- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344431782
作品紹介・あらすじ
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感想・レビュー・書評
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これで終わりなんて!寂しい。寂しすぎる。
ただ、全部納得のできる話だった。
他のエピソードも読みたいが欲張りすぎか…
エッセイを読んだら、なかなか恩田陸さんのピアノとの付き合い方が私とも近く(多分そういう人は多い)だからここまで心震えた部分もあったのかなと感じた。
また時間をとってこのお話の世界にどっぷり浸りたい。
そして登場した曲ももっと聴き込んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
"小説から音楽が聴こえてくる感動"をもう一度味わいたくて購読。
"蜜蜂と遠雷"の世界観に再び浸れてよかったです。
本作は、直木賞と本屋大賞を受賞した"蜜蜂と遠雷"のスピンオフ短編集。
"蜜蜂と遠雷"の映画で復習してから、本作を読んだので、世界観に入りやすかった。
第3章"袈裟と鞦韆"で描かれたピアノコンクール課題曲"春と修羅"の作曲をめぐるストーリーは思わず目が潤んだ。
音楽を題材にした作品は多いけど、私は"蜜蜂と遠雷"とジャズ漫画"BLUE GIANT"の2つが最も音楽を感じれて大好きです。 -
『蜜蜂と遠雷』
音楽音痴な私が文章で音楽に魅せられたあの本。
イメージが壊れるのが嫌で避けていた実写版を先日とうとう観てみた
小説の亜夜、マサル、塵、明石が活き活きと描かれていたのを受けて、もっと余韻に浸りたくなってスピンオフに手を伸ばした
あの本を読んだのはもう何年も前で。
なのに、世界観が広がる。
三枝子とナサニエル
どうして春と修羅だったのか
マサルとナサニエル
奏とヴィオラ
ホフマンと風間塵
音楽を聴いてもいないのに、感動して涙が出そうになるってなんなんだろう…
ラストのとくに2話は心を捕まれました
明石のスピンオフも覗きたかったけれど
それは妄想で………
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蜜蜂と遠雷大好きな方、必読です。もしまだ読んでいないのなら、登場人物達が少しでも記憶の彼方に行ってしまう前に読みましょう。
蜜蜂と遠雷をつい2ヶ月ほど前に読み、本屋で見つけて歓喜!スピンオフ出てるやん!
個人的に、スティルバーグ師匠の人柄がよく分かり、好きになりました(笑)。 -
とても面白かった『蜜蜂と遠雷』の続編かと思いきや、(ご本人曰く)、スピンオフの短編集でした。
『蜜蜂と遠雷 番外編』みたいな感じです。
「音」の伝えかたがすごーく上手ですよねー。あらためて甦ってきました。クラシックやジャズなど音楽に精通されていることもわかったとはいえ、高揚感を味わわせてくれる文章に感心しきりです。 -
「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ作品。図書館で予約してずいぶん待ちました・・・
なので、「蜜蜂と遠雷」の感動からだいぶ時間が経ってしまって、びっくりするほど覚えてなかった!自分の記憶力のなさに憤慨しながら読み進めるとおぼろげだけど、少しずつ思い出してきた。あぁ、この人はあの人ね、と。
収録内容は以下の通り。
・祝祭と掃苔
亜夜、マサル、塵で恩師のお墓参り
・獅子と芍薬
ナサニエルとミエコの過去がわかる
・袈裟と鞦韆
菱沼がコンクール課題曲を決めるいきさつ
・竪琴と葦笛
マサルとナサニエルの出会いから
・鈴蘭と階段
奏のヴィオラ探し
・伝説と予感
ユウジが塵を見つけ出した時
つくづく思ったのは、本当にすばらしく、才能のある作家さんは、短編という少ないページ数の中でも、ぐっと読者を惹きつけるものを書けるということ。登場人物が薄っぺらくない、登場人物の心情がすっとこちらにも伝わってくる、空気感も感じられる、ということ。
もちろん「蜜蜂と遠雷」を過去に読み、少しづつでも思い出しながら読んだ私と、「蜜蜂と遠雷」を読まずにいきなりこちらを読んだ人とでは、惹きつけられ方は違うとは思うけれど、それでも恩田陸さんの力がよくわかる短編集だった。
巻末、他の媒体に掲載されたエッセイもあって、恩田さんがかなりのクラシック通であることがわかった。というか、クラシックだけでなく、ジャズなども。そして、ご自身、かなりピアノを弾けるよう。やっぱり~と思う反面、「蜜蜂と遠雷」のために相当に曲を聴きこんでいて、譜面まで買って、暗譜してしまった曲もあり、とあって、なんかもう、頭が上がりませんという感じでした。
私ももう少しクラシックに詳しくなりたい・・・まずは、「蜜蜂と遠雷」を再読して、あの感動をもう一度・・・ -
おまけにエッセイが付いているのだが、本編をもっと読みたかったです。
それだけ話の内容が良かったということです。 -
「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ短編小説集。あれから、もう3年も経ったんだ。
この作者にして、あれだけの物語があれば、このくらいの世界は優に広がろうというもの。
短くてちょっと物足りなかったり、明石がいないのも残念だったりしたが、ピアノやヴィオラの音色を多彩な言葉を操って表現しこちらの心に届けてくる筆致には今回も興奮した。
6つの話の中では、ナサニエルと三枝子の若き日の出会いが微笑ましい「獅子と芍薬」、奏が“自分の”ヴィオラに巡り合った戦慄と衝撃がこちらにも伝わる「鈴蘭と階段」が好み。
作者の音楽エッセイ集が特別オマケでついているが、昭和の歌謡曲で育った私には、伊代ちゃんや百恵ちゃんや明菜のことに触れたところが一番共感できた。 -
マサルとナサニエルの出会い、奏のヴィオラ探しが特に良かった。
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他の方のレビューでもあったように、前作の直後に読んだほうが良かったのかな?
でもしばらく間が空いても、前作と同じようなワクワク感や心暖まる雰囲気が感じられて、読んでて気持ちが良かったです。
作家によって、得意な分野に関する内容の濃さがよく分かりますね。
絵を学んでた方は絵画に関するテーマが濃く書かれるしサッカーに経験があったであろう方は、サッカーに関する内容がより濃く書かれるし。
とにかく面白かったです。