勝ちきる頭脳

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344978997

感想・レビュー・書評

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  • 好きを極めるのは本当にすごいと思う。
    定石を超えることを常に意識しながら試合をするということは、イノベーションを考える上では囲碁以外にも通ずるものがある

  • 心に響くフレーズ!!
    ①「僕に何かの才能があるとしたら、「好きであり続けること」ーこの一点に尽きるのではないでしょうか」

  • 113冊目
    絶対勝つ

  • 安全策で負けては後悔が残るので、リスクあっても最善を尽くし、それで負けたら実力負け…という井山さんの考え方が書かれている。
    それで失敗しても、その後這い上がって今がある。という内容。
    張栩の本や、かなり昔の趙治勲の本ほど熱い感じではなく、サラサラ〜という感じ。

  • 囲碁に対する考え方がわかりやすく書かれている。 リスクを取る考え方の部分が興味深かった。

  • 将棋と比較してマイナーだけれども時の人の一人である
    井山七冠の考え方やこれまでの履歴がよく理解でき、非常に面白かった。軽く読めるので、囲碁に少しでも興味がある人には最適かも。もう少し、囲碁自体の内容に踏み込んだ内容があっても良かったかな。

  • 勝ちきる頭脳
    井山裕太
    2017年2月20日第1刷発行
    2017年10月28日読了

    12歳でプロ棋士になり、26歳で七冠達成。間違いなく日本最強囲碁棋士である井山裕太の本。
    将棋とは違う盤上ゲームだが、「勝負」という面では同じ。勝負についての考え方について井山裕太の考えが書いてある。

    「自分が納得する一手」を着手する。そのスタイルに至った対局、思考、その結果について多く書かれていた。羽生さんにしても梅原さんにしても超一流の勝負師の人は似た思考を持つなと改めて感じました。
    守りに入らない=結果負けていく。
    平常心、自然体、定石を疑う、独創性、身体も鍛える→長丁場の対局において必要。
    勝ち負けよりも「自分が納得する一手があったか」「新たな発見があったか、自分らしさが出ていたか」など。
    そして何よりも「囲碁が好き」で「負けず嫌い」という気持ちが強くなれた根源とも言っていました。

    日本と韓国、中国との差について
    昔は日本のが強かったけど、今は韓国、中国の方が強い人がいっぱいいる。井山裕太も七冠達成しても世界で見たらまだまだトッププレイヤーには入っていないと。ただ中国、韓国は世代交代が早くそれは若い年代に有利な「読み」に力を入れているのと、定石研究にあるとのこと。
    すると、自分らしさや考え抜く力が30代になって身に付いている人は少なく、いなくなってしまう。逆に日本はその辺の自分で考え抜く力、独自性があって経験と流れから強い人がいるからピークも長くそこは利点であると。

    今後は世界戦にもどんどん出場して舞台を「世界」に、そして日本の囲碁界の盛り上がりに貢献して行きたいとも書いてありました。
    あと、アルファ碁についても少し書いてあり興味深かったです。
    これからますますの活躍を期待したいですし、将棋と同様少し注目して行きたいと思いました。

  • 中韓、序盤の研究が凄く進んでいる
    ※将棋と同じ

    負けを反省し、成長の糧とする
    負けたからには必ず理由がある。
    反省と検証は避けて通れない

    スポーツ選手のストイックさについても
    対局中の孤独について

    ワールドチャンピォン碁では残念な結果だった

  • 日本囲碁棋士No1 井山裕太の「打ちたい手を打つ」という信念に、一ファンは勇気をもらった。



    名人獲得前から注目していた井山が、
    去年日本囲碁界初の七冠(主要七タイトル同時制覇)という偉業を達成した。

    彼がどう考えて囲碁を打っているのかを語った本だ。

    惜しくも七冠が崩れたときの話から始まり、
    「打ちたい手を打つ」という信念を軸に
    井山の生い立ちから囲碁観、芸術性、世界の囲碁からAIと話は広がる。


    なぜリスクを負ってでも打ちたい手を打つのか。
    その揺るがない信念と考え方、それを裏付ける実績が、一人の碁打ちに勇気をくれる。
    囲碁について話しているのに、
    まるで生き方について話しているような普遍性がある。
    一ファンとして、井山の頭の中を垣間見ることができたのが嬉しかった。


    他にも、
    師匠のネットを通じての教え方、
    読みと判断の両輪、
    ミスしたときの辛抱や投了の美学が
    特に印象に残った。

  • 昨年の名人戦、最終局で酷評された井山さんの棋譜。世界の研究では悪いと結論づけられている手をあえて選択。結果的に形勢を損じたものの「自分の打ちたい手を打つ」という姿勢を崩さない姿をみて、やはりトップに立つ人は守破離の「離」に信念をもっているなと。

    また、この本では「自分が日本の囲碁の第一人者との自覚をもっている」と名言。僕のような囲碁好きのはしっことしても、こうして本人からこうした発言を聞けたことが嬉しさを感じる。

    サイバーエージェント藤田さんのSNSでの投稿で知って読んでみたが、囲碁の専門知識なくビジネス思考でも参考になるような内容。
    これをきっかけに囲碁ファンが増えてくれることを願うなり。

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著者プロフィール

1989 年5月24 日生。大阪府東大阪市出身。石井邦生九段門下。2002 年入段。09 年名人獲得により九段昇段。13 年史上初の六冠同時制覇。16 年史上初の七冠同時制覇。17 年年間八棋戦優勝。名人奪還で2度目の七冠。名誉棋聖、永世本因坊、名誉碁聖、名誉天元の資格を有す。獲得タイトル数60。16 年内閣総理大臣顕彰受賞。18 年国民栄誉賞受賞。

「2020年 『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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