中山七転八倒 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (612ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344427686

感想・レビュー・書評

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  • 2016年1月7日から2017年5月31日の間の
    自身の日記風エッセイ

    巷間「中山七里は七人居る」と言われているが、

    朝から晩まで仕事場に籠りっきり
    外出するのは食事と映画のみ
    碌に眠りもせず
    エナジードリンクの飲み過ぎで身体をおかしくし
    モットーはと言えば「執筆中に急死したい」

    「ベットの上なんかで死にたくない。死ぬときでも数本の連載を抱え、それを執筆している最中にコロッと逝くことができれば、物書きとして本望だと思う」だそうだ。

    この事をもってして、中山七里は、一人しか居ないとわかった。
    が、変人である事も、同時に、わかった。

  • 中山七里さんのエッセイ。
    約1年にわたり綴られた日記を手記にしたものでした。
    内容は…。すごく笑わせてもらいました。
    執筆の苦労(主に締切)。各編集者とのやりとり。
    忙しいながらの趣味(現実逃避)。そして時折見せる毒。
    かなり濃い内容とページ数ですが、ひとつひとつが楽しく。
    元々中山さんのファンですが益々好きになりました。
    混合エナジードリンクのがぶ飲みやら。徹夜体質やら。
    お体にはどうかお気をつけてほしいものです。
    おそらく無理でしょうけど 笑

  • ピクシブ文芸2016年11月〜2017年11月掲載のものに加筆修正し、平成30年8月幻冬舎文庫刊。中山さんの創作をはじめとする日常を描くエッセイ。ユニークな視点が凄く面白かった。どこまでホントの話なのか興味深いですが、エッセイ世界の視点であれば、ホントの話だよということなのでしょう。

  • 大好きな中山七里センセイのエッセイ。そうかーあの作品やこの作品はこんなふうにしてできていたんだと、中山七里ファンなら絶対に楽しめること間違いなし。
    もちろんファンなら既読だとは思うけど、あえて言えば、作家刑事毒島を読んでからこの作品を読むことを強くオススメしますw
    それにしてもやっぱり天才なんだな。あたしとはもう次元が違いすぎて、ちょっと何言ってるかわからん・・というところも多いけど、何ていうか、所謂生きにくいと思うところからの脱却方法につながるヒントはたくさんあったかな。
    もちろんそれをそのまま実行できるわけではないのだけれど。

  • ⑫中山七里さんの2016年1月7日から2017年5月末までの日記。どうしていろんなタイプの作品が書くのか。そして毎日の映画鑑賞もそのアイディアの原動力。毒舌、ユーモアを散りばめた中に主張もはっきりと。また書店や出版社をたてるのはさすが元会社員。

  • 中山七里さんのエッセイ(日記)
    デビューから6年ほどたってから、刺激が欲しくて?書きはじめられたとか。
    何本も連載かかえて、締切過ぎてても映画は毎日観る。本も毎日読む。
    当然、寝ない。めちゃくちゃです。
    笑いどころ満載ですが、ご家族とのやり取りが特に気に入ってます。

  • やっぱり天才っているんですね。

    図書館で借りて読んですみません。お詫びに☆5にしておきます。

  • 多分、著者初の日記風エッセイ。
    この作品を読んだ後に、ブクログの感想を書くのには正直ためらいもあるのだけど、私はブクログは自分のための読書記録と、本好きの友達との交流の場として使っているので、ちゃんと感想を書こうと思う。
    もともと作者のファンと言う訳でもなく、何となく目に付いた作品を順番関係なく、読み始めた。
    初めて読んだのが「魔女は甦る」、そして、本当に面白いと思ったのが「嗤う淑女」なので、多分、デビュー当時からのファンの方には邪道な入り方だと思う。
    それでも、作品を読み重ねていくうちに、多才な作家さんであることに気付く。そして、出版ペースが異様に早い。でも、どの作品にも手抜き感がない。
    それだけで、天才感がとてつもないが、この日記でその執筆スタイルを知り、ただただ唖然…仕事の量もだけど、これほどの多方面に渡る内容にも拘わらず、ほぼ自分の頭の中だけで描いているとは…
    私もかなりの本好きではあるが、不思議なことに小説を書こうと思ったことはほとんどないので、世の中に小説家志望が溢れている事実にびっくり!そんなに小説講座なるものがあるのか!
    でも、この作品でも触れているが、やはり売れている作家さんに言えるのは、デビューした時点でネタを溢れるほど抱えていることだと思う。
    デビュー作を生み出すのに苦労している人は、たとえ賞を取っても続かないのは目に見えている。
    この作品の中に名前は出て来ないが、某人気警察小説家さんもデビュー当時に言ってました、ネタは尽きないほどあると。
    本が売れない時代に、本を仕上げた後のことまで考えることの出来るこの作家さんは、本当にやり手のサラリーマンだったことが分かる。
    今は普通の会社でも、「自分の仕事の先を見て、仕事をする」と言うことを聞かなくなった気がする。
    出版社や書店などのことも考えているところなどは、とても変わり者ではなく、きちんと常識を踏まえた方なのだと、すごく感心。
    そして、これだけ仕事をしていても、社会情勢にもきちんと関心を向けていることが、これだけの作品を書ける理由なのだと思う。
    読んでいたのが、9.11。そして、先週には北海道の震災。作品の中にも熊本の震災が描かれている。
    その中での印象的な言葉。「決して、情報亡者にはならず」人それぞれ、被災地の方に出来ることは違って、当然だと常々思ってきた。実質的な時間もなく、ボランティア休暇などない、小さい会社の社員である私にはもちろん現地に行くことも出来ず。でも、ニュースだけはきちんと見よう、そして、現地に行かなくても、被災地に心を寄せていよう、と思っていた私の中に一番響いた言葉だった。
    300ページぐらい残っていたのを、一気に読んで、ふと気づく。
    自分にもやらなければならない仕事が山積みだった…

  • おもしろい!!!!
    読んでる私もわらけてしまって七転八倒
    あははうふふころころ ドキッ ギクッ
    作家さんが書く ご本人 のことって、作品を読んで抱いていたイメージと違うことが多くて読まなくなっていたのだけれど、面白いと思った3人目。
    カバーに写真が無かったので検索したらなんと! 人のよさそうなオジサマ風。この人が、あんなのやそんなのやこんなのを書いた??人は見かけじゃないね (゚д゚)(。_。)ウン
    京極さんほどではないけれど結構厚い600ページを超える文庫本だけどサクサク読めますよ (^^♪

  • 知念実希人さんの作品の後に読んだところ、ワクチンに対する考え方が割と対比で面白かった。知念さんに読んでほしい、と思った。お二人が対談したらどうなるんだろう。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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