20歳のソウル (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.39
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本棚登録 : 1094
感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344430860

作品紹介・あらすじ

作曲家になること、恋人との結婚……。たくさんの夢を抱えたまま、浅野大義は肺癌のために20年の短い生涯を終えた。告別式当日。164名の高校の吹奏楽部OBと仲間達が涙で演奏する大義が作曲した市立船橋高校の応援歌「市船soul」。人生を精一杯生ききった大義のための1日限りのブラスバンド。関係者の証言で描く感動の実話ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • フォロワーさんの評価がかなり高かったので、★の数だけでAmazonてポチった一冊。

    この本は実話をもとに作られているらしい。

    主人公の男の子は癌に侵され、20歳という若さで亡くなってしまう。

    彼は学生時代は吹奏楽部に入り、トロンボーンとともに学生時代を過ごしていた。

    そんな彼が名門、市立船橋高校の吹奏楽部に入り、野球部の応援歌を作り上げる。


    この本を私は会社の昼休みと休み時間を使って読んでいたのだが、ラストシーンは涙が込み上げてきてしまい、何とか涙を止めなくてはと必死だった。

    自宅で読んでいれば泣き放題、涙を流したと思う。

    • Manideさん
      bmakiさん、こんにちは。

      人が亡くなるお話は哀しみしかないですよね。
      前に向かっていく感じが、ほんと、すごいですよね。
      ほんと、彼はか...
      bmakiさん、こんにちは。

      人が亡くなるお話は哀しみしかないですよね。
      前に向かっていく感じが、ほんと、すごいですよね。
      ほんと、彼はかっこいいですよね。

      わたしも昼休みに1人で本を読んでいることが多いので、とてもイメージできます (T . T)
      2023/07/09
    • bmakiさん
      Manideさん

      コメントありがとうございます(*^^*)

      こんなに若くして、この世を去らなくてはいけないなんて、込み上げるもの...
      Manideさん

      コメントありがとうございます(*^^*)

      こんなに若くして、この世を去らなくてはいけないなんて、込み上げるものがありますよね(ToT)
      しかも手術に対して前向きで、直向きさに涙が出そうでした。

      昼休み時間、一人で泣いてるとヤバいおばさんなので、必死で涙こらえましたが、それでもうるうるしちゃっていたと思います。

      家で読んだらボロボロ泣いていただろうなぁと思います(ToT)
      2023/07/09
  • 母親目線で読んだ。
    子供に先立たれる。人生でこれより辛いことなんてあるかな。
    お母さん、代わってあげたかっただろうな。

    周りの友達や先生に愛されて、やりたいことを見つけて、短い人生だったけど精一杯生き抜いた。
    大義くんが周りに与えた影響は大きい。
    私も息子たちに、1日1日を大切に生きてほしい。

    読み終わった後、船橋のローカル番組での特集や「市船ソウル」の演奏の動画を見た。
    これはもう、絶対映画も観るでしょ!

  • 泣きました…

    久しぶりに泣きました…

    夜中にひとりで目を真っ赤にして、鼻水をすすりながら泣きました…

    浅野大義さんの人間性に
    高橋先生の温かさに
    愛来さんの優しさに
    そして、市立船橋高校吹奏楽部の仲間たちの強い絆に

    泣きました!

    ヘタなレビューは書きません
    読んでみましょう
    感動の一冊を!
    心に残る一冊を!
    涙で文字が読めなくなるこの一冊を!

    • 1Q84O1さん
      「市船soul」「習志野美爆音」なんかでてきますよ♪
      スポコンにハマっているみんみんさん間に吹奏楽を挟んでみてはどーですか?
      「市船soul」「習志野美爆音」なんかでてきますよ♪
      スポコンにハマっているみんみんさん間に吹奏楽を挟んでみてはどーですか?
      2023/06/01
    • みんみんさん
      読みますよ〜♪
      読みますよ〜♪
      2023/06/01
    • 1Q84O1さん
      泣いてくださ〜い。・゚・(ノД`)・゚・。
      泣いてくださ〜い。・゚・(ノД`)・゚・。
      2023/06/01
  • 153〜154ページの箇条書きの闘病記録を拝見するのが、いたたまれなかった。
    本来なら一般の方の実話に、評価の星を付けることもはばかられるが、敬意の証として。

