- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784394301134
感想・レビュー・書評
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本格ミステリではなく、名探偵と猟奇殺人犯の対決に主眼が置かれた乱歩の通俗長編のひとつ。
ハラハラドキドキのシーンの連続で、そういう意味で読者を楽しませようとするサービス精神に溢れた作品。
トリックうんぬんではなく手に汗握るサスペンスと冒険に身を委ねて読むのが吉。
ある人物の初登場作なのでシリーズを追いかけたい読者は読み飛ばせない。
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資産家一家に復讐する魔術師と明智小五郎との対決を描いた冒険活劇。密室での殺人など不可解な出来事が続きますし、大時計の針で首を絞め上げたり、人を煉瓦の壁で生き埋めにするなど猟奇的なシーンの連続でとてもスリリングです。真犯人が明かされるシーンはやや茶番に感じるものの、一旦解決したかと思いきや、どんでん返して意外な着地をみせるという、ただの復讐譚に終わらせないのも好印象。今後の明智の身辺に深く関わることになる人物が登場することもあって外せない作品だと思います。
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長編推理小説。明智小五郎登場作品。
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明智さん恋をする、の巻。続けて『吸血鬼』も読みたいところ。
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昭和5年頃の作品。
乱歩先生、最初から最後までノリノリ。
明智小五郎は浮かれてる。
いやあさすがにそれは無理なんじゃないか?というような箇所はいくつもあるが、強引に読ませてしまう感じ。
面白かった ^^ -
読んでると明智の変装ってわからないから二郎と一緒に驚いてぞわっとした。
安心の明智。悪魔だ
明智夫人との出会いなお話。
魔術師のトリックおもろー見世物小屋の殺人は見もの。 -
角川文庫 昭和55年7月30日 八刷り
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大川を生首が流れ、その首を乗せた板には
「獄門舟」と書かれていた。
宝石王・大村家を次々に襲う復習鬼の狙うものは?
生首を乗せた板切れなんて、
まさに乱歩!って感じのお話しです。