きのう、きょう、あした。

  • 主婦と生活社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784391149760

作品紹介・あらすじ

89歳、はじめての一人暮らし。
英子さんの新しい菜園生活が始まります。

しゅういちさん没後、何をするにも虚しく感じていた英子さん。食べることもおろそかになり、キッチンガーデンもなおざりに。
すっかり時が止まってしまいました。

本書は、英子さんが本来の前向きな気持ちを取り戻し、暮らしのペースを元通りに立て直すまでの、秋から夏までの1年間をおいかけたもの。
自身の力で新しい暮らしを切り開き、明日へ向かって生きていく英子さん姿をご期待ください!

感想・レビュー・書評

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  • 簡素で丁寧な暮らし。時が止まっても,前向きな気持ちを取り戻す。一人になっても,毎日の営みは変わらない。毎日の陰膳に愛情を感じた。(あとみよそわか)

  • 人生フルーツという映画で知ったご夫婦。
    旦那様が亡くなられてお一人になっても、生活の豊かさは変わらず。

    畑から取れた野菜や果物を使った料理や、お茶のおもてなし。
    古くなったモノの再利用、編み物。
    自然とともに生きるという、手作り感がたっぷりと感じられる一冊。
    生活することの素晴らしさが詰まった一冊です。

    旦那さんを亡くしてから、暮らしの中で支えられていたと感じることが増えたそうで、文中にはしゅういちさんの影がちらちら。
    英子さんは、しゅういちさんの言葉を思い出しながらその生活を守っていきます。

    写真もたくさんあり、美味しそう!綺麗!なんて思いながらゆっくり読める本です。

  • 夫のしゅういちさんが亡くなって
    (英子さんはどうしてるかな…)
    訪ねる機会を与えてくれたかの様な
    『あしたもこはるびより』最終本の発刊に感謝しつつ
    本を開いた。

    ていねいに日々を重ねてきたお二人。
    しゅういちさんが残してくれた言葉に守られながら、笑顔で暮らしている英子さんは相変わらず元気そうだった。
    「ひとりはダメね…。」
    時折、ふっと出てくるぼやきも目の前の仕事をこなしていくうちに忘れちゃう。
    「やることとやりたいことがいっぱいよ。」
    便利に慣れすぎず、何でも手をかけてこれまで暮らしてきた英子さん、これからも変わらずお元気で!
    私も少しは見習います。(^^;

  • ひとりになるということ。それでも、丁寧に!くらす。すごいなあ。爪の垢欲しい。

  • しゅういちさんの最期、英子さんのような暮らし、人生の目標だなぁ。

    暮らしの中の仕事を日々少しずつ続けていく、
    できることは何でも自分でやる、
    季節ごとの仕事をする、
    死ぬ間際まで日々の暮らしの仕事をしていたい、

    「人間の手で書いたものは捨てないでとっておいてください。とっても大事なものだから」というしゅういちさんの言葉、とってもグッとくる。

  • 途中で1人になったひでこさんを思うと辛くて読むのをやめていたけど、読みたくなって一気に。

    もし自分が1人で生きることになったら…
    ひでこさんはしゅういちさんと一緒に過ごしたかけがえのない日常を忘れずに過ごされていた。
    今を生きる。大切な言葉たくさん詰まった本。

    また初心に戻りたい時に読みたい。

  • 映画『人生フルーツ』が気になる。
    表紙の赤いポットが素敵。いいなぁ…こういう生活。だけど一人は寂しいよね。旦那様が亡くなられて、何も手につかない。というのを読んで胸がキリッと痛くなった。伴侶に先立たれた悲しみ。残された家と庭が大きく感じられただろうなぁ…と思いながら読んだ。気になって検索してみたら旦那様の元へ旅立たれたと書かれていて、しんみりした。

  • 「暮らしは小さく積み重ねる」
    「こまめな家事は頭も使うし手足を動かすから体に良い」
    「同じことをずっとやり続ければだいたいのことはできるようになる。昨日より今日、今日より明日」

    80歳を超えても元気で過ごせるのは、食べるものを自分で育てたり暮らしの細かなことを、手間暇惜しまず、「自分でやる」からなんだろうな。

    夫婦のやり取り、関係性もとても素敵。

    こんなふうな暮らし、少しずつ真似してみたい

  • 今でいえば、丁寧な暮らし。だけど、英子さんとしゅういちさんが産まれ、出会い、過ごした時代は当たり前の暮らし方だった。比べることはできないから、思いをはせる。

  • 夫を亡くした後のつばた英子さんの暮らし。
    夫が今まで担ってくれていた役割を今度は自分で、または娘の手を借りながらできる範囲で培っていく。
    年齢のこともあり、全てを行うことはできないけれど、出来る範囲で行っていく姿に、老いてもコツコツ健康的な生活を送る大切さを確認できました。
    疲れた、面倒、という言葉に甘んじず、自分の体と相談しながら無理のない範囲で続けることって大切だな、と思いました。

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著者プロフィール

1928-2018年。愛知県半田の200年以上続く造り酒屋で育ち、50年、しゅういち氏と結婚。キッチンガーデナーとして大地に根ざしたていねいな暮らしを実践。夫婦の共著として『ききがたり ときをためる暮らし』(自然食通信社)『なつかしい未来のライフスタイル』『キラリと、おしゃれ』(ミネルヴァ書房)『ひでこさんのたからもの』(主婦と生活社)他がある。2018年6月、しゅういち氏のもとに逝く。前日までふだんの日常を過ごす。享年90歳。

「2016年 『ふたりから ひとり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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