すばらしい日々 (幻冬舎文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425781

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  • 【自由研究】人はなぜ老いるのか?⑥完

    「人がいちばん恐れているのはきっとあの夜が来ることなんだろうと思う。だからみな宗教にすがったり、お祈りしたり、健康診断に行ったりするんだろう」(本書より)
    ***
    そもそも自分がこの自由研究を始めたきっかけは、親や親戚が高齢で病気がちになったことでした。
    歳だからしょうがないのか?なぜ長く生きて病に苦しまなくてはならないのか…?

    人は死があるからこそ懸命に生きると私は思っていますが、果たして自分が老いたときもそう言えるのか?…甚だ自信がありません。

    「そのときに私たちはあんな美しい顔をしているだろうか?よれよれかもしれないけど生き様が全部出た佇まいを持っているだろうか。
    そうであれたらいいと思う。」

    ここまでお読みいただきありがとうございました。

  • 何回か読んでるが
    欲に塗れた荒んだ心を、穏やかな日常に引き戻し、気づかせてくれる文章

  • こんなにさらっと読んでしまったけど、もっと丁寧に、陽の光が差す部屋で、噛み締めながら読みたいな
    気をつけないとあっという間に過ぎてしまう日常の一つ一つを掴まえて、そのきらめきを知ることは、きっと日々の余裕がなくなってしまうであろう社会人生活の中でも忘れないようにしなきゃ、と思う

    今の私は「体が勝手に」「逃げても逃げなくても」がお気に入り

  • 老いゆく大切な人たちを見送ることのこわさと切なさがじんわりと伝わるエッセイ。派手さや特別さはないけれど、愛する家族と過ごす何気ない日々。失ってみてはじめて、そういう日々のすばらしさに気付くのかもしれない。当たり前に来る毎日も、当たり前ではないということ。

  • 心が暖かくなる本。水のようにさらっと読めるけれども、水が光を反射してキラキラと輝くように人が生きていく上で大切なことがたくさん詰まっている、そんな本。読んでよかったと思える本です。

  • 吉本ばななさんの本を読み終わった後はいつも優しくてあったかい気持ちになります
    決して明るいテーマではないけれど、読後感が素晴らしい

  • 日々の小さな幸せなカケラにいっぱい気づかせてくれるエッセイ。
    ばななさんの家族や親しい人たちとのこと。嬉しかったこと。悲しかったこと。
    しんみりと優しい気持ちなりました。

  • p33、パンダ焼きが出てきた。近所の廃墟になっているお店の窓に、はがれかけたシールで「パンダ焼き」とあって、何だろうと思っていた。これか!意外なところで遭遇。
    「米粉のもちもち感がいっぱいで、枝豆のあんが入っていて熱々でものすごくおいしい」

  • 親がボケても"生きてるだけでもいい"ってよかったな。
    私もそう思いたい。

  • 生と死について優しく述べられていた。
    死はそれほど恐れるものではないし、日々は美しさに溢れている。
    人の物や仕草には魂が宿っている。
    大切な存在を慈しみ、生きていられる今日はすばらしい日々に間違いないと思った。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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