僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420243

作品紹介・あらすじ

名門・鹿島アントラーズでJリーグ3連覇、19歳から日本代表に定着。移籍したドイツのシャルケ04でも屈強な男たちを相手に自らのポジションを築きあげ、欧州の大舞台で躍動し続けている。どうして、この男は結果を出せるのか。ポーカーフェイスに隠された、情熱と苦悩が今ここで明かされる。15万部突破のベストセラーに大幅加筆!

感想・レビュー・書評

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  • いや~とっても良い本でした。
    内田選手、本当にいいですな。出来すぎです!!

    そんな精神性に恵まれたウッシー。
    (※日本では「ウッチー」だがドイツではウッシーと呼ばれていて気に入っておられるそうですので、あえて)
    容貌、そしてアスリートとしても恵まれている。
    でも、彼ほど努力をして、周囲の良いところを見習っている人はなかなかいないのではないでしょうか。


    こんな精神性で、あれたなら・・と思いますが・・ムリでしょうね。
    もって生まれた、他力はマネできませんけど、
    でも後天的に見習える、見習わないとダメなところもある。

    謙虚、親切、鷹揚、ストイック、人が好き。
    なんせ「男らしく生きたい」ですよ。
    「言い訳や文句はみっともない」のが信条です。
    すばらしいです。
    文句や言い訳ばかり言う人間があふれているので、すがすがしく感じました。

    アントラーズの先輩のオガサから見習ったそうです。

    「虚心坦懐」何のわだかまりもない、素直な気持ちで物事に臨む~らしいです。
    やはり先輩の奥野さんからだそうです。


    運が良いから、良い人と出会い、良い方向性に向かっていく。
    それは避けようの無い事実でしょうけど。
    良い人と出会っても生かせない人もいる。
    運があり、チャンスが巡ってきて、それを生かすのはやはり自分次第なんですよね。

    それなりの運勢の人も、たまには運が向くときがある。
    そんなときに、ウッシーと正反対の態度をしているようでは、幸運の女神様も絶対に微笑まないと思うのです。

    健やかな精神性、健やかな体、健やかな環境に恵まれないという
    最初からマイナススタートの人は、より努力して
    健やかになるように、努力するといいのに
    やはり持ち前の負債が邪魔をしてしまい、悪循環に陥るのでした。

    ウッシーは誰よりも時間をかけて高校に通っていたのですが
    誰よりも早く朝練習に行っていたそうです。
    私なんて1時間ほどの通勤にもブーブー言っています。
    まあ、私が仕事がすきじゃないからだけど・・
    好きなことでも、ギリギリに行動しがちです・・(笑)


    そんな彼は164pで日本の良さについて書いています。
    日本にいたときには面倒だと感じていたことが、海外に出たら日本のすばらしいところがわかり、誇りに思って欲しいと語っています。

    ドイツの練習場の関係者以外立ち入り禁止のゾーンに、日本人が無断で入ってきたとき、「日本人なら入ってくるなよ、日本のイメージ壊すなよ」と怒ったそうです。

    日本人もいろいろで、そんな立派な人ばかりでないことは知っていますけど、それでも海外に行けば、まだまだイケてるのかもしれませんね。


    そんな彼が106pで中村俊輔選手を賞賛しています。
    とても嬉しいです。
    ウッシーの本を読んで、本当に内田選手のすばらしさがわかったから、そんな好男子であり、すばらしいサッカー選手が手放しで褒めるんですから。
    俊輔選手のファンである私は大変嬉しいのです。
    「なんだかんだ中村俊輔」
    「サッカーの達人」
    「サッカーを知っていて、チームを円滑に動かせる選手になりたい」


    俊輔のファンとしての外野から見た彼をとても好きですが
    一緒にプレーしたことある、しかもウッシーのような選手がこういうのですから
    本当にウチからみても、外からみても、すばらしいに決まっているのだと思いました。

    なんだ、結局、俊輔礼賛かよ!と思われそうですが
    いいな~と思った人が、やはりいいなと思っている人をいい、と思ってるのって嬉しいです。私は。

    私がいいな~と思っている人に、いいな~と思ってもらえるような人間になりたいと改めて思いました。

  • サッカー日本代表ウッチーこと内田選手の一冊。

    プロに入るまでの学生時代と鹿島時代、現在在籍しているシャルケ04での日々の心のうちが
    会話口調で書かれているので等身大のウッチーがひしひしと伝わってきました。

    出会ってきた人への感謝、チームへの思い、不調時の心境、日本人としての思い、サッカー選手としての思いなど読んでいて手に取るように
    その時の心境が伝わってくる一冊で一気に読めました。
    鹿島を移籍する際にお世話になったチームに1億円の移籍金がないと応じないというエピソードは凄く感銘を受けました。

