健康になれない健康商品: なぜニセ情報はなくならないのか

著者 :
  • 春秋社
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本棚登録 : 64
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393710807

作品紹介・あらすじ

企業のご都合主義にまみれたエセ情報、まぎらわしい広告にさらされている私たちが、最低限理解しておかなくてはならないこととは? 「科学は苦手。でも自分の身を守りたい」という読者にむけた、ちょっぴり知的なサイエンスエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 健康食品は情弱ビジネスだ。科学的な知見を身につけ、防衛しなければ。本著には、そんな事例が満載だ。学び多し。

    例えば、アメリカで問題視された一酸化二水素。鉄などの材料を腐食させ、末期がん患者の腫瘍細胞からも検出され、皮膚に大規模な損傷を起こし、酸性雨の主成分でもある。極めて危険だと言う情報によってこれを規制すべきと言う議会の決議まで行われるところだったが何の事は無い、「水」のことだ。おいおい。

    何だかわからないけど効果がありそうだと言う現象をジンクピリチオン効果と揶揄する、これに似たような話だ。よく分からないから、怖い。よく分からないけど、何か良さそうだ。

    清涼飲料水に保存料ゼロの広告。これも同じ。そもそも昔から清涼飲料水に保存料なんて入れられていない。ずるい商法だ。

    また、ミネラルウォーターの安全基準は食品衛生法により水銀カドミウム鉛などの重金属、細菌の数など18種類の項目について検査することになっているが、水道水の安全基準はミネラルウォーターの3倍近い50項目の検査。ヒ素の含有量も水道水の方が厳しい基準。我々は騙されている、とは言わないが、雰囲気に流されている。

    本著を読んでリテラシーを高めよう。

  • 2018/6/6

  • 誠実な物言いだと思う。

  • プラシーボ効果があるからインチキも効いてしまうものもある。
    効果がないだけでなく被害が出るものもある。

  • 498||Sa

  • ドラッグの話まで入ると最早食品ではない気がする。

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著者プロフィール

千葉大学大学院社会科学研究院准教授。1976年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)

〈主要業績〉
『「平等」理念と政治――大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義』(吉田書店、2014年)
「大正期の東北振興運動――東北振興会と『東北日本』主幹浅野源吾」(『国家学会雑誌』第118巻第3・4号、2005年)

「2019年 『公正から問う近代日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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