  • 祝!15年ぶりの甲子園出場!!!
    千葉大会から聞いていたけど、市船Soulが甲子園で流れる!天国の大義くんも、きっと喜んでいるだろうね!
    あとは無事に大会がこのまま有観客で、開催されますように。そして、全ての高校球児の憧れがこれ以上コロナに奪われることのないように…



    映画化されたことで、この作品が本屋で平積みされていて、市船の吹奏楽部員だった方の実話と言うことを知った。
    市船の吹奏楽部と自分の母校の吹奏楽部は、毎年交流をしていたが、このような方がいらっしゃったことを知らなかった。
    高校野球ファンとしても、作品に出て来る「市船Soul」が出来てからは、全国大会で見る機会がなく、曲も知らなかったので、YouTubeで曲を聴きながら、読み進めてみると、文章で表現される音が飛び出すようで、大義くんが生きて来た証を確かに感じた。
    しかし、現実は残酷だ。
    こんなに心優しく、可能性に溢れていた彼の人生を癌はいとも簡単に奪っていく。
    最初は市船の吹奏楽部の話として読んでいたが、病気が進行していく様子は、若年性の癌の進行の速さが、自分の大切な人の命をいくつも奪っていったこととオーバーラップしながら読み進めた。
    辛い。
    辛過ぎる。
    でも、告別式で見事に演奏し切った大義くんの仲間の姿を読み切らなければ、と思い、何とか読み切った。
    読み終えても、涙は止まらない。
    いつか彼のSoulが甲子園に鳴り響く日を・・・
    彼のSoulはいつまでも大勢の人の心に響くことだろう。
    こんな才能のある命を・・・
    心よりご冥福をお祈りしたい。

  • 高校時代に吹奏楽部で青春を過ごし、市船soulなる野球部応援曲を作曲した大義くん。
    目立ちがりで少しカッコつけ、周りの人を思いやり、相手のことを1番に気遣って想える青年の生涯のお話。

    とりあえず市船soul、YouTubeで観ました。
    最後の解説にまで泣かされます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    • ポプラ並木さん
      あかぴさん、返信ありがとうございます。
      悲しいお話しでしたか。
      失礼しました。
      ジュブナイル系のお話しは好きで高頻度で読んでいます!
      ...
      あかぴさん、返信ありがとうございます。
      悲しいお話しでしたか。
      失礼しました。
      ジュブナイル系のお話しは好きで高頻度で読んでいます!
      熱いお話しが好きです。
      2022/05/10
    • あかぴさん
      ポプラさんが描いてくださった「階段途中の...」気になったので読んでみます‼︎
      ありがとうございました。
      ポプラさんが描いてくださった「階段途中の...」気になったので読んでみます‼︎
      ありがとうございました。
      2022/05/10
    • ポプラ並木さん
      おおおー、楽しんでくださいね。THE青春です。
      階段途中の途中で出てくる、「ロックバンド、geen Day」が懐かしかったです。
      htt...
      おおおー、楽しんでくださいね。THE青春です。
      階段途中の途中で出てくる、「ロックバンド、geen Day」が懐かしかったです。
      https://www.youtube.com/watch?v=NUTGr5t3MoY&list=PLAA37A7DCC0AEEA82 
      感想楽しみにしています!
      ではでは~
      2022/05/10
  • 音楽、市立船橋高校吹奏楽部、作曲とともに
    ただ1人青年として、たった1人のかけがえのない
    こどもとして。
    20年を生ききった
    厚みのあるエネルギッシュな人生。

    生きるために生きる
    死ぬために生きる

    でもなく、「生ききる」
    ということの
    強さ
    を教えてもらいました。

    彼の応援にはどこにでも駆けつけたおじいちゃん。
    大事な大事な我が子を失った家族。
    彼に関わった人たち。

    市船ソウルを
    聞くたびに
    また、この本、映画をみる度に
    彼が生きていることを
    姿はなくてもここにいることを
    伝えてくれる
    ずっとみんなが寂しくないように
    優しい優しい思いやりのある
    大義君が
    みんなに、残していってくれたものなんでしょうね。

    この人生を
    この本で出会えて良かった。

  • 実話であり、映画化もされている作品。
    20歳と言う若さでこの世を去った大義だが、20年間を精一杯生きぬき、今生きている私たちに残してくれたメッセージであるように感じた。
    悔しくて悲しくて、でも温かくて‥涙が止まらない。

