知識ゼロからの西洋絵画史入門

著者 :
  • 幻冬舎
3.91
  • (34)
  • (43)
  • (30)
  • (1)
  • (4)
本棚登録 : 684
感想 : 39
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344902268

作品紹介・あらすじ

西洋絵画を代表する29の様式、様式の特徴や代表画家、様式が興った時代の背景を解説。同時代の日本での出来事、同じ様式名を持つ他分野の芸術、様式を表すキーワードとともに代表的な絵画作品を紹介。作品の見どころや裏話、画家について一言解説。様式の特徴を美女にたとえて一言解説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 山田五郎さんの知識量と表現力が半端ない!
    絵画の始まりから現代まで、どのような移ろいがあったのか、非常にわかりやすく、単純におもしろいです。
    初心者でも上級者でも楽しめること間違いなし!

  • 解説文がすっきりした文章でなく、頭に入ってこない。読んでスイスイ頭に入る文にして欲しい。

    随所に見られる『無理矢理美女にたとえると』というコラムは、この時代にいただけない。出版社の姿勢は、どうなってるのかと思う。

  • 美術、特に絵画に興味を抱くようになって数年が経ちました。
     
    美術館に行って自分なりに鑑賞を楽しみ、作品に添えられている説明を読むなりして、それぞれの展示会についてはある程度、理解できたつもりになっています。
    しかし鑑賞を重ねるにつれて、美術というものがその前の時代までの流れ、文脈のようなものを踏まえて発表・評価されているということがわかってきました。
     
    一度、美術史の流れをざっくり理解したいなと思っていたところ、この入門書があると知って、読んでみることにしました。
     
    著者は雑誌編集長を経てフリーとなり、TVへの出演も多数経験している山田五郎。
     
    古代ギリシアから現代まで、美術史のポイントとなる活動・作品を、カラー写真をまじえて視覚的に説明しています。
     
    特に印象に残ったのは、西洋美術には古代ギリシャとキリスト教という、大きな2つの源流がある、と解説されていること。
    美術に関係している人には当たり前のことなのかもしれませんが、2つの源流が写実性と物語性という言葉とともに解説されていたので、これまで頭の中でもやもやしていたことを、スッキリさせてもらいました。
     
    近代の部分については正直、複雑に感じる部分もありましたが、この辺りは今後の絵画鑑賞で、理解を深めていきたいと思います。
    美術展の案内を見たときに、そして絵画鑑賞に出かける前に、読み返したい一冊です。

    『コレクションと資本主義』水野和夫 山本豊津
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/404082184X
     
     .

  • すごく分かりやすくて、面白かった。

    西洋絵画の歴史をざっくりと、けど重要なものはしっかりと押さえてレクチャー。ユーモアを交えての説明はめちゃくちゃ分かりやすい。ふざけてるようでいて核心を突いている文章からは、読者に西洋絵画の魅力を伝えようとする真摯な思いがうかがわれました。

    各時代の様式を『無理やり「美女」にたとえると』をいうコーナーがあって、笑った。

    【ゴシック】霊感が強い森ガール
    【マニエリスム】整形疑惑の「人工美人」
    【バロック】高級クラブの熟女ママ
    【写実主義】汚れ役も辞さない社会派女優
    【ドイツ表現主義】アラサー自分語りブロガー
    などなど。

    美術史という大きな流れのなかで捉えることは、作品を理解するうえでとても重要なんだと気づかされました。

  • 前回の読書会でお借りした本。

    安心と安定の山田五郎さん、
    オトナの教養講座は本当に面白いが、書籍はピンポイントな深掘りこそないが、緩やかにざっくりと西洋絵画史の流れが学べて、こちらもとても面白かった。

    美術界隈でよく耳にする用語、ゴシック、バロック、ロココ…など、今さら聞けないおおまかな意味やその歴史的変遷がわかったり、はたまた新古典主義的な美しく滑らかで写実的絵画が、抽象画やシュルレアリスムみたいなわかりにくい現代アートに至る道筋、みたいなものまで見えてきて、自分の中の美術史観がとても良く整理される。

    紀元前の古代ギリシャ時代のアートはポンペイから発掘されたものぐらいしか例がないのかもしれないが、ギリシア神話の神々のリアルな肉体描写から、キリスト教時代に入り平面的で写実みのないイコン画を経てルネサンスで遠近法やリアリティを取り入れた宗教画の時代に突入。
    フランス革命前の時代は、聖書や神話の一場面なんかを、画家はどんな技術で表現するのかにこだわってる感じがあるのだが、革命を経ると、描く素材そのものが宗教から現実の世界にまで侵攻してゆき、近代テクノロジーで発明されたカメラの登場により、この「画家の腕の技術」、だけではなく、「画家の内面世界」をどうやって描き、どんなふうに見せるか、に変化していくのが大変面白かった。

    いやぁ…、
    これは来年もますます美術館に行くのが楽しくなりそうです。


  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/17491

    西洋美術の移り変わり、時代ごとに流行した画風や題材がわかる!
    固い表現ではなく、時には俗っぽい表現で伝えてくれる。まさに”知識ゼロでも”頭に入りやすい解説です。
    絵画もカラーで掲載。

  • 山田五郎さんのYouTubeもたまに見るしね。結構すき。
    何を言いたいのかよくわからない所もあったけど、知らなかった面白い絵も知れて◎

  • シリーズ化されている「知識ゼロからの」の西洋絵画史 入門編。あの山田五郎さんの監修。非常に情報量が多いが、一方で全体的な流れを重視しておりポイントをつかみづらいように思った。なんにせよ非常に奥が深い世界なので、繰り返し読んで全容をなんとなくつかむという目的にはよいのではないかと思い。他の参考文献もふくめて点として理解したものが線としてつながるとより面白く絵画をみられるのではないかと思う。

  • 最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00604376

  • 西洋史全体の流れと、主要な画家たちをキャッチーに知れる一冊。この方の本はノリが軽くて画家を神格化しすぎていないのが、返って人物像や歴史的背景を理解しやすくて好み。

全39件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

山田五郎(やまだ・ごろう)
1958年、東京都生まれ。編集者・評論家。東京国立博物館評議員。AHS(英国古時計協会)会員。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し、西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社。『Hot-Dog PRESS』編集長、総合編纂局担当部長等を経てフリーに。現在は時計、西洋美術、街づくりなど幅広い分野で講演、執筆活動を続けている。『ぶらぶら美術・博物館』(BS日テレ)、『出没! アド街ック天国』(テレビ東京)など、テレビ・ラジオの出演も多い。主な著書に『知識ゼロからの西洋絵画入門』『知識ゼロからの西洋絵画史入門』『知識ゼロからの西洋絵画 困った巨匠対決』『知識ゼロからの近代絵画入門』(以上、幻冬舎)、『ヘンタイ美術館』(共著・ダイヤモンド社)、『へんな西洋絵画』(講談社)など。

「2022年 『第2期:5巻セット 〈白の闇〉篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田五郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島由紀夫
夏川 草介
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×