ミステリー・カット版 カラマーゾフの兄弟

制作 : 頭木 弘樹 
  • 春秋社
3.76
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本棚登録 : 110
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393455036

作品紹介・あらすじ

多くの人が挫折する手強いあの名作が、驚くほど読みやすいミステリー小説としてよみがえる! こよなくドストエフスキーを愛する編者が、事件を核にミステリー部分を大胆に取り出して抄訳。何度挑戦しても読破できなかったという人も、これからドストエフスキーと出会いたい人も存分に堪能できる、新しい『カラマーゾフの兄弟』の誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 興味はあるもののなかなか手を出せなかった「カラマーゾフの兄弟」

    そのミステリ部分を見事に取り出して読みやすくしてくれた本書。
    まさに通りすがりに、おねえさん、騙されたと思って食べてみて〜♪なんて試食を勧められた感覚。
    そして意外な美味しさ出会えた感覚かな。

    はじめにとあとがきも素晴らしくそそられる。まるでテレビショッピングの話術にハマり思わず電話して購入してしまうようなほどの上手さだった。

    うん、おおまかなことは理解した。
    じっくり読んでみたい気にはなる。
    けれどスッキリ全てを理解できる日は来るのだろうか…そこが問題。

    • くるたんさん
      なるほど〜♪5大長編!たしかにあとがきにも書かれていました。

      そうですね♪お互いに読了する日を楽しみに…✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
      なるほど〜♪5大長編!たしかにあとがきにも書かれていました。

      そうですね♪お互いに読了する日を楽しみに…✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
      2019/08/02
    • あいさん
      またまたこんにちは(^-^)/

      こんな本があるんだね!
      確かになかなか手が出せない作品だよね。
      かと言ってこれでは少し物足りない...
      またまたこんにちは(^-^)/

      こんな本があるんだね!
      確かになかなか手が出せない作品だよね。
      かと言ってこれでは少し物足りない感じかな?
      テレビショッピングで買う時はよく考えてね〜(笑)
      2019/08/02
    • くるたんさん
      けいたん♪(●'∇')ハロー♪

      そうなのよ♪またまたわかりもしないのに手を出してしまったのよ。

      でもすごく垣根が低くなってるのかな。
      名...
      けいたん♪(●'∇')ハロー♪

      そうなのよ♪またまたわかりもしないのに手を出してしまったのよ。

      でもすごく垣根が低くなってるのかな。
      名前は呼び方も統一されて事件と裁判を抜き取ってまとめてあったよ♪
      これなら…なんて思ったんだけどやっぱり、⁇状態(笑)

      テレビショッピングには気をつける!残りわずかですとか言われるとムズムズしちゃうから大変(*∩ω∩)
      2019/08/02
  • 名著だが、多くの読書家が途中で遭難することで有名なカラマーゾフの兄弟。本書の特徴は

    ①ミステリー部分だけ大胆にカット
    ②難解なロシア語の登場人物名を1つに統一


    していること。この頭木さんのアプローチのお陰で、本当に読みやすい。遭難せずに、さくっと読むことができ、ドストエフスキーの面白さを味わうことができる。遭難したことがある人や、読みたいが難しそう…と感じている方にオススメ!


    私もこれを機にカラマーゾフの兄弟、読破したいです!

    • workmaさん
      10代のときにカラマーゾフ挑戦したけど挫折したので、まずは本書を読んで自信をつけてみたくなりました!
      10代のときにカラマーゾフ挑戦したけど挫折したので、まずは本書を読んで自信をつけてみたくなりました!
      2021/11/21
  • 私にとってのドストエフスキー入門書になった1冊。完全版もぜひ読んでみたい。

  • 翻案されたからこそ読めた一冊。次は完全版にも挑戦してみたい。

  • ドストエフスキーの五大長編の1つ、「カラマーゾフの兄弟」を、ミステリー・カット版で、“試食”できる!
    「罪と罰」1巻で挫折してしまったことがあり、ドストエフスキーの遠回りな話に、苦手意識を持っていました。
    読んでみると、本当に面白い!

    まさに、“「スリルの悪魔」であり、「スリルの神様である」。”(本文より江戸川乱歩の言葉)

  • カラマーゾフの兄弟未読の私としては、なるほどこういう話だったのか、とおおまかな骨子部分が理解できました。
    これを読んでみて、大元の原作をちゃんと読んでみたいなぁと興味がぐっとわきましたね。(読んでる最中、文章のあちこちから、ロシア文学ではよくある話の本筋が進まずに延々と心情を吐露し続ける描写とかがきっと元々はあったんだろうなぁ…(笑)と気配だけ感じさせつつ、そこらへんがザックリ切り落とされてるので逆にちゃんと読んでみたくなっちゃうのは、ミステリー・カット版の面白いところですね。さすが編訳の人が「試食」と謳ってるだけある)
    あと今回この本で良かったのは、名前を跡形もなく変形させてくる愛称(ミーチャが実はドミートリーとかそういう奴…)を全部統一してくれたのが読みやすくて良かったです。

  • 内容紹介

    多くの人が挫折する手強いあの名作が、驚くほど読みやすいミステリー小説としてよみがえる! こよなくドストエフスキーを愛する編者が、事件を核にミステリー部分を大胆に取り出して抄訳。何度挑戦しても読破できなかったという人も、これからドストエフスキーと出会いたい人も存分に堪能できる、新しい『カラマーゾフの兄弟』の誕生。

  • 原卓也訳『カラマーゾフの兄弟』(新潮文庫)上中下 3000ページを1ヶ月近くかけて読み追えた後に、こちら、『カラマーゾフの兄弟』のミステリーとしての部分のみを取り出した「ミステリー・カット版」222ページを数時間で読了。(笑)
    いや、これ、『カラ兄』ファンからは怒られるかもしれませんが、「あり」だと思います。もちろん先にこちらを読んでから本編に挑戦という読み方もありですが、私のように本編を一度読んだけれどもどうもすっきり理解しきれていないところが残っている…という人にお勧めです。こちらから読むと、なぜこの登場人物がこういう言動をとるのか理解しきれない部分がどうしても(この紙幅では当然ながら)ありますが、本編を読んでいるのでその辺りの背景も分かります。本編で読み切れていなかった箇所について、なるほど…こういう関係だったか、と改めて理解。
    で、頭が整理されたところで、また本編を読み直したくなります。(笑
    作者自身があとがきで書いているように、『カラ兄』というエベレストの高尾山版。悪くない試みと思います。

  • サイコー!

    この一冊をもって「カラマーゾフの兄弟」を読了した感を充分に味わえる。

    読了満足感だけでなく、この本をキッカケとして、現在本棚の肥やしとなっている文庫本への垣根が大きく下がったと思う。

    それにしても、この「カラマーゾフの兄弟」はどこまでもドストエフスキーだなぁ〜と思わされる…

  • ◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第五十九回
     
    あの、長い長い“カラマーゾフ”からミステリー部分だけを抜き出して作ってくれたショートカット版です。
    考えてみれば日本人はこういうことが得意だったのに、全然思いつかなかったなぁ!
    カラマーゾフをショートにするなんて……。
    でもとても面白いしよくできてます。
    中高生はもちろん、昔カラマーゾフに挫折した大人のみなさんにもどうぞ。

    2019年05月07日

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著者プロフィール

(Fyodor Mikhaylovich Dostoevskiy)1821年モスクワ生まれ。19世紀ロシアを代表する作家。主な長篇に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『未成年』があり、『白痴』とともに5大小説とされる。ほかに『地下室の手記』『死の家の記録』など。

「2010年 『白痴 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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