- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344984660
感想・レビュー・書評
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各作家たちの恋愛遍歴は
ほぼ4ページくらいで さっとまとめられていますので
簡単に恋愛模様の 概要を知ることができます
どの作家も なかなかの暴れっぷりですね
そして嬉しいのが
作家たちの写真もちゃんと載ってる
それも 恋愛を大いにしたころ
若いころの写真を載せてあるんですね
ほほぅ 若いころ
こんなに男前だったら
モテるわなぁ
とエピソードを読みながら
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タイトルそのままの文豪たちの女性関係を綴ったものです。
「スクープ!人気作家同士W不倫!」
「作家Xの洗脳!それでも私は彼を愛しています…」
「ストーカーと呼ばれた私の愛…」
「ヒモ生活を夢見た作家の歪んだ愛」
「愛人にするなら芸者に限る…懲りない作家たち」
「悪妻と呼ばれた私が今語る作家X」
「私は別れない!本妻VS愛人」
みたいな…
どこかの週刊誌のタイトルが似合うような…
作家さんたちの愛憎ドラマをキュッと短く綴ってます。
なんだろね…
読んで思ったんだけど…
この時代の作家さんって自分の体験を誇らしげに描く私小説好きね~。ネタがなかったのか?
読んでたら胸焼けするぐらい恋愛至上主義
読み疲れたわ~
あ~でもこの本のすごいところは
作家さんの写真が掲載されていること。
楽しめたわ~
「森鴎外ってなんかヤラシそう~」
「宇野千代セクシー!」
「平塚らいてうって個性派モデルみたいな雰囲気」
「太宰治って若い頃はなかなかイケメン」
「川端康成イイ感じ~」
なんて楽しめます。
で、意外だったのが芥川龍之介と谷崎潤一郎
私、個人的にあの髪の毛ぼさぼさの写真の芥川龍之介が好きなんだけど、この本の写真は全然違う!びっくり!
そして、谷崎潤一郎がかっこいい!
晩年のおじさん的な写真じゃなくて35歳ごろの写真がめちゃくちゃかっこいい!好きだわ~。
付き合うなら谷崎だわ~
などという楽しみ方ができます。 -
この本を選ぶ事、書く事に少し抵抗を感じてる。
学生時代に太宰や吉行やあれこれ弾んだ話を思い出し懐かしくなり手にとった。国文学を学んでると必然的に作者の裏面も知る事があるのでそれは面白いとは思った。 -
本の帯がちょっと嫌ですが読んでみたらそんな下ネタの本ではないですw
文豪と言っても普通の人間と変わりないので女性問題は色々あるでしょう。 -
いち意見として、参考になる…
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【概略】
幕末から昭和初期にかけての文豪62名の異性に関する愛憎がここの凝縮。その時代その時代の男性観・女性観・恋愛観等々が文豪の異性関係、または立ち振る舞いより垣間見える。教科書に名前を連ねる文豪達の、その裏側にせまる。
2020年02月29日 読了
【所感】
もうカマトトぶる年齢じゃない(古い)し、どちらかというとこういった人間臭い側面を見せてもらった方が親近感が湧くという倒錯した価値観が自分にはあって。感情が理性を凌駕する瞬間に萌えてしまう自分にはピッタリじゃないか?ということで、京都天狼院さんでジャケ買いならぬタイトル買いしてしまった。
62名の文豪にからんだ異性関係の出来事については「へぇ!!!」という言葉を発しながら読み進めていけた。北原白秋が姦通罪で捕まったとか、なんともエモい。小学校の授業・・・いや、中学校の授業・・・ぐらいからなら、こういった歴史上の人物の別の一面など話題に出していっても面白いのじゃないかな?と思ってしまう。清濁併せ飲むタイミングって、あるよね。
なんというか、作家センセイって・・・きっとコンプレックスと虚栄心と・・・承認欲求と・・・なんか色々なモノが渦巻いてて、それが感情的に突起して、作品になって。でも作品が出来上がっても、それは必ずしも精神的な安寧や自己啓発・自己肯定になる訳じゃなくて。鬱積した気持ちを満たすために異性によりどころを求めたのかなぁ。ちょっとだけ、わかる気がする(爆弾発言)。
☆1つとしたのは、これは自分の読者としての力量不足だと思うのだけど・・・物凄く、読みづらくて読みづらくて。事実の列挙だけをしてるかと思いきや、〇〇だから△△という著者の根拠がない独断が入ったり。いきなり「私は昔から、柳田国男が嫌いである」から始まったり(笑)この本の狙いは「文豪の女性遍歴がどれほど常軌を逸していたか?凄かったか?作品にどう影響を与えたか?」であって、著者による「作家評」じゃないと思う(少なくともタイトル買いした自分にとっては)。あと、圧倒的に、誰が(動作主)が、誰に/何に(目的語)何をした(動作)がわかりにくくてわかりにくくて。自分の読解力の低さにちょっと自信なくしちゃった。・・・と思ったらそういう意見もあるっぽくて一安心。
できればもっと文豪のドロドロに触れることができたらなぁと思った次第。 -
小谷野敦 著「文豪の女遍歴」、2017.9発行。文豪・・・、美男美女、天才秀才が勢揃いですね。幕末生まれから昭和初期生まれまでの文豪62人の愛と恋について、簡潔明瞭にまとめられています。愛と恋のない人生は考えられませんね。男女間の話はともあれw、私は、島崎藤村、芥川龍之介、堀辰雄、三島由紀夫の作品が好きです。
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ふむふむ。
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女性遍歴ではなく「女遍歴」。身もフタもないタイトルですな。
本書は、「近代日本の文学者たち六十人程度について、その異性関係(や同性関係)を記述する試み」である。もちろん、女流作家の男性関係も取り上げられている。
「作家に限らず、伝記でいちばん面白いのは、異性関係である」、「私はもちろん、のぞき見趣味だ週刊誌だと言われたって、異性関係について読んだりするのが大好きである」と、著者は「まえがき」で言う。
私も好きだ。いまはなき月刊誌『噂の眞相』を私は愛読していたが、その理由の一つは、あの雑誌がしばしば人気作家のゴシップ記事を載せていたからだ。作家のゴシップ記事だけをスクラップし、冊子状に綴じて保存したりしていた(笑)。
講談社や新潮社など、小説も多数刊行している出版社の週刊誌は作家のスキャンダルを報じないから、作家のゴシップ記事は『噂の眞相』の独擅場だったのである。
もっとも、本書の版元・幻冬舎も小説をたくさん出しているわけだが、取り上げている作家はとうの昔に物故した人ばかりだから無問題。
「小説は作家の人間性とは切り離して、作品のみを虚心に味わうべきだ」と考える立場もあろうが、私はそう考えない。むしろ、書いた作家がどういう人間であるかをよく知ってこそ、作品も深く味わえるのだと思う。
興味のない作家についての項目は飛ばして読もうと思ったのだが、面白くてけっきょく全部通読。
著者の専門分野だけあって内容が濃く、目からウロコの記述が随所にある。
美人・不美人、ハンサム・ぶ男などと、登場する作家や関係者の容姿を容赦なく批評する身もフタもなさも痛快だ。