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- / ISBN・EAN: 9784378041452
感想・レビュー・書評
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図書館でジャケ借り。
子どもに読もうか、と思っていたけど、結構文字多いので自分一人で読むか…と思っていた。
しかし10歳児Fがこれ読んで、と持ってきたため、10歳児Fと5歳児Aに読み。
私が普段刺繍したりしてるので手芸に興味持ってくれたのだろうか。
内容としては南北戦争あり、奴隷制度あり、貧困ありで結構つらいのだが、色鮮やかな挿絵と実際のキルトの写真などに目を奪われた。キルトの歴史も学ぶことができた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思いを込めて作ったキルト
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南部の奴隷の子として産まれた、ハリエット・パワーズ。
彼女が残した2枚のキルトは、彼女が生きた証。
「壺作りのデイブ」と同様、彼女の実際の作品が写真で載っています。 -
読み書きを禁じられる中でキルト作りの腕をみがいて、その作品がのちに歴史を伝えたり美しいと鑑賞されるようになったという実話。子供にもいろいろな影響をあたえそうな絵本。
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★★★★★
読み書きを禁じられた奴隷たち。
女性たちはたまに集まってキルトを縫ったりおしゃべりすることが楽しみでした。
やがて奴隷解放がなされましたが、けして暮らしは楽になりませんでした。
ハリエットは、語り継がれた聖書の物語をキルトのなかに綴ります。
(まっきー) -
ちょっと読みづらい
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歴史的価値と芸術的価値を認められて、アメリカ歴史博物館とボストン美術館に収蔵されたキルトを作った奴隷女性の生涯を綴る絵本。
現代のキルト作品を見慣れた目から見ると、ハリエット・パワーズのキルトは荒々しく原始的に見える。マティスの絵のようにも見える。キルトというと繊細で女性的なイメージがあったが、このキルトは全く違う。文字を持たず、自由を許されなかった女性の叫びが聞こえてくるようだ。
文章は、地の文とは別に説明がつけられており、奴隷制を知らない日本の子どもにもわかりやすい。(あまり幼い子には無理だけど。)絵も愛らしく、色づかいも明るく、こういう(人権侵害を訴えるような)内容の割には手に取りやすい。 -
文字は無くても、キルトの中にそれを込める。
彼らにとってはそれが本のようなものなのね。文字がないから、誰かがそれをもとに語らなければならないけれど。
この本の絵にも、たくさんのキルトの…、おそらく写真が沢山使われています。貼り絵みたいになってる。