- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393936023
作品紹介・あらすじ
日本における人気と注目度も極めて高いピアニスト、アンドラーシュ・シフのインタビュー&エッセイ集。第1部では円熟した巨匠の芸術家としての姿勢や演奏解釈の方法論に加え、貴重な人生経験が語られ、第2部では、音楽への深い洞察が繊細な筆致で紡がれる。
感想・レビュー・書評
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シフ「静寂から音楽が生まれる」https://shunjusha.co.jp/book/9784393936023.html
読んだ。おもしろかった!シフでさえツェルニーが嫌だったと知ったのが一番大きな収穫だ(ツェルニーほんとどうにかして)生い立ちやピアニストたちのゴシップ話より、演奏やピアノや音楽自体に関するシフの考えをもっと読みたかったな(おわり詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シフ「静寂から音楽が生まれる」https://shunjusha.co.jp/book/9784393936023.html 読んだ。おもしろかった!シフでさえツェルニーが嫌だったと知ったのが一番大きな収穫だ(ツェルニーほんとどうにかして)生い立ちやピアニストたちのゴシップ話より、演奏やピアノや音楽自体に関するシフの考えをもっと読みたかったな(おわり
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知りたかったのはそんなことではない。
少しでもシフのピアノ演奏の秘密を盗めたらと思っただけだ。読めば読むほど恥ずかしくなった。
ユダヤ人である彼の母親も、父親も、前妻、前夫、わが子を、収容所に送られた経験がある。その後、そんな二人が出会って生まれたのがピアニスト、アンドラーシュ・シフだ。
しかも戦後、ハンガリーはソ連の侵入によって共産主義国家として悪く生まれ変わる。アンドラーシュは依然、不自由を強いられ、ある時国外逃亡(亡命ではなく)をはかる。
彼の思い描いている地図は、なかばもはや従来の世界地図ではなく、敬愛する作曲家たちのかつて生きた場所の様相を呈する。音楽の都ウィーンへ、イタリアへ、そしてバルトークも暮らしたアメリカへ。