- Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344422346
作品紹介・あらすじ
「日本人」が考える「日本人」のイメージはすべて間違っている。それはすべて西欧社会が作ったものだからだ。「日本人的なもの」とは、よくいわれる"世間"(ムラ社会)ではなく、"世俗"(神を信じずに功利的に生きる)の方にある。実は西欧人以上に日本人は、合理的な考え方を好む民族なのだ。従来の論をすべて覆した全く新しい日本人論!
感想・レビュー・書評
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結構面白い、日本人という固定観念が結構間違っているんだよね。
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橘節といえばそうなんだけれど、最後の最後で落とし所に非常に悩んだであろう感じの終わり方。
岡田斗司夫的に終わるのかと思っていたら、ユートピアという<夢>で終わるのだが、アナキズムっぽいなぁと思う。 -
かなり難しい本です。
ヒトが持つ共通性から世界の人々が持つ特徴を差し引けば、日本人の独自性がわかるとし、それを浮き上がらせてある本。本書は3部構成になっていて、Part 1では、イングルハートの価値マップ(世界価値観調査)を利用して、日本人の「世俗指数」が極めて高く、「自分らしく」生きたいことを主張している。Part 2では日本の政治と経済に着目し、官僚支配の国家であることと、終身雇用などが独自であることを展開しています。Part 3では、先進国の政治や経済が閉塞した環境にあること、日本がこれからどのような世界に向かっていくべきかを簡単にまとめてあります。 -
2020-12-13 amazon 763- point50%
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日本人とはどんな人なのか、他国との比較でうまく言語化されていると思う。なんで今こうなっているのか、すごくわかりやすい
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橘氏の本の中では、結論に向かって進む本ではなく、ひとつひとつの哲学的問答が書かれている少しむずかしい本であった。
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電脳空間の評判経済、以後の記述が素晴らしい。
日本の、日本人のどうにもならないところを諦観しつつ、新たな展開を記載しているところを高く評価。
渡邉賢太郎氏の「21世紀のつながり資本論」にも、評判や信用の蓄積について記載がある。
誰かの知り合いであること、評価が高いことが信頼の証。モーツァルトは作曲しながら、生活していた。評価の高さで生き抜けたら、面白い人生になるだろう。 -
やや長めだが、相変わらず知識人から学びが多い本でした。
日本人はこうであるという思い込み、
日本人の属性それを踏まえた上でどうすれば日本人は今後の未来を歩めるのか。 -
日本人の特徴:自分の国に誇りを持っていない。権威権力を尊重するべきでないと思っている。
従来の日本人論は、海外向けに創作されたものが逆輸入されたもの。
アメリカ人と比べたときの日本人の特徴(状況が曖昧な場合に、リスク回避的な行動、周囲に同調する行動をとりがち、自己主張を抑えがち)は、韓国人、注後陣、シンガポール人と共通している。しかしこれは人種的な違いではなく、生育した文化の影響。アメリカで育った日本人の行動は平均的なアメリカ人特別できない。
日本人は、世俗的な民族で、理想より損得を重んじる。日本で、賄賂が少ないのは、賄賂をもらうことのリスクが高い社会構造・収益構造(若い特は低賃金で働いて、問題なく退職するときに巨額の退職金を得る)になっているから。
現代の日本は、世界と比べても、家族の間の血縁関係が重んじられない社会になっている。
他方、グローバリズムは、必然的に先進国中間層を没落させる結果となり、今のところそれに対する解決策はない。 -
元号も変わるし、この本読んでみようと思った。
読了。面白いが難しい。しばらく経って再度読もう。