知識ゼロからの西洋絵画入門

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 526
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344901223

作品紹介・あらすじ

ルネサンス、印象主義、象徴主義、モダンアート…34人の巨匠を紹介、鑑賞のヒントから画家のプロフィールまで、基本がわかる。

感想・レビュー・書評

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  • 入門書ではあり、詳しく突っ込んでいるというものではないが、これだけ明快に解説してもらえれば、頭の中はすっきりと整頓されて気持ちがいい。
    「西洋絵画とは、古代ギリシャ・ローマの美術を、ゲルマン民族が、キリスト教化して作り上げた絵画です」といういきなりの宣言、いいねえ。読み進めていくと、それぞれの項目でもっといろんな要素があるはずだけど省略しているなというのも感じられるが、これでいいのだ。そういう本だから。ピカソの女性関係を図表化しているなどゴシップ的なところもあり、それぞれの画家の通知表の言葉の欄みたいなのもあって、なかなか洒落ている。

    • nejidonさん
      おお、これは面白そう!
      山田五郎さんなら、さぞかし分かり易く楽しく講義してくれそうですね。
      今度探してみます。
      goya626さんは図...
      おお、これは面白そう!
      山田五郎さんなら、さぞかし分かり易く楽しく講義してくれそうですね。
      今度探してみます。
      goya626さんは図書館で借りましたか?
      2020/03/17
  • 西洋絵画は、リアルで濃くて裸好き。ギリシャ神話からキリスト教へ→古典の完成→外界の模倣から内面表現へ→何をどう描いても自由な時代に。

    山田五郎さん、博識だし表現がうまいなぁ。各画家について、履歴書形式でまとめられている経歴が、見やすくわかりやすいです。

  • 知識ゼロとは言わないが、やみくもに美術展を観て回るだけだった私としては、頭の整理になった良書。時代背景とトレンド、そこに登場する画家。そうしたことが少しつながった気がする。
    絵画の特徴と画家の人生や性格は関係しているんだなと、改めて気づかされた。まあ普通の人ではなかったんだろうけどね。
    これからの美術展が楽しみになった。他の入門編も気になるところ。

  • 各時代の解説はあっさりしていて少し物足りなく感じた。しかし数点の有名な絵に関しては、絵の見方や書かれた背景、そして画家の履歴にまで踏み込んで解説してあるので、読み応えがあった。

  • 学校教育現場で読ませてみるのもいいかも。

    絵画好きが確実に増える。

  • 今まで美術といえば中学校まで絵画や彫刻などが苦手で避けてきたのだが、自分で創るのと鑑賞するのでは異なることに気付き、知り合いの薦めで本書を手にしてみた。
    タイトル通り、知識ゼロから読むのには西洋絵画の大きな流れを理解するのに非常に分かりやすい作品であった。これを機会に少しずつ美術(史)の世界にも足を踏み入れて、美術館にも通ってみようと思わせてくれる作品であった。

  • 西洋絵画の変遷がよくわかった。
    前の時代で隆盛になったものへのアンチテーゼの繰り返しというのが興味深い。

  • 開催される美術展に野次馬のように足を運び、「名画と言われるモノを見た」という感慨に更けることで満足していた私が、一歩先へ進めそうです。画家それぞれの生涯、及び画家が生きた時代背景をボンヤリでも意識することで、絵を見る角度がこんなにも変わるのかと。美術鑑賞に興味がある人の足掛かりとして最適な本です。ユーモラスに画家と代表作を解説しており、サラサラ読め進められます。

  • 西洋絵画史入門を先に読んでしまったが、こちらの方が早い出版だったのね。

    先日の読書会で、今年訪れた美術展の図録を持って行き、山田五郎さんのオトナの教養講座を絶賛していたところ、顧問が貸してくれた本その2。

    こちらはルネサンスからシュルレアリスムまでの、西洋絵画の巨匠34人の生涯を代表作とともに紹介してくれる…まさに西洋絵画に興味を持った私みたいな人にとっては痒い所に手が届く入門書。
    先に読んだ西洋絵画史はもちろんそうだったけど、こちらも時代ごとに西洋絵画がどのように移り変わってきたのか、何がターニングポイントだったのか、どういう脈絡でこの流れになったのか、が画家を切り口にわかりやすく解説してあるのでめちゃくちゃ勉強になる。

    私の好きな画家もちゃんと掲載されていて、有名な絵ではあるけどその背景を改めて読むとさらにいいなぁ…と思えてくるもんだ。

    来年春にモネの連作展が大阪に巡回するんだが、実はこれを読むまで、
    「モネはいいかなー」とか思っていた。
    けど、やっぱり行きたくなるな。

    来年ぐらいから、
    趣味は美術館で絵画を観ることです!
    って言えるようになるかもしれない。

  • いわゆる名画を1枚ずつ、見どころと画家について解説する、読みやすい構成。山田五郎の解説がとても分かりやすいし面白い。

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著者プロフィール

山田五郎(やまだ・ごろう)
1958年、東京都生まれ。編集者・評論家。東京国立博物館評議員。AHS(英国古時計協会)会員。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し、西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社。『Hot-Dog PRESS』編集長、総合編纂局担当部長等を経てフリーに。現在は時計、西洋美術、街づくりなど幅広い分野で講演、執筆活動を続けている。『ぶらぶら美術・博物館』(BS日テレ)、『出没! アド街ック天国』(テレビ東京)など、テレビ・ラジオの出演も多い。主な著書に『知識ゼロからの西洋絵画入門』『知識ゼロからの西洋絵画史入門』『知識ゼロからの西洋絵画 困った巨匠対決』『知識ゼロからの近代絵画入門』(以上、幻冬舎)、『ヘンタイ美術館』(共著・ダイヤモンド社)、『へんな西洋絵画』(講談社)など。

「2022年 『第2期:5巻セット 〈白の闇〉篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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