- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344984523
作品紹介・あらすじ
一軍を支え、一軍を目指すプロ野球の二軍。各チームに所属する約70名の「支配下登録選手」のうち、一軍登録された28名を除く最大42名の彼ら二軍選手は、どんな日々を送っているのか?一軍の状況次第で急遽昇格することもあれば、二軍戦への出場機会ですら一軍選手に奪われることも。調整中のベテランと新人選手が入り交じり、「プロの厳しさ」を肉体的・精神的に学ぶ「二軍のリアル」を元メジャーリーガーの現役監督が解説。さらには、日米ファームチームの違いや二軍の試合の楽しみ方、監督ならではの苦労や裏話も満載。
感想・レビュー・書評
-
各球団支配者登録をされる最大限が70人。一軍は28人で残り42人が二軍。巨人やソフトバンクには3軍もあるが、メジャーリーグは、これに対してメジャー40人、3Aが38人、2Aが37人、1Aが105人、ルーキーリーグは70人と5軍のピラミッドで構成されている。格差は著しく日本の比ではない。いつクビになるか分からない中で日々激しく鎬を削る戦いが展開されている。
本書の著者はオリックス、カージナルスで活躍し2Aも経験した田口選手。二軍監督を通しての野球の世界の厳しさ、二軍のリアルがあますことなく紹介している。中間管理職として調整に奔走し知恵をめぐらせる懸命な姿には一般社会でも通用する処世術がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
二軍の選手に向けたメッセージ、マイナーリーグとの比較、二軍監督としての奮闘などがメイン。タイトルからイメージする内容とは違った。
-
関西学院大から1991年にドラフト1位でオリックスに入団(イチローと同期)、95~96年のリーグ連覇に貢献した後にメジャーに移籍してワールドチャンピオンにも輝き、引退後の2016年からは古巣の二軍監督を務めた田口が、いきなりリーグ最下位に転落する中、若手選手との接し方を「プロ野球の中間管理職」という立場で模索しながら綴った手記。調整中のベテランと新人が入り混じり、「プロの厳しさ」を学ぶ二軍の実態を解説しながら生々しい裏話も満載した楽しい一冊。
-
普段スポットの当たることのない二軍について、かなり知らないところまで書いてくれていて野球好きには堪らない1冊です。
-
息子が野球を始めたので、ツイツイ手に入れた本。
-
●サラリーマンで言う「中間管理職」と言う立場が、もしかしたら2軍監督に1番近いものかなと想像しています。
●プロ野球の1軍とは、出場選手登録をされた28人。実際にベンチ入りして試合ができるのは事前に指名された25人に限ります。残りの3人はすでに先発をした、その日の試合に絶対に投げないことがわかっている投手と言うことになります。
●日本では12球団すべてが、1軍2軍とも同じ親会社の契約に置かれていますが、アメリカの場合、メジャー、3A、2Aなどチームがそれぞれが別経営で成り立っています。企業としては別なのです。しかもマイナーは7つのクラスに分けられています。
●カージナルスの2Aでは、なかなか家賃を払えない若手選手は、地元のファンが食事付きでホームステイさせていました。
●日本でプレーする助っ人が1番気にしているのは、来日している奥さんの機嫌。そこへの気配りが、選手本来の力を引き出すキーになるかも。
●プロ野球人生におけるチャンスは、3年間で9回位しかない。その年に3回しか降ってこないチャンスをいかにものにできるかが、プロ野球選手としての勝負どころ。
●誰かに説明すると言う事は、自分の中にある理論を確認することにもつながる。
-
20190924
-
プロ野球ベンチ入りできるのは25人まで
-
謎というタイトルは大袈裟だが、田口氏の真面目な人柄が出ている書籍。危なっかしい話はなく、どれもソフトなエピソード。もう少し刺激のある話を期待してしまった。