ビジネス教養としての半導体

著者 :
  • 幻冬舎
3.65
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本棚登録 : 498
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344940994

作品紹介・あらすじ

ビジネスパーソンとして
最低限知っておくべき半導体の知識

市場規模は1兆ドル時代へ――
社会インフラの中枢を支え
世界各国が奪い合う国際戦略物資となった半導体。

言葉は知っていてもその意味や役割は知らないビジネスパーソンに向けて、日本の半導体流通を牽引する著者が徹底解説!


スマートフォンやパソコンをはじめとした電子機器、自動車や電車、インターネット通信を代表とする社会インフラなど、半導体は今、私たちの身の回りであらゆるものに使われており、生活は半導体によって支えられているといっても過言ではありません。
近年世界的な需要の拡大が続き、日本国内の生産高だけでも年間約5兆円、世界全体では約72兆円にもなる巨大市場となっています。
さらに、5GやEVの普及、DXによる効率化、メタバースの発展など、応用機器や応用システムの進化とさらなる需要拡大によって、
半導体への追い風はまだまだ続くことが予想されています。

しかし、そのような世界経済の中心的な存在である半導体について、「なにやら重要そうなもの」というイメージをもっていても、どういうものか詳しく理解していない人が多いのが現実です。

本書では、国内外で30万人以上に利用されている電子部品、半導体の通販サイト運営を行う著者が、半導体とはそもそも何か、世の中に欠かせないものになるまでの進化の歴史、半導体を巡る世界の動きなどを解説します。
時事問題を語る場やビジネスシーンなどで知らないと恥をかく大人の教養としての「半導体」の知識が身につく一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 知識と情報の整理でした。

    タイトルがよくないです。
    ビジネス教養としての、  って
    一体どのへんが教養なんですか?と
    ツッコミをいれつつ、読了。

  • 毎日半導体半導体とニュースで目にし、その重要性がここ数年で急速に増しているので、改めて半導体ってなんなんだ、ということを知るために読む。

    製造工程に関する解説から、歴史、各国動向、技術動向などがコンパクトにまとめられているので1日で読了。リードタイムが結構長く、在庫調整の困難さや災害・停電時のサプライチェーンに関する解説は、コロナ禍での半導体不足の真因の一つとして理解できた。

    日の丸半導体は、自前主義で変化対応に遅れた。著者は日本にもこれから挽回できるエリア(材料面・社会的課題に直面している現状からの解決策)もあるとの意見だが、そこは色々前提条件がありそう。適切な政策サポートや各社の大胆な経営戦略が実行されるのか、というと、少し悲観的になってしまう。これは、結局半導体の話にとどまらず、日本全体の社会経済的課題だということなんだろう。

  • 半導体を商材として扱う立場から、業界を俯瞰してまとめられた本。
    1980年代の輝きは何処、すっかり日本の半導体事業は力を失ってしまった、、、と思っていたけれど、半導体事業の裾野の広さ、製造設備や材料では日本の存在感がまだまだあると知りました。

  • ●半導体なくして世界経済を語れない3つの理由。①半導体は他の何物にも変えられないと言う点。たった1つの半導体が不足してしまうだけで、電子機器が製造できない。②多額のお金が動く巨大産業である。半導体工場は原子力発電所の建設費用を超えるコストのかかるプロジェクト。③サプライチェーンは、非常に危ういバランスの上に成り立っている。世界経済や情勢の影響を特に受けやすい。
    ●バブル崩壊後、各鉄鋼会社が相次ぎ、半導体市場に参入していったが、成功者はいなかった。
    ●半導体チップに組み込む回路の1部はIPコアとしてライセンス販売されており、購入することが可能です。代表的なIPコアとしては、イギリスのアームコアがあります。
    ●シリコンインゴットには、純度が99.999999999%のシリコンが使われ、通称イレブンナインと呼ばれています。
    ●シリコンウェハー(信越化学工業)、フォトマスク(大日本印刷)、その他、関東電化工業、セントラル硝子、三井ハイテックなど。
    ●垂直統合型モデル。インテルやAMD、水平分業型モデル。エヌビディア。
    ●搭載した電気機器の電力消費量を減らすことができる「パワー半導体」炭化シリコンと窒化ガリウム。さらに次世代は酸化ガリウム。

  • ふわっとした知識したかなった半導体のを知ることができる一冊です。 技術の細かなところは半分以下の理解度でしたが、グローバルで成長を遂げた産業だから日本が遅れたというのも納得です。これは半導体産業だけの問題ではないですね。良本です!

  • 別途メモ記載。
    半導体導入本としてわかりやすい。

  • 「世界的な半導体不足」
    この言葉を使う人は多くても、その背景、意味を理解している人は多くない事実に対して、業界の今を紐解きながら核心へと導いてくれる。分かりやすい内容で、的確!
    全く半導体を知らない人でも、半導体という言葉を使うのであれば、最低限は理解しておきたい内容で、読み応え良かったです。

  • 半導体といえばNVIDIAが有名くらいの知識しかなかったが、NVIDIA自体はファブレス企業で開発と設計のみを行い、製造はまた別のファウンドリ企業が担うという垂直分業が成り立っていることを初めて知った。世界の半導体市場や日本の半導体事情をさらっとしれたことが良かった。

  • 半導体って、何?というレベルですが勉強になりました!知らなかった、そうだったのか、今はそんな時代なのか、という驚きの連続でした。今、再読中です。

  • 1980年代からパソコンを触ってきて、ICについてはそれなりの知識を持ってきたつもりでしたが、本書を読んで、あいまいだったり感覚的に捉えたりしてきた言葉が明確になったように思います。
    最近の動向についても、それなりに知識を得ることができました。
    あと、前提知識が多少あったからかもしれませんが、読みやすい文章・構成になっていると思いました。

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