを受け入れるということでもあると思ったけれど、ようすればいいことも悪いことも受け入れてから考える。

  • 文章はとても柔らかいのに、内容は、とてつもない熱量を感じる。
    なぜだろう。
    アメリカでの古書販売、未来のためではなく1日1日いまを生きること、その中で関わる人は何に困って、何を必要とし、何に惹かれているのかを敏感に肌で感じてきたということが伝わるからかもしれない。

    お金が手元にあっても満たさせる訳ではない。
    「お金」「仕事」をどのように自分の人生の糧にしていくか、ゴールも正解もなく、一生考え続けていく事が、きっと楽しく生きるコツなんだろうな。

    1日で一気に読んでしまったので、
    次はじっくり言葉を噛み締めながら読みたい。

  • ちきりんさんの本ではないけれど、自分の頭で考え続けて来たひとなんだなぁと改めて感じた。自分の頭で考えているか、改めて自戒。
    以下、心にとまった項目
    時間もリターンを意識して使う
    感動を売る
    体験にお金を使う
    時間の「消費」と「浪費」
    収入のポートフォリオを考える
    スモールパワーで夢を叶える
    感動することに投資する
    挨拶、笑顔・・・人生の基本を大切に
    感動してくれる人、信用してくれる人、喜んでくれる人、そういう人を日々増やしていくよう努力すること
    好きなことを語る
    信用を積み重ねていく
    築いた信用を守っていく
    ライフワークを見つける
    アイデアをお金に変える

    たくさん上がったけれど、特に心に響いたのは、信用を積み重ねる、人生の基本を大切に、スモールパワーで夢をかなえる
    なぜこれが今の心に響いたのかを掘り下げていこう

  • 自分にとって良ければ全て投資。そう思えてきました。

  • 好きな本。たくさんメモした。

    仕事の大きなビジョンは、
    困っている人を助けること。
    どんな仕事でも、いったいこれは誰が喜ぶのかと考える。するとやりがいが出てくる。仕事の先には必ず生身の人がいることを肝に銘じたい。

    そしていつでも堂々と自己紹介ができる自分を用意しておきたい。

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著者プロフィール

松浦弥太郎(まつうら・やたろう):東京生まれ。アメリカの古書店にインスパイヤーされてm&co.booksellersを立ち上げる。『暮しの手帖』編集長を経て、現在は会社経営、執筆・編集活動、映像、コンサルタント、商品開発、メディア出演など、枠を超えた活躍を続けている。著書に、『仕事のためのセンス入門』、『センス入門』、『ほんとうの味方のつくりかた』、『僕の考える投資について』、『期待値を超える』など多数。

「2022年 『それからの僕にはマラソンがあった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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