たおやかな真情 (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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感想 : 19
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  • / ISBN・EAN: 9784344822795

感想・レビュー・書評

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  • <慈英×臣シリーズ>
    『しなやかな熱情』
    『ひめやかな殉情』
    『あざやかな恋情』
    『はなやかな哀情』
    ⇒『たおやかな真情』

    <番外編>
    『やすらかな夜のための寓話』

    <スピンオフ>
    『インクルージョン』
    『あなたは怠惰で優雅』

    <CD保有(Atis collection)>
    小山臣  cv:神谷浩史
    秀島慈英 cv:三木眞一郎

  • シリーズ7作目。
    慈英が無くした記憶を取り戻し穏やかな日常になると思っていたけれど2人の間に微妙な空気が流れるようになってしまう。
    そんな2人の元にかつて騒動を起こした三島がとある人物、壱都を連れて訪れ…。

    2人の関係が新たな道へと進み始めます。
    ただ臣の為(それは自分の為でもある)に様々な心の悩みもどかしさに苦悩する慈英。
    記憶を失っていた自分と今の自分の狭間でもがき苦しんで。

    三島と壱都が現れ、そして壱都の言葉に慈英がようやく出した思いや決意、覚悟に臣への気持ちの深さに涙しました。
    臣の覚悟も決められて事にも。

    しかしラストが落ち着くかと思わせながら、まだまだ波乱を思わせる終わりた方でどうなっていくのかがドキドキです。

    しかし次作はスピンオフ。
    刊行順での再読なので8作目「あなたは怠惰で優雅」へ行きます!

  • 臣さんの母親に触れる過去の話。
    重い…なぁと思いつつ、でも臣さんを形成しているものの一つがほどかれたようなそんなお話でした。
    ふたりの愛はさらに深まった、

  • BL成分は少なかったなぁ。
    愛されて強くなったように見えた臣は根っこのところでまだ自信がないし、慈英が人間っぽい感情(失礼!w)をもてあましてグルグルジダジダしてるしで、もどかし切ない。
    やさしく透明な第三者がはさまることで二人のぎこちない思いは落ちつくところに落ち着くのだけれど…二人の試練は​まだまだ続く模様。は・・・早く続きを!!

  • 慈英×臣シリーズ第5弾(番外編除く)。

    慈英の記憶が戻ってから10日後の設定。
    …なんだけれども……『ひめやかな…』で出てきた三島が再登場するけれども、『ひめやかな…』では慈英に執着した悪役で、それでいて大学時代も慈英の絵を盗作していたり、そんな三島をまぜまた「いい人」として出す必要があったのか、設定として疑問。

    まぁ、三島を出すのはいいとしても、作の中に三島視点を多用しすぎな気がした。
    もちろん中には慈英視点もあれば臣視点もあったけれども、いまいち気持ちの中に入りきれていない。
    三人称でかかれていることを思えばそれが正解なのかもしれないけれど、三島視点の部分は思いっきり三島の心情が書き込んであるので、読んでいて「あれ?この本の主人公って、誰だっけ??」ってくらいだった。

    あと、記憶喪失中、あれだけ慈英は臣を拒絶していて、その後の関係を「ぎくしゃく」だけでまとめられていることに違和感。
    今作は、変わり行く(成長)二人の関係なのだろうけれども、それまでの慈英の性格を考えれば、すくなくとも、ギクシャクになるよりはかなり臣にベッタリになるような気がするけれど…
    むしろ、今作を読んでいる限りでは、慈英のそういった心の葛藤は伺えず、むしろまるで慈英の方が被害者(事件のことではなく、慈英×臣の関係で)のような感じを受けた。

    三島視点をあんなに多用するくらいならば、慈英の心情をもっと見たかった。

    あと、アインは「もしも慈英がつぶれたとき、それを臣に負わせるのか」という言い方で慈英に契約&ニューヨーク行きをアプローチしていたと思う。
    そして、慈英がそのことを壱都に相談し、壱都の答えは「慈英はつぶれないでしょう?」だったのに、慈英がその後アインとの契約及びニューヨーク行きを決めたことに違和感。
    壱都のあの答えならば「今のままでいい」って意味ではないのか?

    作品としてはどうかは分からないけれど、私には、今作からは本来の主人公の二人の姿が見えてこなかった(影が薄かった)。

  • 初めユラユラしてたのは慈英だったのに、最後にぐらつくのは臣なんですね。慈英に対する根本的なスタンスが変わらなくて強欲になりきれない臣。結局慈英が道を指し示した訳だけど、そろそろ二人に関して臣から積極的になって欲しいものです。
    壱都の存在が大きかったね。迷って足元しか見てない時に、ふっと光を差し込んでくれるような存在でした。三島の変貌ぶりも・・・久しぶりなこともあって、別人にしか思えませんでした。
    慈英の絵画について、臣の感想がいいね。壱都にはうるさいくらいの言葉も、臣には心地良く感じると。
    最後に出てきた母親の存在。この二人がどう成長して落ち着くのか、続きが楽しみです。

  • なにやら、前巻で一事件あったら、また二人の関係が微妙に変化。でも、こうやってひととひとというのは付き合ってゆくんだよね…。ひたすら慈英が好きなんで(ああいう、ちょっとオカシイんじゃ、っていうタイプのキャラがすごい好きなんで)、この作品は、こう、BLジャンルに記録されるくらいの長編になってほしいです。次巻も楽しみだ……!

  • 記憶喪失後の慈英と臣。なかなか以前の二人に戻れません。
    そんな二人の元に三島が壱都を連れてきます。
    壱都は新興宗教の教祖でトラブルに巻き込まれ中・・・三島は、二人を頼り、慈英と臣は壱都を預かることになります。
    全作から引き続き、ぐるぐるまわっている慈英と臣。以前から慈英に比べて臣の覚悟は足りないような気がしましたがやはり・・・この時期に壱都が二人の元を訪れたのは必然だったのでしょうか?
    誰もが胸の中に持つたったひとつの「神」それを絵画で表現できる慈英がうらやましいと思いました。
    臣の過去、母親の存在も無視できなくなりました。
    ヘタレな臣は自分からはなかなか変わっていけないと思うので慈英の頑張りに期待したいと思います。

  • 歯型のリングが切なくて・・・。

  • 重い!!!お話でした。かなり重いし難しかったよ~。前作が涙涙の記憶喪失編で今回は甘~いお話を読めるだろうと思っていたのですが、なにやらまだ引きずっている慈英でした。 今回は前に出て来た三嶋とそして新しい登場人物として出て来た壱都という教祖が出てくるのですが、その辺りの宗教の難しいお話とかが出て来たりと最初のとっかかりは結構しんどかったです。 でもこの、壱都がかなり好感がもてるキャラだったので、良かったです。

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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