考えるための日本語入門

著者 :
  • 三省堂
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本棚登録 : 57
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784385360973

作品紹介・あらすじ

日本語で考えるとは、具体的に日本語の文法とどういうふうにかかわりあうことなのだろうか。「そこ」と「それ」、助詞の「は」や「が」などをキーワードに、思考という観点から日本語の文法構造を探究する試み。

感想・レビュー・書評

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  • 日本語で考える、日本語の構造が日本人の思考の形態に合っているという当たり前の事実。まずは「こそあど言葉」の分析から「そ」にあたる英語はないが、日本語にはあるということから始まる。「が」と「は」の使い分けが外国人には難しいというが、とにかく助詞の説明が、日本語がどのような言語なのかを非常に分かり易く物語っていることが分かる。「である」という良く知っている言葉が、「にてあり」から転じたものであり、「で+ある」に分解でき、更に転じて「でぁ」から「だ」という東国方言に至るという説明には驚きであるとしか言いようがない。日本語学者の山田孝雄、時枝誠記、三上章らの国語学者は名前も知らなかった。一方で、丸山眞男「であることとすること」、ハイデッガー「存在と時間」が登場するのは半ば当然か!

  • 日本語で考えるということを文法の側面から考える本。
    「こそあど言葉」「てにをは」「詞と辞」「ある」などを
    対象にして日本語の考え方と文法の関係を紐解いていく。
    興味深く刺激的なのだが、当方の文法理解度ではついていく
    のがやっとという感じだった。この辺りもいずれきちんと
    やっつけたいジャンルではある。

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著者プロフィール

批評家。
一九四七年東京生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業後、筑摩書房に入社。同社編集部長などを経て、批評活動に入る。
主な著書『天皇と日本人の課題』『ナショナリズムの練習問題』(洋泉社)『倫理としてのメディア』(NTT出版)『〈戦争〉と〈国家〉の語りかた』(言視舎)他

「2015年 『吉田松陰 幽室の根源的思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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