- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344824508
作品紹介・あらすじ
梢野真頼は東京の片隅でシェフを務めている。店に足繁く通う田倉訓とはいわゆる幼なじみだが、昔の関係は封印し冷淡に振舞っていた。しかし、田倉は屈託なく接してきて-。同じ頃、九州の田舎町。小学六年生の治は、自宅の蔵で古い手紙の束を見つける。差出人「マヨリ」の真っ直ぐな恋心は、やがて同級生・双葉への治の想いと重なっていき…。
感想・レビュー・書評
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砂原さん初読み。
オサムの正体にびっくりした><
受けの母親はずっと味方だった、というくだりで泣けました。
イラストも美しかった。 -
せつな系。オサムの正体が謎すぎて一瞬ファンタジーなのかと勘違いしましたw大人CPと子供CP、過去と現在を行き来して全体的にどこかノスタルジック。エロさも◎!
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よかった~。大人だけ、子供だけの恋愛だったらこれほど萌えなかったな。それがツタのように絡まっていいストーリーになったんだな。
2カップルともこのまま幸せに過ごせるといいな。
特に子供の方!家に帰されたあとどう過ごしてどういう大人になるのかなぁ……続きというか彼らの成長した姿、読みたいなぁ。 -
良いお話でした。 嘘つきな大人は真っ直ぐな子供に勝てません。
田舎に帰っていった子供たちが真っ直ぐなままでいられるといいのですが・・・
素直になるのに10年もかかった大人の轍を踏まないことを祈ります。 -
正直、前半から中盤にかけてすごく読みにくかった。後半になるにつれて頭の中のもやもやが晴れていって☆の数を3か4で迷ったけど終わり方がよかったので☆4つ♪
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幼なじみでかつての恋人でありながら別れた二人は、今も少しぎこちない友達関係を続けている。攻めには長く付き合う女の恋人がいて、受けは死に別れた妻を忘れられず、恋愛から遠ざかったふりをしている。嘘や建前で凝り固まってどうしようもなくなった二人の関係性が、もう一組の幼いカップルと過去の手紙を通して解けていくさまが見事でした。人だけでなく過去から現在へと視点が移動する複雑な構成は、砂原さんでなければ描けなかっただろうな、と思わせるもの。心がじわじわ温かくなる素敵な作品です。