  • 本屋で平積みされているこの本を見つけました。表紙を見て高校の吹奏楽の話かなと思い、手にとってパラパラしてみたら市船の吹奏楽部の話だと分かって、そう言えば昨年、市船は甲子園に出てたなと思い出しました。
    私は高校野球とその応援をする吹奏楽が好きなんですが、この本が2022年に甲子園出場を果たした市船のチャンステーマを作った青年の物語だったので興味を持ち読むことにしました。
    吹奏楽部員がお互い切磋琢磨しながら頑張っているところに心が惹かれます。

    導入部分から目頭が熱くなりました。
    物語を読み進めていく途中で、「市船soul」ってどんな曲?って思い2022年の夏の甲子園で市船と敦賀気比との試合のYouTubeを観ながら読みました。9回裏の市船がビハインドでの攻撃。神風は吹かなかったけどチャンステーマ「市船soul」演奏の中の怒涛の粘りは本当に素晴らしかった。

    多くの仲間と出会い、仲間たちと過ごした日々、そして自ら残した作品は語り継がれていき、市船の伝統の曲になると思います。大義さんの音楽はずっと生き続きます。素晴らしいと思います。
    大義さんの周りの人への気遣い、困っている方々への手助けなど、人柄かよく伝わってきました。
    途中何度も目頭が熱くなりました。とても感動しました。
    一日一日を大切に生きていきたいと思います。


  • 神様というのは決して公平ではない むしろワガママなのではないか?と思う。
    なぜ 若く未来ある子に病魔を遣わすのだろうか?
    ひょんなことから巡り会ったこの物語の舞台は すぐそこにある、地元民なら誰もが知る高校、市立船橋。
    野球やサッカーで有名だ。
    その市船の吹奏楽部員だった 少年の青春と 告別が描かれる。
    映画のキャッチは ”彼の作った応援曲を演奏すると点が入る”
    けれど 決して勝利の話・華々しい記録の話 ではない。

    受験に失敗したり 楽器も大してうまくなかったりする。コンクールも望む結果を手にしたわけではない。
    野球だって負ける。

    ただ 愛する音楽に導かれるように 部活に夢中になり 恩師に出会い 仲間に出会い 音楽を積極的に学んでいく姿が美しい。
    タイトルになっている楽曲だって ほんの短いもの..... 驚くほど短いものだ。 それでも 市船生をはじめとして多くの人に愛され、きっと奏で継がれていくのだ。

    「弱冠20歳の告別に なぜ 164人もの人が演奏して見送ったのか?」という問い立てから 著者の取材は始まっている。大義の生き方は華々しく数字で飾られるものではなかったかもしれないが、彼が 愛する音楽を通して 惜しみなく他者にその力を差し出しつづけた姿は 音楽そのもののように感じる。

    人の命は限られていても 音楽は永遠に生きる。
    ”大義は二度死ぬことはない” のです。

    解説を部活を指導された先生が書かれている。
    著者の中井さんとの出会いが 詳しく描かれていて、とりとめのない記録ともいえるこの作品の意味を感じる。

    どの子供も健康に生きてくれたら御の字と思いつつも、勉強が好きではないとか 学校が好きではないとか 苦しいことはなくならない。
    子供が苦しいときは親も苦しい......
    子育てに悩む親御さんにおすすめしたい本。

    もちろん  Aぇ担さんは 映画観る前に必読です!

    ところで今朝、船橋大神宮で 夏に公開予定のこの作品の映画のチケットを買ってきた。 私をそこに連れて行ったのは、ある日ジャニーズにどハマりした友人や YouTubeや 私の育った土地のアクセントや..... 音楽?
    病魔は来ないで、音楽だけを遣わしてくださいと神社に参って帰ってきた。

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著者プロフィール

一九七七年兵庫県出身。劇作家・演出家・演技指導講師。九六年、神戸で旗揚げされたガールズ劇団・TAKE IT EASY! に座付き作家として入団。二〇〇五年に活動拠点を関西から東京へと移す。一〇年、劇団CAC中井組の座付き作家・演出家に就任し、一三年まで活動。一八年二月にmosaïque-Tokyoを結成。映画「20歳のソウル」の脚本・プロデュースを担当。

「2021年 『20歳のソウル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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