総理 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426023

感想・レビュー・書評

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  • この年になってくると、政局やそこに至る意図が見えて来て、政治も面白くなってくる。安倍さん、麻生さんの人間関係や決断までの葛藤や駆け引きはとてもリアルで、面白く読んだ。総理はどす黒い孤独。誰にも本音を打ち明けられず、大局観を示し、判断をしなければならない。大変な仕事だ。

  • 「媚びない総理」。本書を通して、安倍元総理の歴代総理とは一線を画すスタンスを垣間見ることができました。イデオロギーはどうあれ、明確な国家観による抜群の安定性と筋の通し方が長期政権を築いた基盤になっていると感じました。


  • 安倍政権を巡る人間模様や決断の内情、政局記者のジャーナリズムの在り方について問う一冊。安倍、麻生、管の結び付きややり取りの一場面がよくわかり面白い。海上保安庁長官の生抜き登用など、官僚の抵抗具合の計算も含めた根回し・準備といった管の人事術。安倍と麻生の共通点。楽天的で逆境に強い。安倍の国家観「誇りを持てる国づくり」。安倍の最も肝に銘じていること「人事において情に流されないこと」。政権人事や増税の際の記者を介してのやり取りは興味深い。安倍達に原稿も見せてないし書いていいかも訊いてないことを踏まえれば、肉薄と不適切の境界については結局バランスのとれる記者のみが携わるべきなのだろう。

    本書の第一の目的は、著者山口敬之が至近距離で見てきた安倍政権とキーマン達の言動を明らかに、宰相の仕事、人物像、運営方法を伝え、宰相にふさわしい人物、ポスト安倍を考える一助にしてもらいたい。第二は、ジャーナリズムの果たすべき役割を考える材料を提供したい。至近距離の人間関係を築けなければ政治の内情は分からない一方で、接近すればするほど政治家の太鼓持ちや不適切な関係を生みやすい。著者は、距離が近い=不適切という批判には断固反対する立場。「取材対象に肉薄する」というジャーナリズムの本能と機能が国民の思考と判断を支える一助となっているか、その一例である本書がプロパガンダではなくジャーナリズムの仕事に属するものであるかどうかを判断してもらいたい。
    ジャーナリズムについて。取材対象に肉薄する記者の本能とリスクを忌避する会社組織の構図。政治記者には政局記者と政策記者があり、前者は政治家などにつき独自の情報をいち早くとってくる攻撃型。後者は、安全保障、税制など政策課題を足掛かりにこれに関わる政治家官僚学者などを幅広く取材し知識と人脈を広げていく分析型。
    安倍と麻生のやり取りで、そこまで信頼のおける関係築けている記者側はよいが、人事案や意見交換を記者を介してやらせるあたりはどうかと感じる。明らかにされること前提ならよいが。

  • 総理大臣とその直近にいる大臣らが何を考えてどう行動しているのか、その一端が見れる本です。
    政治的な良し悪しは抜きとして、実名で書かれるエピソードの数々は一読の価値ありですね。綺麗で明快な文章も読みやすい。

  • 文句なしにおもしろい。
    山口さんにはもっと書いてほしいし、活躍してほしい。

  • こういった政治家のリアルな話が大好きなので読んだ。

    安倍総理の側近記者が書いているので完全に安倍寄りの書き方だが、リアルな話が多い。
    麻生、菅、中川さんとの強い絆がわかる。

    安倍支持者の本だから当然だが、エピソードを読んでいくとやっぱり真面目な政治家ってかっこいいなと思う。
    人間味がすごい

    ただなんか側近記者の自分が安倍総理を動かしたんだぞ!みたいな自慢っぽい部分も多かった。

  • 久しぶりに現代の政治物を読んだが中々読ませる、一気に読ませる技術は凄い

  • 衆議院が解散されたことをきっかけに、暫く積ん読だった本書を手に取った。政治家の当時の判断や発言、その場の雰囲気が書かれており、非常に面白かった!
    特に印象に残ったのは、これからの宰相には、国家運営の主要分野を網羅した、矛盾やごまかしのない国家の形を絵に描いて見せる能力が必要である、という指摘だ。
    この主張には大いに賛成だ。これまで単一の問題にYESかNOで答える質問が選挙の争点になる度に、争点にするべきは本当にそれだけなの?都合のいいところだけを切り取ってないか?と疑念を持っていた。通常のビジネスの場では、賛否を聞かれた際に、それぞれの選択肢のメリット・デメリットは何か?、争点はそれだけか他にもっと大事なことがないのか?、今コストを掛けて判断が必要なのか否か?、などツッコミどころが想起される。それが政治的なテーマにおいてはいまいち議論されない気がする。
    政治に対して問いを立てる能力を政治家にもジャーナリストにも養ってほしいし、私も養いたい。

  • 平成29年7月30日読了。

  •  
    ── 山口 敬之《総理 20170411 幻冬舎文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4344426029
     
     山口 敬之 ジャーナリスト 19660504 東京 /慶應義塾大学経済学部卆
    /元TBS ワシントン支局長/元カメラマン
    TBS http://sugoiuwasa.jp/?p=4318
     
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170529-00010010-bfj-soci
    ♀□□ 詩織 レイプ被害女性 1990‥‥ /20150403 陵辱 20160722 不起訴 20170529 会見
    http://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1496065686/-100
     
    (20170529)
     

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