統一朝鮮が日本に襲いかかる (祥伝社新書)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396115647

作品紹介・あらすじ

統一朝鮮が日本に襲いかかる

感想・レビュー・書評

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  • 日本の周辺には付き合い方の難しい国が幾つも存在する。その最大たる国は韓国に間違いはない。北朝鮮の様に敵意剥き出しの国、中国の様に明らかに政治体制や社会が異なる国であれば、素直に相容れないのはもっともだし、それなりの距離感で付き合うのは容易だ。問題は韓国との付き合いだ。アメリカを含む日米韓の強固な同盟体制が無ければ北朝鮮や中国、その後ろに控えるロシアなどに対抗しきれないのは明白だ。だから仲良くしなければならないのは判っているのだけれども、けれども好きになれない。好かれてもいない。
    勿論一般市民のレベルでは互いの文化や食が好きで、個人レベルの旅行でも近場の韓国との間に相当量の観光客の行き来があるのはわかっている。日本の芸能界にも韓国出身者は多いし、放送局によっては明らかに韓国よりの立場を執る番組構成になっている。
    一方国家レベルではこれまで通り、韓国による「自己都合外交」や「搾取外交」、北朝鮮に至っては単なる脅しを超越した、最早、オモチャが欲しくて床で転がる駄々っ子の様な外交になっている。朝鮮半島という場所が大陸や日本からの侵略を受け続けた歴史があり、他国・他民族から長きにわたり支配されてきたという劣等感にしか思えない態度を示し続ける。背景には慰安婦問題などがあるのは間違いないだろうが、近年は政治の失敗から目を逸らすためのスケープゴートの様に半日が叫ばれる。敵を外に作っておけば良いというのは安直な考え方だが、結局如何にそうした態度をとってきても、辞任後に不幸な人生を送る大統領が多い。いい加減国民もそうした手法に気づいていると思われがちだが、幼いころから徹底的にそうした感情を埋め込む教育制度が、普段はそれ程までに表に出さなくても(若年層は日本好きを公言するものも多い)、ある日爆発的に表に出てしまう。
    日本人も普段は静かでも、国を挙げてのスポーツイベントや代表チームの活躍に熱狂し易い国民性と言われる。普段静かな分、爆発する事も多いが、それでも韓国には敵わないだろう。韓国という国は前述した様に歴史的には非支配者・非侵略者としての国民性が身につく土壌があった。支配者の下で如何にして上手く生きていくか。使えるものは何でも使うし、オーバーな態度で相手に心情を伝える能力が高い。それがドラマや映画、音楽などの経済的な力に生かされているのは同国にとっても、世界にとっても嬉しい事だ。だが、一度本書に記載する様な、日本やアメリカとの関係悪化を招き、北朝鮮や中国に蹂躙される様な結末に向かわないとも限らない。
    筆者が述べる事全てを現実にあり得るリスクとして認識しておくのは重要だ。
    将来、韓国と日本が真の意味で対等な立場でわかり合って手を取り合う様な未来が来て欲しいと心から願う。民間レベルなら十分できそうに感じるが、肝心の国家レベルでは未だ未だ話し合いに相応しい相手にならない様だ。

  • 韓国の仮想敵国は日本。軍備の最新化は、北を想定したものではない。
    自尊心が強く、助けてもらった相手を貶めないと正気が保てない。
    憧れの北と一緒になって、日本を叩くことが、唯一自分を正当化する道なんだろう。
    北だって、絶対に核を手放すはずがない。で、やることと言ったら南進しかない。あっという間に描かれる地獄絵図は、さすがSF作家だな。

    こんな国が、都合いい時だけ未来志向だとか、友好だとか、何言うとんねん。

  • 彼の国をよくご存知であるが故の警鐘本。
    これぐらいのことは想定しておかないといけないということだと思います。

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著者プロフィール

1938年、群馬県生まれ。島根県立大学名誉教授。若くしてSF小説界にデビュー。歴史小説や社会評論など幅広い分野で執筆活動を続ける一方、古代日本史を東アジアの流れのなかに位置づける言説を展開して活躍。著作には数多くの小説作品の他、ノンフィクション作品として『たのしく老後もはたらく生き方』(ビジネス社)、『ヤマトタケルの謎-英雄神話に隠された真実』『「宇宙戦艦ヤマト」の真実 いかに誕生し、進化したか』(いずれも祥伝社新書)などがある。

「2023年 『不思議の国 ニッポン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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