- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980952
作品紹介・あらすじ
かつて"W村上"などという呼び方をされた時期もあったが、龍のファンは春樹が苦手で、春樹のファンは龍が嫌いだったりすることが多い。しかし、二人の作品を時代ごとに対比させると、両者とも「アメリカ」「戦争」「セックス」「バブル経済」「崩壊の予兆」「十四歳」など、根っこの部分で驚くほどテーマがつながっていることがわかる。両MURAKAMIの物語によってあぶりだされた私たち自身の時代を振り返る、今までにない鮮烈な試み。
感想・レビュー・書評
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<再読>村上龍と村上春樹、現在の日本を代表する作家となるまで二人はどのように作品を書き続けてきたか?デビュー作が芥川賞、これまでの文壇のイメージを変えた龍、その数年後に春樹も登場。デビュー作から『半島を出よ』と『アフターダーク』までの変遷を互いの影響を探りながら解説している。
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書評
新書 -
読んでおいて損はない
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「W村上」と呼ばれ、互いに比較されることの多かった村上龍と村上春樹の作品を対比し、両者が時代の問題とどのように向き合ってきたのかを考察した本です。
「アメリカ」「戦争」「セックス」「バブル経済」「崩壊の予兆」「十四歳」といったテーマに基づいて、両者の作品を対比しているのですが、そのぶん、一つ一つのテーマについての掘り下げが、少しもの足りなく感じます。
とはいえ、両者を対比することで、同じ時代に同じ問題をめぐっての取り組み方に両者の個性が色濃く出ていることが明確にされていると思います。 -
両村上が小説を書き始めた70年代後半から、現代までの日本の雰囲気のようなものを中心に解説。
作品自体に関する話は少ないしあまり参考にならない。 -
村上は父が国語教師で、食事の話題に万葉集が出る家庭環境だったために日本文学がすっかり嫌いになったそうだ。
村上春樹のエッセイののほほんとしたクールでシティボーイな僕に対して、村上龍は単純でやんちゃでエネルギッシュなスノッブの俺を演じる。それは80年代のバブル経済を泳ぐためのスイムスーツのようなkyらくたーといえる。
村上春樹が地下鉄サリン事件を糸口に多くの人々と会ったのに対してそれ以上の情熱と時間を注いで文学外部の人々と会い続けていたのが村上龍。彼あhおもに経済界の人々と会っていた。 -
新書は当たり外れが大きいが本著はスンゴイ力作。世の中の動き中心に村上春樹と村上龍の軌跡をつたを絡ませるように論述した内容。
実はわたくし両村上とも結構読んでいるのだが、へーと首肯する事しきり、買おうか迷ってたら買ってもいいのでは。 -
村上春樹と村上龍の著作がどれだけ現代社会の象徴であるかが良く分かる。
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余計なストレスを抱え込むタイプ 1自分こだわり型(自信が持てない、プライドが高過ぎる)2他人こだわり型(評価を気にしすぎる、過度な期待をする)3過去こだわり型(過去の出来事があたまから離れない、切り替えられない)4未来こだわり型(失敗を恐れる、悲観視しすぎる) 事実と感想をわけて考える ストレスをうみおおきくしてしまう考え方 1白黒思考 2一般化指向 わずかな事実を一般化 3マイナス思考 4個人的指向 コーピングスキル 1反応を鎮めるコーピング 2出来事へのコーピング 3出来事に対する感想へのコーピング 4周りの協力を得る