腎臓が寿命を決める 老化加速物質リンを最速で排出する (幻冬舎新書)
- 幻冬舎 (2022年1月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344986442
作品紹介・あらすじ
1日約180Lもの原尿をつくる腎臓。腎臓は原尿を「血液に戻す分」と「尿として排出する分」とに仕分けし、体内の水分、塩分、血圧などを一定に保つ。近年、血中のリンを多く排出できる腎臓を持つ動物ほど寿命が長いことがわかった。中でもハム、ベーコン、プロセスチーズ、かまぼこなどの加工食品に多く含まれる無機リンは、体内で老化加速物質へと変貌し、慢性腎臓病、動脈硬化、心臓病を引き起こす。リンを排出する力は自覚症状なしに衰え、気づいたときには手遅れに。食事や運動の工夫で腎臓を強く保ち、寿命を延ばす方法を伝授。
感想・レビュー・書評
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読んで損はないと思うけど、集約したら1/3ぐらいで終わりそうな内容
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同じようなことが延々と書かれている。老化を加速させるエビデンスが、やや弱いのではないか。
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・リンの食物からの摂取量(特に無機リン)を押さえる
・運動を行って骨に刺激を与える -
〜老化加速物質リンの排出が寿命を左右する〜健康な身体を維持していく為に非常に有益な情報でしたし、興味深く読むことが出来ました。
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腎臓とはどういう臓器だろう?
本書を読むまでは、「尿を作る臓器」程度の知識しかなかったが、これは腎臓の働きのごく一側面に過ぎない。
腎臓は血液を濾過することで体に必要なものと不要なもの(尿)に分け、必要なものは体内に戻し、不要なものは尿として排出し、生体内の状態を一定に保つ働きをしているのである(体内恒常性を保つための腎臓の管理・調整機能)。
つまり、不要物を「出す力」が健康でいるために重要であるが、逆にこの「出す力」が衰えてくると不必要なものや摂りすぎたものが溜まって、臓器の機能が落ちたり、体の代謝に勢いがなくなったりして不調や老化現象が現れる。
また、腎臓の濾過機能を担っているものを「ネフロン」というが、これは消耗品であり、加齢とともにその数は減っていく。
他方、現代の日本人の食生活は食品添加物だらけで、この中に「リン」という物質が多く含まれている。
また、食品添加物だけでなく、肉・魚・野菜・穀物・乳製品などあらゆる食品にリンは含まれており、我々は必要量の3倍のリンを摂取しているといわれている。
リンは、カルシウムとともに骨を構成している成分で人間にはなくてはならないものである。
しかし、骨の形成のために必要となるリンの量を超えて摂りすぎると、その余ったリンは骨以外のところに溶け出し、血管や細胞を石灰化してボロボロにしたり、細胞に炎症を起こしたりして、老化や様々な病気を引き起こす。
また、運動が不足すると骨を強化する必要がなくなることから、本来骨の強化のために使われるリンが余ってしまい、それが骨から溶け出し、細胞毒や病原体のようなものとなって全身を駆け巡り、様々な病気や老化を引き起こす。
つまり、健康にかつ若々しく生きるためには、リンの摂取を抑え、かつ適度な運動をすることが重要だということである。
食品添加物などリンを多く含みかつ吸収率の高い食品を極力摂らないようにすることと、ウォーキング程度でいいので、こまめに運動することで、大分改善が図れる。
シンプルだが、これが著者が提唱する、腎臓を健康に保つ秘訣である。 -
骨からリン だから運動
添加物からリン だから無添加
腎臓が機能低下しリンが老化を促進 -
リンと老化の関係、今のところ相関性が高い、との著作。今後の検証を待ちたい。
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腎臓が大事ということはよくわかった。すごい濾過装置を持っているものだ!(語彙力が残念すぎる)