魔術師 新装 (江戸川乱歩文庫)

著者 :
  • 春陽堂書店
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301134

感想・レビュー・書評

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  • 本格ミステリではなく、名探偵と猟奇殺人犯の対決に主眼が置かれた乱歩の通俗長編のひとつ。
    ハラハラドキドキのシーンの連続で、そういう意味で読者を楽しませようとするサービス精神に溢れた作品。
    トリックうんぬんではなく手に汗握るサスペンスと冒険に身を委ねて読むのが吉。
    ある人物の初登場作なのでシリーズを追いかけたい読者は読み飛ばせない。

  • 綾辻行人×有栖川有栖のミステリージョッキーのお題作ということで読みました。準備万端。
    一番かわいそうなのは、花園洋子さんですね。全然関係ないのに二郎氏への見せしめのためにあんな凄惨な殺されたかをされた上、当の二郎氏はそれほどショックを受けた様子もなく、大捕物に参加していく始末。せめて一生モノのトラウマになってほしいところです。

  • 資産家一家に復讐する魔術師と明智小五郎との対決を描いた冒険活劇。密室での殺人など不可解な出来事が続きますし、大時計の針で首を絞め上げたり、人を煉瓦の壁で生き埋めにするなど猟奇的なシーンの連続でとてもスリリングです。真犯人が明かされるシーンはやや茶番に感じるものの、一旦解決したかと思いきや、どんでん返して意外な着地をみせるという、ただの復讐譚に終わらせないのも好印象。今後の明智の身辺に深く関わることになる人物が登場することもあって外せない作品だと思います。

  • 長編推理小説。明智小五郎登場作品。

  • 明智さん恋をする、の巻。続けて『吸血鬼』も読みたいところ。

  • 昭和5年頃の作品。
    乱歩先生、最初から最後までノリノリ。
    明智小五郎は浮かれてる。

    いやあさすがにそれは無理なんじゃないか?というような箇所はいくつもあるが、強引に読ませてしまう感じ。
    面白かった ^^

  • いつになくグロかった…!でも殺害の理由を考えればグロくなるのも仕方ないのかもしれない。
    内容はテンポ良く読むことが出来て、そんでもって吸血鬼を読みたくなる終わらせ方で、普通に面白かった。

  • 読んでると明智の変装ってわからないから二郎と一緒に驚いてぞわっとした。

    安心の明智。悪魔だ
    明智夫人との出会いなお話。
    魔術師のトリックおもろー見世物小屋の殺人は見もの。

  • 角川文庫 昭和55年7月30日 八刷り

  • 大川を生首が流れ、その首を乗せた板には
    「獄門舟」と書かれていた。
    宝石王・大村家を次々に襲う復習鬼の狙うものは?


    生首を乗せた板切れなんて、
    まさに乱歩!って感じのお話しです。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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