    本書を読んで感じたのが本音で生きてる選手だなと思いました。
    やはりプロ選手故にマスコミやメディアの前に立つ機会も多いのでそれが批判を受けたり、
    称賛されたりと様々あるとは思うのですが、ファンや見ている人にとってはストレートに思いが伝わってきますし、
    本書の中でも本人が意識している部分というのも多々あるとも感じたのでその姿勢は崩さないでほしいとも感じました。

    記者が書いていたり、同級生がコメントしている部分もあり、サッカー選手内田篤人が本当に好きになる一冊でした。
    そして、迷っている時は結構刺激を受けるなとも感じました。

  • 我が人生のバイブル☆
    サッカーは人生だ。

  • 内田選手の人柄が全面的に表れている。。。。ゴーストライターがかいててもいいや・・・結婚観は、これを読んで嫌いになる女はいないでしょってくらい誠実な人で、家族や友達や周りの人をとても大事にする人で、サッカーもうまくて、かっこよくて、。。。ため息出ます。

  • 単行本は発売当初に購入し、なんとなく読むのがもったいなあと思ってしまいいまだに未読なのだけど、今回これが出ると聞いて、しかも加筆修正が多いと聞いたので買ってしまった。そしてこっちから読んでしまった。
    なんというか、きちんとしたひとなんだと思った。たいせつなもの、たいせつなひと、たいせつなことのためならなんでもできるひと、というか。まったくぶれることなく、自分のやれることをやるひと。一本筋が通っているひと。自分の生き方をたいせつにできるひと。
    個人的に、マスコミのインタビューやらを観ていると、どういったひとなのかがいまいち掴みにくいひとなんだけども、これを読むとこんなことを考えてサッカーをして、生活しているのだということが見えてくる。そして、とても誠実で、男らしいひとなんだということにも気付かされる。
    個人的にはノイアーとの話がよかったなあ。あとラウルと。彼が日々たいせつにしていること、それから滲み出る魅力というのかな、それに惹かれて、みんなこうやっていい関係を築いていくのだろうなあと勝手に思った。周囲に恵まれるというのは、ある意味本人によるものが大きいと思うしなあ。その分彼はほんとにいいひとなんだと思った。

    (441P)

  •  台湾生活が長い為、内田選手の活躍をあまり詳しくはありませんでしたが、日本とドイツでプロ生活を送ったトップレベルの選手とは?と思い手に取りました。学生時代やプロでの生活が親しみやすい内容やエピソードで書かれています。 
    (T.K.先生)

  • アオアシで内田篤人が出てきて、インスタでフォローしてた美容師さんがおすすめしていたので読んでみた。テレビよく出てるなぐらいで、あんまり知ってることはなかったけど、読み進めるうちに(興味深い?の意味で)面白いし、かっこいい人だなと思って引き込まれていった。有名人の本って避けてきたジャンルだったけど、読んでよかったなと思う。
    作中でもあまり多くは語らないとは言ってたけど、すごい実績なのに、あんまりすごそうに言ってない(私にサッカーの知識がないこともあると思うけど)気がした。
    ブレーキを適切にかけるところとか遊びすぎ酒飲みすぎな自分は人生に差がついちゃうなーーと思う。まあ、なんのために生きてるのか、がまず前提にはあるけれども。
    自分の言葉で話そう、伝えようとしているところもかっこいいなと思った。最近は定型文ばかりで考えて書くことがめっきり減ってしまった。今、こうやって考えて悩みながらスマホのキーボードを叩いて感想を書く、伝えようとする時間も必要だと思う。

  • 辛いことをどう乗り越えるか勉強になった本です。

  • 端正なルックスを持ち、自然体で誰からも愛されるサッカー選手。物事を客観的に見ることに長けていて、自分を常にコントロールしていることがよくわかる。すごく魅力的な人間だと感じた。

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著者プロフィール

元プロサッカー選手。1988年生まれ。静岡県函南町出身。清水東高校から鹿島アントラーズに加入。1年目開幕戦から右サイドバックのレギュラーに定着し、Jリーグ3連覇を達成した。10代からサッカー日本代表にも選出される。2010年にドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04へ移籍し、チャンピオンズリーグベスト4、ドイツカップ優勝など、数々の実績を残す。著書に『僕は自分が見たことしか信じない』『淡々黙々。』『2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010 Photographs selected by 内田篤人』などがある。引退後は、U-19サッカー日本代表のコーチを務める。一方で「報道ステーション」の水曜日のレギュラーキャスターや、SAPPOROやユニクロ、LIXILなどとCM契約を結ぶなど、多方面でフレキシブルに活躍中。

「2021年 『ウチダメンタル 心の幹を太くする術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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