- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393360484
作品紹介・あらすじ
137億年前、宇宙は始まった。そのときの"光"が、あなたの中に、今も輝いている-地球外知的生命体(E.T.)は存在するのか?果てしない宇宙に向けて、バッハの「プレリュード」を送った宇宙物理学者が星を見つめながら得た結論とは…。
感想・レビュー・書評
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自分の存在が宇宙と繋がっている。宇宙の一部なんだと感じられる佐治晴夫先生のお話。自分の感情の波がちっぽけに思え、視野がぐううんと広がるような、胸が空くような、なんとも言えない気持ちになることができました。
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図書館/うまく書けないけど、出会えてよかったって思う。まだまだ疑問は尽きなくて、たぶん死ぬまでわからないことばかりの現実だけど、いまは、この地球で生きていくのがこの世界でいうところの使命とか神からの導きとかってものなのかな。わたしも、星のひとかけら。力強くそういう風に言ってもらえて、すこし呼吸が楽になりそうです。数学が超絶ニガテなわたしにとっては虚数のはなしや、絶対矛盾、難しいと思う分野もあったけど、普段ぼんやり考えていてでも口に出すと笑われそうな宇宙規模のはなし、たのしかった。同じようなこと考えている人(しかもそれを生涯研究対象にしているなんてすごい)に出会えてよかった。この本は哲学の棚にあったのが印象的。
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この本は、森本千絵さんが雑誌の中でオススメしていたので購入した。控えめに言って、かなり良かった。本を読んでこんなにも自分の価値観や生きかたが変わったのは初めての経験かもしれない。
本屋では「航空宇宙」のセクションにあって、著者も理系の先生だけれど、文体は優しく穏やかでとっつきやすく、深かった。特に神道の内容は興味深く、ますます古事記を読みたくなり、ますます出雲を尋ねたくなった。
何度も読みたい。ほんとうに。 -
宇宙とゆう枠から捉える自分。
宇宙科学と自己啓発の中間。
母なる海をも内包する宇宙はそのかけらと共に常にわたしたちのもとにある。
音楽も信仰もことばもひとも、めぐりめぐって科学はうつくしい。
そう思える理知的でポエティックな一冊。 -
「私達は何者で、人はどこから来てどこへいくのか」
その答えが本書の中にあるのかもしれない。
そもそも、宇宙研究の目的=自分とは何かということだという。
ミクロ世界とマクロ世界の繋がり。
惑星探査機ボイジャーが今も地球外知的生命体との出逢いを夢見て、グレン・グールドが演奏するバッハの「プレリュード」を搭載したまま、宇宙空間を漂っているという事実は、わくわくするようでもあり、切なくも感じた。
なんとなくヴォネガットのタイタンの妖女を思いだしました。 -
宇宙、音楽、宗教、生き方、、、、押し付けがましくなく、やさしさを持ってこの世界のいろいろな事のつながりを教えてくれる。
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宇宙のこと、思想のこと、さわりをちらりと書いているのだけど、
読んだ後にずっしりくる一冊。
簡単な本を読んだ後にこれを読むと1ページの中で考えることが多すぎてページをめくるのがやっとになります。文字数は少ないのに。 -
作者は、宇宙探査機ボイジャーに、バッハのプレリュードを載せて送り出した宇宙物理学者。そのロマンと詩情にあふれた内容は、一般のいろいろな方々への講義録です。古今東西の古典や歴史を引きながら、わかりやすく壮大な宇宙へと導いてくれる素適な一冊。
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読了