日本人が知らない最先端の「世界史」

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396615673

感想・レビュー・書評

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  • 福井義高は青山学院大学の教授で専門は会計制度・情報の経済分析である。そうした人物がいかに造形が深いとはいえ専門外の日本史本を書かざるを得ない事実が、まともな国史を教える学者が不在であることを物語っているように思える。
    https://sessendo.blogspot.jp/2018/03/blog-post_21.html

  • ホロコーストは絶対悪であり、他の戦争犯罪と比較して論んじると相対化されてしまうので、欧米では比較して論じるのは一種のタブー
    第一次世界大戦でアメリカの参戦を引き出したのはイギリスのブライス報告だが、これは真っ赤な嘘だっった。
    第一次世界大戦後、責任はドイツに完全いあるとおう論議があったが、すぐに修正され、他国にも非があるという論調が強くなった。
    1947年mジョージ モーゲンスターンによる真珠湾という本が出た。これはルーズベルト陰謀史観としてキワモノ扱いされているが、イェール大学のサミュエル ビーミスによれば、事実認識としては賛意えお示している。でも、結果は手段を正当化する思考法で、ビーミスはモーゲンスターンを批判。
    『死に物狂いの偽計』は陰謀扱いされるが、ジョンズホプキンス大学のエリオット コーエンは賛意を表明

    大戦後、米国共産党に対する批判が高まり赤狩りも起きたが、その後修正主義により米国民主主義の一翼を担う存在として共産党が容認されていった。しかしヴェノナ文書などにより、マッカーシーらの疑念が正しかったことが証明された。

    ヴェノナ文書 ミトロヒン文書 ヴァシリエフノート

  • 2016.12.27 1/9返却

  • ・「コミンテルンの陰謀」は存在したか。「二つの帝国主義のあいだの、二つの資本主義的国家群のあいだの対立と矛盾を利用し、彼らをたがいにけしかけるべきだ」。歴史は第二次大戦まで、ほぼこのレーニンの基本準則に従って推移した。レーニンの遺言を継いだスターリンがそのように仕向けた。
    ・「われわれが全世界を勝ちとらないうちは、われわれが経済的および軍事的な見地からみて、依然として残りの資本主義世界よりも弱いうちは、右の準則をまもらなければならない。」今もこれに沿って活動している。
    ・<https://ironna.jp/article/914>

  • 最先端だからと言って細部にのみ拘泥して良い言い訳は

  • アウシュビッツは比較を絶する

    1942/2/15 シンガポール陥落 
    藤原岩市少佐 F機関 英インド軍のインド兵を戦わずして投降させる

    ラス・ビハリ・ボース 中村屋のボース 祖国を去って久しい老闘士 知日派
    チャンドラ・ボース カンジーも一目置く独立運動の巨星 ドイツにいて、マダガスカル沖で、Uボートから寺岡正夫大佐式の伊号潜水艦に乗り移る
    INA india national army

    インパール作戦 日本軍とINAに勝機があったことをスガタボーズは否定hしていない
    英国側からインド兵の寝返りが洪水のように生じたかも

    インド独立はガンジーとボース、聖者と戦士の共同作業であった

    ナチス カトリックの牙城であるバイエルン、ミュンヘンに本部があった
    ヒトラー 田舎のプロテスタントの支持を受けていた


    2017/11/3 2回め

  • 新たにするべき世界史の常識

  • 本書は、日本の教科書を作っている人々に読んでほしい。

    もはやめまぐるしくパワーバランスの変動のあった冷戦以降の歴史は、共産主義 対 反共陣営のステレオタイプな対立構造の単純構造を教える時代はとっくに終わっていることを本書は教えている。

    あくまで入門の書として。しかし、世に出た意義は大いに評価できる。

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著者プロフィール

青山学院大学教授(大学院国際マネジメント研究科)。1962年8月、京都生まれ。東京大学法学部卒。カーネギー・メロン大学Ph.D.、米国CFA。専門分野は会計制度・情報の経済分析だが、歴史に造詣が深く、英独仏露西の各国語に堪能という能力を生かして、日本では知られていない最先端の歴史論文を精力的に読破。その成果を月刊誌『正論』に「世界の『歴史』最前線」として連載したものに手を加え、再構成したのが前著『日本人が知らない最先端の「世界史」』である。本書はその続編。単行本未収録の2編を新たに加えた。著書に『たかが会計』『会計測定の再評価』『鉄道は生き残れるか』(中央経済社)、『中国がうまくいくはずがない30の理由』(徳間書店)など、多数。

「2021年 『日本人が知らない最先端の「世界史」不都合な真実編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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