専門医が教える 新型コロナ・感染症の本当の話 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344986138

作品紹介・あらすじ

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症。症状はどんな経過をたどり、どんな治療が行われるのか? 他の感染症と比べてどんなところが怖く厄介か? 感染はどうしたら防げるか? ワクチンはどのぐらい有効なのか? そもそも感染症とは何か? 新型コロナの日本上陸直後から最前線で治療にあたる感染症専門医が、自身の現場での経験と最新の科学データをもとにやさしく解説。新型コロナの正体と対処法を正しく知ってコロナ禍を乗り切り、次のパンデミックに備えるための知識も身につく、必読の教科書。

感想・レビュー・書評

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  • 新型コロナの情報を得ようと読んでみたが、まだ情報が十分に得られていない時期に調査段階で書かれたものなので、感染症の専門医でも不確かなことがたくさんあったのだなと思った。コロナに限らず、その他の感染症に関する話が書かれているので、様々なウイルス感染症を知るには良い一冊だと思った。

  • 感染症医の忽那賢志が新型コロナを含む感染症について綴った一冊。

    新型コロナだけではなく感染症全般について勉強になった。

  • Yahoo!ニュースでよく拝見する忽那賢志先生の本。
    2021年3月発売の本ということもあって、新型コロナウイルスを学ぶことを考えると少し古いかなとも思ったけど、新型コロナウイルス以外の感染症についても書いてあってためになった。

    新型コロナウイルスの感染力は麻疹よりかなり低いと書いてあって驚いた。新型コロナウイルスって周りをみていても結構高いイメージだったのだけど、麻疹のほうが高いのか。感染力高いイメージがあったけど、特別高いわけではないらしい(今の変異株がどうかは分からないけど)。

    2019年3月のスペインの排水に新型コロナウイルスが存在したと書いてあったけど、これって何かの間違いということはないのだろうか。仮にそうだとして、武漢で広まったという説明がつくのかどうかがよく分からなかった。武漢で感染力が高い変異をしたということなんだろうか?

    抗菌薬の副作用は怖いなと思った。薬剤耐性という現象によって、常在菌に変化が起こって、逆に悪さをしてしまうこともあるのだとか。薬剤耐性菌によって年間8000人以上が亡くなっているらしい。安易に抗菌薬は使わないほうがいいのだろうなぁ。

    インフルエンザの薬についても、少し症状持続期間が短くなるだけなのに、副作用でひどい嘔吐や下痢になることもあるから、積極的にとらないほうがいいとのこと。
    自分はちょっと風邪っぽくなったら薬に頼ろうとするけど、体のためには自然治癒で治すのが一番いいのかもしれない。

    自分には今のところ縁がないのだけど、梅毒って感染率は3割と高いうえに、免疫ができないと書いてあって、大変だなと思った。不特定多数と性行為を行う風俗嬢とか、やっぱりよく感染するんだろうか。

    男性同士の性行為でHIVが感染しやすいのは、アナルセックスだと出血しやすいからとのこと。そういう理由だったのか。

    新型コロナについては、子どもは感染しにくく、感染させにくいと書いてあったけど、オミクロン株ではそうともいえないと聞いたことある。こういうところ、事情がちょっと変わってきてるんだろうなと思う。

    本当、新型コロナウイルスは、状況が見えないところも多くて、専門家のかたでも大変だろうなと。最初に流行り始めた時は、「症状が無い人はマスクをしなくていい」なんて言われてたしね(この本では「症状がない人でもマスクをしたほうがいい」と書いてある)。
    今年の春に5類に変わるそうだけど、いったいどうなることやら…。

  • 新型コロナウイルス感染症に関する正しい知識を得るために参考にしている忽那先生の本ということで手に取ってみた。コロナ以外の感染症の話や、ワクチンの仕組みなど基本的な情報として参考になることはとても多かったが、デルタ株が大多数を占めるようになってしまった今、記述が古いなと思うところも多かった。それだけウイルスの特徴が大きく変わってしまったと言う事だろう。ただ先生の言葉を読むと正しく怖がることができるので、感染症の基本の教科書として手元に置いておきたい。

  • コロナについての決定版。 ワクチンの効果や安全性、長期の有害事象の可能性の有無、マスクの意味、広がり方、風邪との違いなどなど一般の方にも医療者にも分かる説明。 大体知りたい事はカバーされていた。 今後、日本国内でのワクチンによる効果の結果を期待。というか、効果は間違いなくあるので、早く良い結果が出てみんながワクチンを打って、Covidによる悪影響が無くなってほしい!

  • 専門家としての立場からニュートラルな情報が書かれている印象。新型コロナだけではなく他の感染症についても知ることができる。テレビなどに出ている自称専門家の方への批判も少しだけ。いらすとやのイラストが書籍で使われているのは逆にちょっと新鮮。フリーだからありなんですね。本のタイトルにある「本当の話」はちょっと煽っているような印象を受ける。

  • コロナの日常診療と同時進行で執筆されていたことに驚き。あらゆる処理速度が桁違いなんだろうな…でもお身体には気を付けて。

  • 新型コロナについて、これまでに分かったことがよくまとまっており、とてもリーズナブルな内容である。
    但し、今年の初めまでの情報を基に書かれているため、ワクチンの予防効果が低下するデルタ株の流行やワクチンの一般向け接種開始後の状況については踏まえていない。
    ワクチンの副作用のリスクについては、もう少し詳しく説明してもらいたかった。

  • もっと早く読みたかった。次のアップデートされた書籍を待ちたい。この方の情報は信頼感があるので追っているが、やはりとても客観性があって、かつ強引さがなくて良いなぁと思う。

  • これは今年の2月に刊行されたもので第3波までの新型コロナのことが書かれているほか、コロナ以外の感染症についても書かれた本。
    感染症って何?と思う人は一度読むといい。
    新型コロナについては第4波以後が専門家から見てどうだったのか、はいずれ出てくると思うのでそれを待ちたい。

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著者プロフィール

感染症専門医。二〇〇四年、山口大学医学部卒業。同大学医学部附属病院、市立奈良病院等を経て、一二年より国立国際医療研究センター国際感染症センターに勤務。一八年より同センター国際感染症対策室医長。感染症全般を専門とするが、特に新興再興感染症、輸入感染症の診療に従事し、水際対策の最前線で診療にあたっている。著書に『症例から学ぶ輸入感染症AtoZ』(中外医学社)、『みるトレ感染症』(共著、医学書院)などがある。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーとして、新型コロナウイルス感染症ほか感染症についての記事を多数執筆し、「オーサーアワード2020」を受賞。

「2021年 『専門医が教える 新型コロナ・感染症の本当の話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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