覇商の門 上 戦国立志編 (祥伝社文庫 ひ 6-12)

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  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396331474

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  • 商人の戦国時代。奈良で死んだ者から鎧を剥ぎ取り修正して安く売ると言う誰もやっていない商売で頭角を現すが力のある者に仕事を奪われて無一文で堺に辿り着く。堺ではいち早く火縄銃に目を付け倭寇の王直に直に商談を持ちかけ販売ルートを独占する。商売が軌道に乗ると松永弾正の目に留まり火縄銃の販売を依頼される。お互い野心的なところがあり意気投合する。上巻の最後では新進気鋭の信長が登場し信長の将来性を見込み全財産を注ぎ込む。

  • 今井宗久が大和今井町から堺へ出て、そこから商人としてのし上がっていき、最後は織田信長共に天下を目指すさまが書かれています。
    もちろん、天下とは天下一の商人という意味です。

    宗久は当時もっとも茶に通じていた武野紹鴎の弟子であり、娘婿であったため、茶人の知り合いも多く、茶器の名前などもよく出てきます。信長に献じた茶器や、松永久秀が降伏したときの茶器など、いろいろ出てきて興味深いです。

    ↓ ブログにも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_a7ec.html

  • 戦国の世の「天下三宗匠」のひとり今井宗久を主人公とした本。一代で堺の豪商にのし上がった彼は、茶の湯をビジネスの手段として見て、無一物から成り上がったとしています。そして信長とともに既成勢力を破壊していく苛烈な生き方を描いています。

    2008.3.27読了

  • 戦国時代の豪商今井宗久の一代記。
    武将中心になりがちな戦国時代の小説で数少ない商人を主人公にした物語です。

    戦国時代の商人と武将の関係を見ていて、古今東西権力者と商人の関係って余変わってないんだなと思ってしまいました。(笑)

    文章が簡単で読みやすくはあるのですが、その分書き込みが少なく軽く感じてしまいました。

    電車の中の時間を使って読むのにはいいのかもしれませんね。

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著者プロフィール

作家

「2017年 『左近(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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